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コントロール性、自尊心の削り合い、存在承認をベースにしたコミュニケーションの欠落

【最近頭の中で考えたことを取りとめもなく書いてみました。】

太平洋戦争とそれに続く高度経済成長の国民的体験が、社会に強いストレスとトラウマを生み出してきたのだなぁと最近になって思うようになりました。

その背後にあった価値観は、「コントロール性」と「社会の役に立つかどうか」だと思うようになりました。

これらの価値観の中でコントロールされる側、役に立っていない側になった場合、強いストレスにさらされ続けると感じます。

その強いストレスが、社会の中で、徐々に言語化され、メタレベルで語られるようになってきたと思います。


コントロール性に関して

私の「コントロール性」のイメージは、自分のコミュニティ(家庭、学校、会社組織、地域等)に対する「支配、暴力、虐待、体罰、管理、指示、リーダーシップ、干渉、価値観の押し付け、説得、しつけ等々」です。

コントロール性には、「うまいコントロール性」と「NGなコントロール性」があると思います。その範囲も変化していると思います。

「NGなコントロール性」には「虐待」「セクハラ」「パワハラ」「モラハラ」「マウント」などの名前が付けられて区別されるようになってきたと思います。

このコントロール性の正当性の範囲の変化に気が付かないと、一次的な加害者になる可能性が、今後高くなると思います(そもそもこの時代の流れに対する不満や反発、戸惑いもあると思います。)。

※2020年の改正法で「親権者は、児童のしつけに際して体罰を加えてはならないこととする。」と初めて明記。

※体罰には、「宿題をしなかったので、夕ご飯を与えなかった。」「大切なものにいたずらをしたので、長時間正座をさせた。」なども含まれる。


結局のところ、「コントロール性」をベースにしたコミュニケーション自体には価値が置かれており、その正当性の範囲が変化していると私は捉えています。

ただ、強いストレスにさらされて、トラウマ反応が起こっている相手には、「うまいコントロール性」も機能しなくなると感じています。

「うまいコントロール性」の背景には「NGなコントロール性」が暗示されていて、それを敏感に感じ取りやすくなるからでしょうか。そこら辺の考察はしておりません。

「うまいコントロール性」を発揮している人達(行政、親、支援者、教師等々)が二次的な加害者になりやすい状況が生まれていると思います。

二次的な加害者になっていく状況は、「うまいコントロール性」を発揮していると自負する人達も、失敗を体験し強いストレスにさらされる状況を生み出しているように感じます。

そうなってくると、誰もかれもが、ストレスを感じやすくなり、お互いの自尊心を削り合うような状況が発生しているのではないかと感じたりします。


社会の役に立つかどうかに関して

「社会の役に立つかどうか(成果に対する承認)」の前提として、存在承認のコミュニケーションがあると思いますが、それが欠落しがちな状況が、失敗した時のストレスを生み出しやすく、自尊心の削り合いを起こしやすくしていると私は思います。

存在承認のコミュニケーションのイメージは、「ただただ話を聴く、自分の気持ちを話す、挨拶する、誕生日を祝う、名前を呼ぶ、スキンシップ等々」です。

自分自身も、自分の誕生日を祝うことに、いつからか違和感があり、ただ生まれただけでなんで祝われないといけないのかという感覚がありました。

存在が承認されて自尊心が高まり、自分にしていることを他者にもすることで、社会的貢献が生まれるというよりは、存在承認が無い(自尊心が下がる)ことを原動力に、成果による社会的承認をひたすら求めてしまう状況が起きがちだと思います。

ずっと母性(存在承認)の欠落を感じていて、その不安を補なったり、それを追い求める行為が社会全般で行われているような状況があるのではないかと感じます。

※父親や母親的な立場の人自体が、母性を求めて不安になっており、その影響がコントロール性を通して子供にも伝わっていく状況があると思います。

存在承認の欠落を補うために、「コントロール性」が発生しているとすると、存在承認をベースにしたコミュニケーションがもっと意識的に社会で行われると、自ずと「コントロール性」が弱まっていくのかなと思ったりします。

存在承認がよく行われているコミュニティでは、コントロール性が低下するということが言えるかどうかは、自分の実感としては、対話的な空間を体験すると、自分の中のコントロール性を発揮したくなる欲求が低下するという感覚があります。

どうなんでしょうか。

※私の主観の整理をアウトプットしてみたくなっただけのものです。最近あまり本も読んでおらず、つたないものです。なんら読んだ方に価値観の押し付けや、影響を与えるものではございません。

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