ぬめたけ
同期、先輩、同級生、腐れ縁、妹、お隣さんとか・・・
幼なじみの井上さんの話
幼なじみ
幼なじみの咲月のまとめ
同期の与田ちゃんの話
んっちゅっ・・ 唇に触れる柔らかすぎる感触とやや大袈裟なリップ音。 和:朝だよ、おきておきて ハイスペック幼なじみの聞き慣れた声。 和:おはよ、〇〇大好きだよ まだ日の浅い彼女から放たれる愛の言葉。 和:はい、ぎゅぅぅー 五感の全てが犯される甘すぎてヤバいハグ。 起き抜けの頭でも一日のピークが目覚めとともに訪れている事は分かる。 最近はもっぱらこうだ。 〇:なぎ///////// 和:ん、なあに? 2度目のキスになりそうなくらい近い距離まで強すぎる顔面
〇:咲月に着てもらいたいやつがあって・・・ 自室で咲月の極短ウェイトレス姿をしっかり披露された後、言うなら今だと思い声をかける。 咲:え? 〇:出していいか? 咲:待って;;;心の準備が 〇:え? 咲:だって;;急すぎて;;;そんな事言われるって思ってなかったし//// 〇:ああ。なんかごめん 〇:無理にって事じゃないんだけど・・・ 咲:ち、違うよ、無理じゃないんだけど;;; 確かに急だったかもしれないが、そんなに驚かなくても・・・ 咲:だって・・・それ
咲:いらっしゃいませ ・・・・・・ 咲:ご注文は、さちゅきですか? ・・・・・・ 〇:えっと・・・なに? 咲:なにって、分かるでしょっ!! 〇:いや、全然分かんない 咲:さちゅきウェイトレスだよっ!! ・・・・・・・ 咲:どう? 咲:可愛いでしょ 咲:可愛いよね? 咲:分かる分かる、ほんと可愛いのよこれ 咲:文化祭でこれ着るんだー 〇:はあ・・・ なるほどそういう事か・・・ 休日に近くで昼食を済ませた帰り道に部屋に戻ったらサプライズがあると予告
咲:ねえ、もっと ・・・・・・ ・・・・・・ 咲:まだやめないで ・・・・・・ ・・・・・・ 玄関先でもうどれくらいこうしているだろうか。 ふにゃふにゃに緩みきった顔を眺めつつ、色素の薄い髪を繰り返し撫でる。 咲:えっへへへへぇぇ 咲月があんまり嬉しそうにしてるのでやめ時が分からない。 話は少し前に遡る。 ー----- ピンポーン 抑揚の無い音が2週間ぶりの来客を知らせる。 咲:〇〇ー、来たよーご褒美ぃー 〇:第一声がそれか・・・ 咲:へへへえ
咲:うんっしょ、うんっしょ 妙な掛け声とともに咲月の感触が伝わってくる。 咲:ねえ、どう? 〇:ん・・・ 咲:気持ちいい? 〇:あー、うんうん・・・ 話している間も細い指が首と肩回りを行ったり来たりする。 気持ちよくないわけではないが圧倒的な細さと軽さからなのかマッサージとしては正直物足りない。 咲月には悪いんだけど・・・ 咲:うんっしょ、うんっしょ それよりも咲月がずっと一生懸命なのが可愛くて笑ってしまう。 〇:くっ;; 咲:ねぇー、笑ってんじゃん
与:ええぇぇ!!!なんで一緒に寝てんの? 与田にしては珍しく寝起きがいいじゃないか・・・ 与:ええええぇぇ!!!なんで腕枕されてんの? 耳元で驚くなら一回ですませてくれ・・・ 今日は朝から声出てるなあ・・・ 寝れずに朝を向かえたオレには過剰なボリュームだ。 腕枕されてるっていうか、させられてるんだけどなぁ・・・ 朝まで煩悩と戦い抜いて、ぼーっとした頭でそんな事を考える。 予想していた通りだが、ここまでちゃんと忘れているとなんだか可笑しくなってしまう。 〇:た
すうう、すううぅぅ うぅ;;;; 鼓膜に直接届く寝息と暖かくて柔らかい感触にグラグラと理性が揺さぶられる。 はあぁ;;;まさかこんな苦行を受ける事になるとは・・・ いつもの家呑みで、与田が持ってきたプロジェクターで映画を見始めた。 いくら与田が小さいといっても、シングルベッドに2人で並べば窮屈だ。 左半身にくっついている柔らかさに意識を持っていかれて映画どころではなかったが、 天井以外を視界に入れない事でなんとか自分を保つ。 ものの5分も経たずにすうすうといつ
うきゃぁぁぁっ!! 浴室から同期の悲鳴が聞こえて慌てて駆け寄る。 〇:与田!? 与:うぅぅ・・・○○ー 〇:開けるぞっ;; 緊急事態なので声をかけて脱衣所の扉を開けた。 〇:どした、大丈夫か? 与:ごめぇーん、メイク落とし落としたぁー-- 〇:は? 与:落として蓋はずれて、どぷって出ちゃったのぉ はあぁ、何かと思えば//// 〇:別にそんなの気にすんな 与:だってこんなに減っちゃったぁー。どぷってぇー 擦りガラスに肌色が寄ってくる。 〇:わわ;;分
