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それでも『アデル、ブルーは熱い色』を好きだと言うために

それでも『アデル、ブルーは熱い色』を好きだと言うために



I, I follow, I follow you
Deep sea baby, I follow you
I, I follow, I follow you
Dark doom honey, I follow you

Lykke Liの挿入歌“I follow Rivers“のメロディやハングドラムの路上パフォーマンスの独特の響きが今になっても耳に残り続ける。2013年カンヌ映画祭において

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『シラノ・ド・ベルジュラック』と戯曲と #学美 と #テーマ別web展 と『ミセス・ノイズィ』と小説と

 12月に入って、仕事がcovid以前と同様の忙しさになりつつある。おかげで毎日20時やら21時まで働いたり。covid以前とはまたちがう理由での多忙化ではあるだろうけれど。

 『白鴉』32号に載せる作品の直しがそろそろ終えたい。31号でできていた頁デザインがなぜかできなくなっていたり、やはりInDesignを勉強するべきかと何度めかに思うものの、古すぎてtumblrのみならずfacebookに

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【映画】「ミセス・ノイズィ」感想・レビュー・解説

正直、そんなに期待してなかったんだけど、メチャクチャ面白かったなぁ。タイトルとか、予告の感じとかからイメージしてたのと良い意味で期待を裏切られて、現代っぽい問題を真正面から切り取りながら、人間の関係性の普遍的な困難さみたいなものが浮き彫りになって、凄く良かった。

生きていて時々意識させられるのは、「想像力を無くしたらお終いだよなぁ」ということ。それは本当に怖い。

それは、空想世界を思い描くみた

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お前は不正義と戦えない、と言われた日

お前は不正義と戦えない、と言われた日

■新聞に嘘を書かれた日

 東京新聞のコラムで、少し前に僕の本が取り上げられているらしいと聞いた。たぶん2月に出版した『遅いインターネット』が取り上げられたのだと思って、すぐに取り寄せて読んで、愕然とした。そこに載っていたのはかなり口汚く僕を中傷する内容だった。批判されること自体は、世の中に意見を述べている以上仕方がないと思う。しかし僕が愕然としたのは、罵られたからではなく、その記事で紹介されてい

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男社会で負けて男をやめた話

男社会で負けて男をやめた話

まず、私は男社会で完全敗北した男です。
もう2度と社会に戻ることはないでしょう。

『強い男』になりたかった男でした。

警察官。現場作業員。前科者だらけのブラック企業。
・・・これまで私が勤めてきた会社はどれも、過剰なほど『男らしさ』を求められる男の職場ばかりでした。

男は男らしさを求められるあまり、
苦しんだり、苦しめたりしてしまうことがある。

最近では「男は弱くても良い」という意見をたび

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