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【私が求めてきたもの】
私は北関東の外れの小さな田舎町で、三男としてこの世に生を受けました。しかし、どうも歓迎されて出てきのではないようなのです。
両親は女の子が欲しくて『四十の恥かきっ子』にあえて挑戦したのですが、出てきてしまったのが私でした。
男の子ばかりで手を焼いていた母がたまに口にする
「おまえが女の子だったら」
と言う言葉 に、私は幼心に
「僕は、生まれてこない方が」
なんて思ったこともありました
【君はカッコいい!】
雨の降る日の夕方、家にいると遠い昔の事を思い出すことがある。
その日、彼は学校からびしょ濡れになって帰ってきた。
自分の傘を誰かに持っていかれてしまったらしい。
「なんでもいいから、他の傘さして帰ってくるのよ!」
と彼を怒った祖母。
彼の応えは
「でも、そしたら、その傘のお友達はどうするの?」
祖母は、、
「そんな事はそのお友達が考えることよ、あなたが考えることじゃないの。」
確かに、この