hokkemokke

出来上がった、唯一無二のビジョンよりも、 文字を使って、たくさんの読み手の頭の中にそれ…

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出来上がった、唯一無二のビジョンよりも、 文字を使って、たくさんの読み手の頭の中にそれぞれオリジナルのビジョンが生まれたら、それはとても素晴らしいと思います。 書く事が好きな、 ペンキ屋さんです。(o^^o)

記事一覧

鶏そば

『鶏そば』 子供たちは元気してるかなぁ…  好き勝手言って、全てをあなたに押し付けて飛び出してもう十年になるのね。 「一度きりの人生まだまだやりたい事があるの…

hokkemokke
3週間前
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【私が求めてきたもの】

 私は北関東の外れの小さな田舎町で、三男としてこの世に生を受けました。しかし、どうも歓迎されて出てきのではないようなのです。 両親は女の子が欲しくて『四十の…

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1か月前
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見えない恐れ

「若い連中に媚びてんじゃねーよ」 あなたには 媚びに見えるのでしょえね 私にとっては普通のこと だって仲間ですから 「そんな事は、若い連中にさせればいいんだよ」 …

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2か月前
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【俺の友達がね】

昔、きまって酔うと、 「聞いてくださいよー、俺の友達がね」と語り出す癖のある後輩がいました。 遠い昔のあ…

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2か月前
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お花畑

【僕のお花畑】 愛菜《まな》が喜びそうなお弁当ができた。 彼女は学生時代にバスケットをしていた体育会系女子。僕と同じくらいの食の持ち主で…

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2か月前
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【35光年の迷走】

三十五光年の迷走 ここに引越して初めての手紙が届いた。 その手紙はここに届くまで一年かかったようだ。きっと僕が住まいを転々としたせいかもしれない。  僕が三十五年…

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4か月前
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【君はカッコいい!】

雨の降る日の夕方、家にいると遠い昔の事を思い出すことがある。 その日、彼は学校からびしょ濡れになって帰ってきた。 自分の傘を誰かに持っていかれてしまったらしい。 …

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3年前
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  鶏そば

鶏そば

『鶏そば』

子供たちは元気してるかなぁ…
 好き勝手言って、全てをあなたに押し付けて飛び出してもう十年になるのね。
「一度きりの人生まだまだやりたい事があるの。世界で自分を試してみたいから、暫く日本を離れてもいいかなぁ」
 こんな私の我儘に、あなたは予想通りの返事したわ。 私はずるいの、あなたが反対なんかするはずないこと、わかってた。あなたは優しいから。知り合った頃から、あなたは私の決め

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【私が求めてきたもの】

【私が求めてきたもの】

 私は北関東の外れの小さな田舎町で、三男としてこの世に生を受けました。しかし、どうも歓迎されて出てきのではないようなのです。
両親は女の子が欲しくて『四十の恥かきっ子』にあえて挑戦したのですが、出てきてしまったのが私でした。
 男の子ばかりで手を焼いていた母がたまに口にする
「おまえが女の子だったら」
と言う言葉 に、私は幼心に
「僕は、生まれてこない方が」
 なんて思ったこともありました

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見えない恐れ

見えない恐れ

「若い連中に媚びてんじゃねーよ」

あなたには
媚びに見えるのでしょえね
私にとっては普通のこと
だって仲間ですから

「そんな事は、若い連中にさせればいいんだよ」

えっ!
あなたは、なぜしないんですか?
誰がしてもいいんじゃないんですか?
だって仲間ですから

「そんなんだから、若い連中になめられんだよ」

なめられるのが、そんなに嫌ですか?
もしかしたら
怖いのですか?
そんな事
どうでもい

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【俺の友達がね】

【俺の友達がね】



昔、きまって酔うと、
「聞いてくださいよー、俺の友達がね」と語り出す癖のある後輩がいました。
遠い昔のある日、ある行きつけの小さな呑み屋さんでのお話しです。
気持ち良く酔いも回った頃、例の後輩君が酔いに任せて、語り出しました。

聞いてくださいよー、俺の友達でね、すっげぇAV

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お花畑

お花畑

【僕のお花畑】


愛菜《まな》が喜びそうなお弁当ができた。
彼女は学生時代にバスケットをしていた体育会系女子。僕と同じくらいの食の持ち主で、弁当箱も同じにした。
「上手くできたぞ」
時計を見たらバスの時間までもう十五分しか無かった。愛菜のお弁当に時間をかけ過ぎて、自分の弁当を作る時間が無くなってしまった。しかも、作ったおかずの七割近くを愛菜のお弁当に

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【35光年の迷走】

【35光年の迷走】

三十五光年の迷走

ここに引越して初めての手紙が届いた。
その手紙はここに届くまで一年かかったようだ。きっと僕が住まいを転々としたせいかもしれない。
 僕が三十五年間探し続けていたものを、その手紙は届けてくれた。
そして、 今年もやっぱり朝から雨だった。
六月の下旬の梅雨真っ只中、今日は四十五回目の誕生日。僕が物心ついたときからの記憶では、晴れた日はあの日の一日しかなかったと思う。
誕生日だと言っ

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【君はカッコいい!】

【君はカッコいい!】

雨の降る日の夕方、家にいると遠い昔の事を思い出すことがある。
その日、彼は学校からびしょ濡れになって帰ってきた。
自分の傘を誰かに持っていかれてしまったらしい。

「なんでもいいから、他の傘さして帰ってくるのよ!」
と彼を怒った祖母。

彼の応えは
「でも、そしたら、その傘のお友達はどうするの?」

祖母は、、
「そんな事はそのお友達が考えることよ、あなたが考えることじゃないの。」

確かに、この

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