桜:あっ、お兄ちゃんお帰り 平日の仕事終わりに急いで帰宅すると、オレのベッドでくつろぐ妹に迎えられる。 〇:桜・・・いつも言ってると思うけど 〇:泊まりにくるなら事前に 桜:うん、連絡したよ 確かに連絡は来ていた。今から一時間ほど前に。 絶対部屋入ってから連絡しただろ。 〇:せめて前日までに連絡できないか? 〇:オレにもそれなりに準備ってもんが 桜:え、なんでちゃんと連絡したのに怒ってんの? 〇:いや、別に怒ってるわけじゃ 桜:そーだよね、桜連絡したもん
「なによ;;;」 隣からずっとニコニコと嬉しそうな視線をたっぷりぶつけてくるコイツを睨みつける。 『いやー、飛鳥ちゃんと初詣に来れるなんて感無量だなあって』 『今までで最高の元旦だぁー』 「でかいなぁ;;;声が;;;」 恥ずかしげもなくそんな事を言われて顔が熱い。 幼なじみのコイツと元旦の昼に初詣に来ている。 一緒に来るのは初めてだ。 今までも毎年行こうよって誘われてたけど、「寒いから無理」の一点突破で断り続けていた。 本当は恥ずかしかっただけだけど・・・
与:ごめーん、遅くなっちゃった 〇:大丈夫だぞ、ちょうどメシ用意できたとこだ 与:うわぁー、〇〇最高かっ!! 仕事中に見せない無防備な表情でぴょんぴょん跳ねる。 〇:落ち着け;;;雨強かったけど大丈夫だったか? 与:うん、ちょっと濡れたくらい 〇:ほい 玄関先に用意しておいた、タオルを渡す。 与:え、優しい・・・ってか〇〇完璧すぎん? 急にじっと見つめられて、そんなに真っ直ぐに言われると照れてしまう。 〇:とにかく;;;手とか洗ってこい 与:らじゃー
与:んぅぅー、〇〇のごはん美味しいぃー 〇:そかそか;;; 与:もぉ、完全に胃袋取られたー 〇:いや、取りはしないぞ;;; 今週末も同期と一緒に朝を向かえる。 成り行きで始まったが、もう何度目だろうか。 2週に一回は仕事終わりにスーパーで食材を買って晩酌。 翌日朝食を一緒に食べてダラダラと昼くらいに散歩がてら与田を駅まで送り届ける。 そんな過ごし方が当たり前になっていた。 どうやらすっかり餌付けしてしまったらしい。 まあ、それだけならよかったんだが・・・
いててて 二日酔い特有の頭痛に起こされて、喉の渇きを潤す為にベッドから出る。 うわぁっ!!! 洗面台へ向かういつもの導線に障害物を見つけてギリギリよける。 あっぶねえ・・・ 危うくがっつり踏みつけるところだった。 床で寝る同期の顔面を・・・ ^^^^^^ 5カ月程かけたプロジェクトが無事終了し同期と2人で打ち上げをしていた。 入社4年目にして同期の与田とタッグを組んで、そこそこ重要な仕事を任された。 不安もあったし、実際大変な事も多かったが自分達で全てを決
「お兄ちゃん、起きて。遅刻しちゃうよ」 今日も蓮加に起こされて家を出る。 最近はもっぱらそうだ。 「行ってきまーす」 2人で電車に乗って、高校に通う生活ももう1カ月ほどになる。 「シオリさん、おはようございます」 『おはようございます、久保先輩』 「おはよう、2人とも相変わらず仲いいねぇ」 『いやいや、腐れ縁ですから』 「ぶーー、なにその言い方」 これでもかというほど頬を膨らませている。 蓮加とは家が近所で親同士が知り合いだったことから、 昔からよく一緒にいた。
〇:だから付き合ってないし、ただの幼なじみだって △:あっ!! ん? なぎとの噂について説明していたところ、友人の驚いた表情の先を確かめようと振り返ると、なぎがこちらをじぃーっと見て立っていた。 〇:なぎ・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ 無言のままツカツカと歩いて来て、 和:先に行ってる ぼそっとそれだけ言って教室から出て行った。 △:〇〇、すまん!! △:最悪のタイミングだった 先ほどと打って変わって頭を下げる友人にやっぱり真面目なヤツだな、なんて
きゃっ;;; 突風がスカートをなびかせる。 和:み、見えてないよね?////// 〇:ん、何が? 何も気づいてなかったように答える。 なぎと放課後を2人で過ごすこの高台の神社は、よくいたずらな風が吹く。 その度にスカートが強く捲れて、とても目の毒だ。 〇:あのさ・・・ 〇:もう寒くなってきたし、スカートの下にジャージとか履いた方がいいんじゃないの? そろそろそういう光景も学内で目に付くようになってきた。 和:むー なんだか不満そうな顔をしている。 〇: