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新しい人生を始めた話①

過去の人と今の人

ぴょりは、この4月から
見ず知らずの土地で、まったく新しいことをやって生活している。

今を過去にする、新しい人生を歩むとはそういうことなんだと気づいた。
新しい人生を始めるには、今を過去にするという勇気が必要。

人には、自分にとっての過去の人と今の人がいる。今の人を過去にせざるを得ない時と、あえて選択して過去にする時がある。
「別れ」ってやつだ。

経験上、一度過去の人になると、その人が再び今の人に戻ることはない。
過去の状況に戻れば、可能かもしれないが。

新しい道を歩みつつ、過去の人を今の人に留めようとしたり、引き戻そうとしたりしても、そこには大きな違和感が生じる。

決して過去のような関係は保てないし、なんだか残念な気持ちになることが多かった。

ぴょりは、新しい人生を始めること自体には、なんの躊躇もなかったが、それに伴って、今の人たちを過去の人にしてしまうことには、少し後ろ髪引かれる思いがした。

この人たちと、今の人として付き合うことはもうできないんだ、と少し寂しい気持ちになった。

しかし、それが生きなおすってこと、生まれ変わるには、見失っていた自分を新天地で取り戻すには、大好きな人達も含め、今を過去にしなけりゃ。

そう思って振り切った。

少し前に読んだ本にも、「いいことも含めて、過去のことは忘れていくことが大切、心はいつもカラッとさせとかなあかん」みたいなことが書いてあった。

すぐにプッツリというわけではないが、確実に少しずつ、自然に遠ざかる。時間というベルトコンベアは止まらないのだ。

そして

各々に、新しく「今の人」があらわれる。
まぁ、俗にいう出会いと別れってやつだ。

人は忘れる生き物、そしてどんどん過去の人は心の奥にしまわれて、思い出となる。
少し寂しいけど、それでいいんだ。
行こう、新天地へ。

そう思って、ぴょりは旅立った。

なぜ人は家族を作りたがるのか

過去の人、今の人、という今回のことで、もう一つ気づいたことがある。

家族というのは、関係性が保ててさえいれば、過去の人にはならないってことだ。

家族と他人の違い。
ぴょりの家庭事情はずーっと前にnoteにかいたが、その父親と母親は、ぴょりが遠く離れた地で新しい人生を始めようとも、過去の人にはならない。

物理的な距離がすっごく離れて、これから先、会う機会もかなり少なくなると思うが、それでも過去の人にはならないのである。

不思議さとともに、力強さみたいなものをものすごく感じた。気持ちの問題なのかもしれないが。

父親も母親も、ぴょりがどこで何をしようが、ぴょりの父ちゃん母ちゃんであるし、
ぴょりは、それぞれにとって、ずっと子なんである。

誰かとパートナーになる、家族をもつって、そういうことなんだと気づいた。

他人のままでいるのと何が違うのか、
なぜ世の中の人が家族をもちたがるのか、
よくわからなかったが、はっきりとわかった。

過去にならない人を、みんなもとめていたんだ!

新しい人生を始めたことについて、感じたことや気づいたことを、また書こうと思う。

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