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スープが食べたくなる3作品

スープと聞くと、なんだか無条件に暖かい気持ちになるから不思議。

丁寧に作られたスープには、不思議な力があると思うのです。

そんなスープがもっと食べたくなる、三作品紹介しようと思います。


1. パンとスープとネコ日和

以前原作を読んだこともあり、Amazon primeで見つけた映像作品を観てみました。

1時間ほどを1話として全4話という珍しい形態で、主演は小林聡美さん。ぴったり。

主人公は、食堂をやっていた母の死をきっかけに、具材2種類から選べるサンドイッチとスープのセットのみ、というシンプルなお店をスタートさせる。

そんな主人公とネコ、そして周りの優しさ溢れる人々との、ゆったりとした物語。

大事件が起こるわけでも、どんでん返しがあるわけでもない。

でも、ものすごく優しい時間が流れて、自分もその中に入ってしまったような感覚になる。

そして、出てくるサンドイッチとスープが美味しそうで美味しそうで。

本も良かったけれど、映像が圧倒的にスープ=幸せ感を伝えてくれるから、映像もぜひ観て欲しいです。


2. 幸せのパン

大泉さんと原田さん主演。

東京から北海道の月浦に移り住み、湖のそばでパンカフェの「マーニ」を始めたりえさんと水縞くんの夫婦。水縞くんがパンを捏ねて焼いて、りえさんがコーヒーを淹れて、料理をつくる。そんなマーニを訪れるのは、個性豊かなひとびと。
そして、傷ついた人たち。
みんな、りえさんと水縞くんの優しさ・あったかさに触れて、おいしいものを食べて、充電して帰っていく。


暖かい部屋で、おいしいもの、大事に作られたものを、大事なひとと食べること。
これはシンプルだけど、そのまま生きる力を身体に与えてくれる。
パンも料理も風景も、目に優しい映画です。

料理シーンが見どころです。

3. 太陽のパスタ、豆のスープ

結婚式直前に突然婚約を解消されてしまった主人公。

そんな主人公に叔母が提案したのは、“ドリフターズ(やりたいこと)・リスト”を作ることだった。それをきっかけに、主人公は自分を見つめ直すことになる。


「毎日のごはんがあなたを助ける」
そんなメッセージとともに、美味しそうな料理が沢山出てきます。

傷ついて自信を無くして立ち止まってしまったからこそ、毎日を丁寧に生きること、自分を大切にすることがどれだけ重要かが身に染みる。
美味しい食べ物はこの第一歩だと思う。


一番のお気に入りはルクルーゼで作ったキャベツの煮込み。
キャベツをざくざく切って玉ねぎとローリエとベーコンだけのシンプル料理。
でもすごーく優しい気分になれる。すぐ真似してつくってしまった。


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どの作品を観たり読んだりした後も、なんか、丁寧に、ちゃんと生きていこう、と思える。

その感覚の象徴が、私にとってはスープなのかもしれない。


↓なんだか忘れられない、美味しい小説を以前まとめたものです。


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