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ミカパンダの中学レベルからやり直す英語レッスン・はじめに
初めまして、ミカパンダと申します!
石垣島在住のダイビングインストラクター兼日本語教師です。
石垣島に移住するのは、実は2回目。
10年前、大学の卒業式をすっぽかしていきなり移住したのが1回目でした。
それから4年間、マリンショップや某リゾートホテルのビーチ、ダイビングショップなどに勤めてきましたが、意外と多かったんです、海外からのお客様が!!
「ミカパンダさん、英語喋って!!」
…と、なぜか
小説「海を夢見た蛙(かわず)」ー6
何とか自宅へ帰り着くと、先に帰宅していた姉貴とお袋が血相を変えて玄関から飛び出してきた。
「おかえり、春夜、タオファさん!!」
「お母さん、それ大きな声で言っちゃダメ!! とにかく早く入って、二人とも!!」
母を咎めつつ、姉が叫ぶように言って俺たちを家に入れ、ドアを閉める。深呼吸をし、両手を腰に添えてから、姉は続けた。
「ニュース、見たわよね? タオちゃん、事情は説明してくれる?」
「……ハイ
小説「人魚を祀る者たち」ー1
親父は、海で命を落とした。
遺体は、地元のダイバーが偶然見つけたらしい。鮫に腹部を噛まれた痕があり、死因は容易に想像できたが、不可解な点がいくつもあった。
まず、服装。ウェットスーツでもなければ水着でもなく、ただの普段着のままだったという。つまり、意図的に海へ潜ったわけではないということだ。死亡推定時刻が深夜であったことから、溺れていた人を助けようとしたという仮説が成り立つ余地もない。
次
小説「ニライカナイ」ー5(最終回)
容疑者・大城雅貴の供述は、次のようなものだった。
被害者・金城辰巳は雅貴の恋人・新垣美穂に思いを寄せていた。しかしその恋は叶わず、美穂は雅貴と恋人同士になり、更に将来まで誓い合うまでの仲になった。辰巳は恐らくそれに嫉妬し、東京で働いていた彼女の後を尾行して強姦したのだろう。彼女は、辰巳の子を身籠ってしまったことに絶望し、多摩川の橋から身を投げ、自殺した。
そして、辰巳はあの日、遺跡のポイ
小説「ニライカナイ」ー4
「えーっ、台風が発生したぁ!?」
昼下がりのキャンパスの片隅で大声を上げたのは、遼平だった。
「うん、そうなの。石垣に行く便には乗れそうなんだけど、もうあっちは波浪警報が出てるし、ダイビングはできないと思うわ」
そう言ったのは、発案者である渚だった。
「そんなぁ、楽しみにしてたのにぃ!!」
悔しそうに頭を掻きむしる真珠。せっかくセットした髪が台無しよ、と窘める渚。
「それじゃあ、あっちに行っ