見出し画像

出来事を想いで上回る

辛い出来事は、辛いと感じるから辛い

自分と向き合う為に、過去を振り返ると、いつも僕は、辛い気持ちになって気持ちが落ち込んでしまうのです。大人になってから、酷いいじめに遭ったこと。両親との確執。信頼した人の裏切り。ブラック企業に人生を滅茶苦茶にさせられました。詐欺にも遭いました。どうしたものか、思い出すのはいつもこうした辛かったものばかりなのです。

こうした経験は僕にとって、とても影を落とすものでした。その当時の自分自身なら、そうなっても仕方ないのではないかと思うからでした。引き寄せというものは、この世には存在していると言います。もし、そうだとするのなら、このような過去の全ては、僕自身が引き寄せたものに違いありません。僕自身が原因なんだと。

そう思うと、悔しくて仕方がありません。虚しさでいっぱいになるのです。そうして、今も尚、ネガティブな気持になって、自分に影響を及ぼそうとしています。

こうした辛い思いや苦しみ、悩みといったもの、全て解決できるものだとは、思っていません。ただ、向き合い方は、変えられるのではないかと思うのです。

だって、過去というものは、事実は変えることはできないのですが、捉え方しだいで、いくらでも解釈を変えることは出来るのです。辛いと思えば、過去は、これまでの僕のように、全てが辛いものになってしまいます。

過去を乗り越えるとは

しかし、自分の想いを変えて、過去の出来事を上回ることが出来るのなら、辛いものが、どんどん輝いてくるのではないかと思うのです。過去を乗り越えていくには、過去の出来事を想いで上回ることが必要なのです。

例えば、過去にいじめられたという出来事を気持ちが下回ってしまった場合。なんで自分だけが、こんな目に遭ってしまったのだろう。自分の気持ちが弱かったからダメだった。弱い自分のせいだったんだ。こんな想いが込み上げてくるのです。

その気持ちのまま過ごしていけば、人と話すのが怖い。自分の意見が言えない。自分の気持ちに正直になれない。常に過去の出来事が上回ってしまうために、今の自分の状態さえも過去の出来事に引っ張られたような、常に足かせがついているような感覚に陥った状態なのです。それでは、現実も思うようにいかないのは当然なのです。

そして、出来事を気持ちで上回るということは、いじめられたことによって、僕は変わることが出来た。あの時の僕がいるから、今の自分がいる。人との繋がりを大切にすることが出来るようになった。この体験が、僕を強くしてくれた。そういった想いを持つことが出来れば、今の自分に大きな力をくれるものであるし、目の前のことも、乗り越えることが出来るのであhないかと思うのです。

不安になればなるほど、気持ちは大きく揺れるもになるし、気持ちを強く持ち続けることが困難になるものだと言えます。

過去の出来事を想いで上回る為に

しかし、問題なのは、そうは言っても、そう思う事が出来ないものだと思われるかもしれません。それが出来れば、誰も苦労はしない。そう意識しても、心のどこかでは、そうは思えることが出来ないものです。辛い体験だとすでに認識しているものは、今更、意識を変える事なんかできないものだって。そう感じるのは、凄く当然だと思います。

それは、ひとえに辛い体験をした自分を、どこかで否定している自分がいるのです。いじめられたから、今は、明るく生きなくちゃいけないだとか、いじめられた経験があるからこそ、自分は人に優しくしないといけない。早く立ち直らないといけない。過去の苦しみから、自分を解放してあげないといけない。今を余計に楽しまなければいけない。そうした想いは、結果的に、全て、その出来事を下回ってしまっているのです。

それは、今の自分を否定して、自分の気持ちや想いを、窮屈にさせているからなのです。明るく生きなくちゃいけないと思うのは、今の自分が明るくないと感じる気持ちがあるから、意識してしまっているのです。人に優しくしないといけないと思うことは、今の自分がどこか優しくないと思い込んでしまっているから。立ち直らないといけないと考えてしまうのは、まだまだ、全然立ち直っていないことを承認してしまっているから。今をより楽しまないといけないのは、過去も現在も自分は楽しんでいないと断言しちゃっているんです。この想いは、自分自身を追い込んでしまうものにしかなり得ないのです。

大切なことは、いかに自分の気持ちを楽にすることができるのかどうかだと思うのです。

いじめられていた自分はダメだという思いが強いと、今の自分にこうしなくてはいけないという思いを強めてしまうのです。だから、過去の出来事を想いで上回るためには、気持ちを少しでも楽にしてあげることが重要かつ大切なのです。

それには、自分に寄り添うことだったのです。

自分に寄り添うとは、自分そのものに大丈だよだとか、OKだよと伝えることなのです。いじめられて理不尽なことをいっぱい我慢させられて、辛かったよね。苦しかったよね。どんな思いだったの?気持ちを全部吐きだしてごらん。全部聴いてあげるから。そんな風に言ってくれる人がいたら、どうでしょう?少しは気持ちが、楽になるのではないでしょうか。

もし、未だに乗り越えられないと感じている過去があるのなら、今の自分の気持ちを楽にしてあげること。それでいいのです。自分を強くさせることも、心を頑丈にするために鍛えることも必要はないのです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー

この記事が参加している募集

今こんな気分

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?