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【活版】レタープレスレターズ木工隊長、日々大活躍の話
いまではうちの主力商品である」365 Find Your Dayカードを作ったとき、一番困ったのが店頭での展開方法だった。
なんせ366枚のカードにプラスして、在庫分を加えると全部で732枚ものカードをどうやってお店におけばいいいんだろう。
最初は月毎の小さな紙箱に入れてみたけれど、それでも12箱となるとそれなりの大きさで、ただでも場所がない雑貨店や書店さんで、毎回バイヤーにうーんっと首をかしげ
【カフェ】ドイツ人のウーリさんから教わる日本のこと
富ヶ谷は、案外インターナショナルなエリアで、うちのカフェにも外国人のお客様が多い。
ドイツ人のウーリさんもその一人。 本当はもっと長い名前なんだけど、ドイツ人でさえなかなか覚えてもらえないらしく、お店に来店した時に「僕の名前はむずかしいから、ウーリっと呼んでね」と言われた。
ウーリさんはジャーナリストだ。 2年前に日本に赴任したときから、週に2−3回は必ず顔を出してくれる。 取材や編集で緊張が続く
【活版】活版印刷機ー世界中で愛されるヴァンダークックの話
うちのスタジオには4台の活版印刷機がある。 いづれも、プルーフマシンと言われる校正機だ。 本刷り前の、校正用の仮印刷をする目的で作られた印刷機ということ。 だから、工業用の大きな印刷機とはちがって、大量印刷には向いていない。
そのかわり、サイズもコンパクトで、なにしろ使い方がシンプル。
小ロットでなにか作るのにはもってこいの機械なのだ。
その4台のうち2台はアメリカのヴァンダークックブランドのマ
【カフェ】ユウリちゃんのドーナッツ Friday is Dounuts day!
「あやさん、次の新しいお菓子なにがいいですかね? なにか食べたいものありますか?」
「うーん、そうだなあ。 あ!ベニエ食べたい。まんまるくって、ふわっとしてて、お砂糖まぶしてあるやつおいしいよねえ。フライ(揚げ物)デーだから、金曜だけ限定ベニエとか?わはは。」
っと、昼下がりの厨房で話したのが昨年の11月。
ベニエはフランスのパン屋さんでは本当によく見かける定番お菓子だ。周りに砂糖がついてるだけ
【活版】オランダを代表する書体を作った人の話-失明するまで挑んだデザインの可能性
トーマスさんによるレクチャーの後半は、デドーズが生涯かけて取り組んだカバオーナメントについてのレクチャーだった。
グラフィックデザイナー、タイプフェイスデザイナーとしての顔だけでなく、デドーズがプライベートで取り組んだのがカバオーナメントによるデザインだ。
カバは、彼がデザインした文様パターンで、四角いボディに鋳造された、一見非常にシンプルな形状のモチーフである。しかし、よくみると、繊細でわず
【活版】オランダを代表する書体を作った人の話ー1
トーマスさんが来日中に行ったレクチャーのテーマでもあった、
ブラム デドーズというオランダの活字デザイナーの話が
とても面白かったので、すこしご紹介。
ブラム デドーズ(Bram de DOES)は1934年アムステルダムで印刷工の家に生まれる。
彼は印刷の技術高等学校を卒業すると、1958年に、当時世界的に名を知られた出版社でもあり印刷会社でもあったヨハン・エシェデアンゾーネンにアシスタント
【活版】トーマスさんのこと〜トーマスさんは犬がきらい?
トーマスさんの来日前、彼と日本でのプログラムについていろいろと相談しているなかで、何気なく「そういえば、うちにはアレックスっていう名前の犬がいるんですよ。」っと話をした。
すると、「え、その犬、スタジオにのいるの?一日中いるの?」っと、やや焦った雰囲気の返事が返ってきた。
「おとなしい犬なんで、自宅にいたりスタジオにいたり、その日によっている場所はいろいろなんですが。」
「じゃあ、僕がいるときは