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ユニクロは過去最高益を叩き出したけどこれから下り目線

そう考えているのは他でもないユニクロのトップです。

2022年の8月期の決算ではユニクロことファーストリテイリングは過去最高の営業益を叩き出しました。
営業利益2973億円と誰がみても好調な数字です。

記事によるとその利益は海外展開の好調さにあるようですね。
有名アパレル外資ZARAの本拠地スペインに展開して海外にもウケてきていることが利益の底上げを招いています。

ですがユニクロの柳井会長は売り上げは好調としつつもあまり嬉しそうな様子ではなかったとの事。

柳井正やないただし会長といえば長者番付で1,2位を争う日本随一のお金持ち。
なんと今年2022年では1位となっています。

その柳井会長がユニクロがこれから渋い状況になると考えている可能性が高いと感じているのではないかとの様子との事。

今日本は円安となっています。
これはアメリカによるコロナでばらまいたお金を回収するフェイズによるドル高が原因で、2023年に戻していくのか不明瞭な状態です。
つまりこのまましばらくドル以外の価値が低い状態が保たれる可能性が高いということです。

比較的価値が落ちた円により円安となりました。
日本はまだドルをたくさん持っているし、国内生産の需要も高いのでこれまで国内需要の低い国の悲惨さと比べるとそこまで大きな問題となっていませんでした。
ですが1年近くもアメリカの引き締めが続いたことにより、とうとう日本でも2022年10月(今月)に全国的に日用品や食料品などの原価大幅値上げが起きてしまいましたね。

ユニクロも当然ダメージを受けていて、国内事業は低迷しています。
日本や安いコストで生産できる国を利用して海外展開をしてなんとか今のうちに売り上げを伸ばそうと努めたのでしょう。
地力の強い大企業は今そういう海外戦略を取っているはずです。

そうしてユニクロは海外に向けてなんとかやりくりをしてドル高円安の状態でも大きな売り上げを叩き出しました。

その中でも海外展開におけるロイヤリティが大きな収益を生み出していたそうです。
つまり海外の現地のオーナーに対してユニクロのノウハウなど連携するために社員を派遣したりしてその見返りとしての収入を得ていたということですね。
それが計上されての過去最高益とのことだったので、蓋を開けてみると売り上げよりも別の部分の収益が大きな割合を占めていたとの事。
当然内訳をよく見ている柳井会長が芳しくない顔をするのも当然と言えるでしょう。
現地オーナーがユニクロのノウハウをマスターすれば日本から派遣するユニクロ社員の必要性も薄れるし、海外展開するにしても無限にある訳でもありません。

そして日本における売り上げの低迷。
円安による物価上昇で日本人の消費は段々落ち込んでいくことは簡単に予想できます。
商品が売れて売り上げが上がってナンボ。

柳井会長から見て既に目を付けていた売れる可能性の高い新たな海外展開にもエンドラインが見え、その外国のロイヤリティ収入の減少と国内需要の低下、円安によるやりくり、他にもあるでしょうがどこかで限界を迎える将来を見据えていても何らおかしくありません。

そもそも海外におけるドル高の影響も深刻ですのでこれまで拡げた海外事業もずっと上手くいくとは限りません。

何より土台となる日本の売り上げを安定させることが難解な感じです。

これはどの企業にも言えることです。
円安に抗う企業努力にも限界がありますからね。

        ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

なんだかんだ言ってユニクロは本当に強いと思います。

円安対抗して海外に向けて事業を拡げてこの悪条件の中でどういう形であれ過去最高益を出したのですから。

日本も円安の影響でどの企業もマイナス…みたいな展開もあり得ただけにこういう決算結果や、それに満足することなくきちんと内訳を見て先を考えられる柳井会長のような人が日本にいて良かったと考えています。

では今回はこんなところでノシ

メルカ

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