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😧私は思ったより背負えない=自立🌞

子供の頃、私はわりと本気で「自分には何でもできる」と思っていた。

もともと楽観的な性格なのかもしれないし、一人っ子だったので親がゲームでも勉強でも、いい相手になってくれて、自己肯定感が高かったのかもしれない。


一方で、親の期待を一心に背負おうとしていたし、ある時点までは背負えてしまっていた。


私は、思ったほど背負えない、と気づいたのは、高校生になったときだ。


当時、進学校に通っていると、文系か理系かを選択させられる。

私の好みも適性も文系寄りだったが、

父は私に医者になって欲しいと望み

母は「あなたは難しい方にいつも挑戦する人間であってほしい」と言い、
文系を選択しようとする私を
「逃げている」と諭した。


当時の私はそこで
「自分は、親の希望を背負えるし、背負わなければならないから、理系へ進もう」
と決断した。


けれども、心のずっと深いところでは、「私のやりたいことはこれじゃない」
と思っていた。


その気持ちは、勉強がどんどん分からなくなり、成績がどんどん落ちていくにつれ、膨れ上がった。

それを親に向かって吐き出して、散々言い合いもしていたが、できない自分への自己嫌悪に変換された悔しさやつらさは、外には出ず私の中にこもり、体に出た。


病的に眠るようになったのだ。


朝、登校して授業が始まるとすぐに睡魔に襲われる。

休み時間や昼食は起きられるが、それ以外の授業はほとんど眠って過ごした。

高3になり、受験勉強中も睡魔との闘いだった。


そのまま受験を迎えたが、理系の大学は案の定、惨敗だった。


半ばやけくそのように、数学で受けられる文系の入試を受けた。


そこだけ受かった。


自分が背負ってきたものは何だったのだろう、と思った。

こんなことなら、始めからしっかり文系の大学に通うと決めていれば、もっといい大学に入れたかもしれないし、もっと自分のやりたいことをやれたかもしれないのに、と。


余計なものを背負いすぎて、本当にしたかったことをしなかったのは、自分だった。


父が、浪人に強く反対し、母も賛同したため、私はしぶしぶその大学へ入学した。


大学時代の友人たちに、そんな私の入試の経緯については話していないと思う。口が裂けても言える話ではなかった。


けれど、私は入学したその大学で、多くの人生の友人たちと恩師を得た。


私が背負おうが背負うまいが、自分らしくしていればそれで良かった。


ただ、背負う癖がなかなか抜けず、その後も就職活動や社会人生活で大変なことはあったし、親と衝突もした。

とにかく、親を背負うのを辞めなければと、資格を取って一人暮らしを始めた。

両親は一人暮らしに反対したが、私は職場が遠いからと押し切った。


そして、その後も様々な経験をしたのち、今の土地で家族をつくった。


夫とは、10年近く友人関係を続けて結婚したが、彼の家族について、長い時間、話を聞く機会があったのは良かったと思う。

パートナーが、家族とどんな関係を築いている人なのか、家族に対してどんな気持ちを持っているのか、それによって、築ける家族のかたちも変わってくる。


夫は、大の祖父母っ子だった。
亡くなったおじいちゃんの介護に携わった話、当時は存命だったおばあちゃんと のやり取り、病を患いつつ明るく生きているパチンコ打ちのお父さん、介護をずっと引き受けているお母さんのエピソードを聞いているうちに、


この家族の一員になったら、私ひとりで背負わなくていいと思った。


だから、彼との「結婚」や「子育て」を考えたとき、私は始めから夫の家族と同居すると決めていた。


家事と育児を、自分は一人で背負えないと思ったから。


無理に背負えば、子供を虐待したり、例の睡魔に襲われたり、心身の調子を崩すと思ったから。


その選択は、大正解だったと思っている(ただし、私の場合限定)☚ここ重要


そうしたくても、背負わざるを得ない人もいるし、背負えてしまう人もいる。


だから、あくまで私の場合。


でももし、かつての私のように、無理に背負おうとしている人がいれば、

「私って意外と背負えない」と思って、サービスを使うとか人手を借りるとか、周りに振ったり助けを求めたり協力を扇いだりすると、もっと楽になるかもしれないですよ、と言いたい。

別にそれで、あなたが見放されるわけじゃないし、必要じゃなくなるわけでもない。


背負うことが自立じゃない。

赤ん坊だって、自分で立てるようになったら背負わなくなるのだ。


自分にできることを見極め、無理なことは誰かできる人にお願いする。
それが本当の自立だと思う。


余計なものは背負わず、
自分がしっかり立つ方法を考えよう。


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