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【映画】パストライブス
「パストライブス」という映画を見た。素晴らしい。男女が別れるシーンにて、男性は平坦な道を歩いていくが、女性は階段を登っていく。それだけでこれから女性がステージを登っていくような人生を歩むことが示唆される。冒頭の意外性も最高だったし、こんな映画的なシーンを見れた。満足度の高い1作であった。
【歌舞伎】女殺油地獄
「女殺油地獄」を拝見した。中村隼人が素晴らしい。所々、片岡仁左衛門に見えて驚く。再演は絶対にしてほしいし、当たり役になるに違いないと思っている。南座で前の方だからとオペラグラスを持ってこなかったが、オペラグラスをもって演者の表情をもっと至近距離から拝見したいと思えた。次の公演が楽しみである。
【歌舞伎】ヤマトタケル
スーパー歌舞伎のヤマトタケルを拝見した。市川團子、素晴らしい!少し前は染五郎君と一緒に軽やかな三社祭を魅せてくれたと思いきや、今作は主役。この成長・変化を観ることができるのが歌舞伎的醍醐味である。とにかく市川團子出演を観ることができてよかった。
【映画】PERFECT DAYS
映画「PERFECT DAYS」を拝見した。素晴らしい。単調な生活を繰り返すだけなのに、人との相互作用のランダム性によって日々が新鮮になる。あれほどルーティーンを大切にするであろう主人公が「同じなんてあり得ない」と力強く断言する様子は、妙な説得力があった。終始東京が描かれるが、まるでロードムービーを観たような印象を受けた。
【映画】ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」を拝見した。3時間の映画と聞いて戦々恐々だったが、あっという間の3時間。何ならもう終わりという気持ちになった。CGでやってしまっても良いのに、自分の身体で演じる。乗り物に乗ったほうが速いのに、自分の足で走る。技術が発達している世の中だからこそ、トム・クルーズの身体性を大画面で観ることができてよかった。
【美術館】デイヴィッド・ホックニー展
「デイヴィッド・ホックニー展」に行った。面白い。一点透視図法では画家の視点を固定した上で対象を眺めた様子を書くので構図が分かりやすいが、後半の作品では色々な視点から見た絵が書かれるのでちょっと酔った。キュビズムほど極端なら自分の視点はどこにあるかなんて意識できないけれど、ちょっとだけ視点をずらしたような作品であると違和感が酔いに転換されてなぜか心地よかった。新しい視点で絵を見ることができて面白かっ
もっとみる【読書】タモリ「タモリのTOKYO坂道美学入門」
「タモリのTOKYO坂道美学入門」という本を読んだ。東京の坂道が紹介されている本で、自宅で読むよりも本を持って坂道に出た方が良いように思われた。この本には坂の紹介とともに近辺のお店が紹介されている。2004年の本なので当時の物価の低さを感じたり、良いなと思ってグーグルマップで検索したら既に閉店していたり。2004年は割と最近に思えるが、月日は流れていることを実感させられる。
【映画】君たちはどう生きるか
映画「君たちはどう生きるか」を拝見した。観てよかった。自分にとって最初の映画体験は「千と千尋の神隠し」で、映画を観ながら次はどんな世界に行くんだろうとワクワクしたことを覚えている。そんな気持ちを味わうことはこの20年ほどでめっきり減ってしまったが、本作を観て、知らない世界へと開かれていくときの新鮮な気持ちを味わうことができた。自分の人生で最初にした映画体験を新作で再び蘇らせてくれたことに感謝するば
もっとみる【読書】タモリ「お江戸・東京 坂タモリ 港区編」
「お江戸・東京 坂タモリ 港区編」という本を読んだ。坂の写真が多くて雑誌に近い。坂を見てきれいだなと思うと、その場所に行きたくなる。この本を読んでグーグルマップの「行ってみたい」リストにいくつ印をつけたか。駅の近くに来たからちょっと坂を見てみようという発想には今までなったことがなかったが、これを読んで街歩きがちょっと楽しみに思えるようになった。