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ホワイトクリスマスの祈り(6)
※全6話
あらすじ:
12月23日、日奈子にとって主任 水木との、最後のランチタイム、のはずだった。 2人が折り重ねていく言葉で綴る、優しい大人の恋物語。
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「特別なクリスマス」
同じ社内にいる20代の女子たちを通して、至る所で惚れた腫れたを見てきた。始まることが出来るだけいいじゃない
ホワイトクリスマスの祈り(1)
※全6話
あらすじ:
12月23日、日奈子にとって主任 水木との、最後のランチタイム、のはずだった。 2人が折り重ねていく言葉で綴る、優しい大人の恋物語。
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「火曜のあなたがほしい」
ふと「日曜のあなたがほしい」ってセリフなんの歌詞だっけ?と日奈子は目を細め青空を見上げる。
表参道ヒ
ホワイトクリスマスの祈り(2)
※全6話
あらすじ:
12月23日、日奈子にとって主任 水木との、最後のランチタイム、のはずだった。 2人が折り重ねていく言葉で綴る、優しい大人の恋物語。
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「君だけが知ってる」
水木よりも20は若いだろう男性のウエイターが枯らした声で、本日はご予約ありがとうございますと頭を下げる
ホワイトクリスマスの祈り(3)
※全6話
あらすじ:
12月23日、日奈子にとって主任 水木との、最後のランチタイム、のはずだった。 2人が折り重ねていく言葉で綴る、優しい大人の恋物語。
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「あなたと買ったブローチ」
日奈子のスーツの左襟にはツリーとは異なるが小さなスノーフレークのブローチがある。思わず右手でそっと撫
ホワイトクリスマスの祈り(4)
※全6話
あらすじ:
12月23日、日奈子にとって主任 水木との、最後のランチタイム、のはずだった。 2人が折り重ねていく言葉で綴る、優しい大人の恋物語。
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「君に揺れる」
--街がクリスマスに衣替えすると明るいのに淋しくなります、すこし。
コートを取って立ち上がった時、さっきの
ホワイトクリスマスの祈り(5)
※全6話
あらすじ:
12月23日、日奈子にとって主任 水木との、最後のランチタイム、のはずだった。 2人が折り重ねていく言葉で綴る、優しい大人の恋物語。
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「クリスマスイブ、あたしのわがまま」
六本木駅からほど近いイタリアンバルは個室が1つあったけれど、席がブッキングされていて20代
ファーストデートの夜が明けて
2回目の成人式を迎えるのも、あと片手で数える程度にその時が近づいてきている。
大人になるのは「過去」が増えていくことで、それはなんとなく生きづらさを感じることが増える。今まで通ってきた道から経験したことで、未来の行く手を狭めてしまう自分に出会うことだ。
人間はよく出来ているもので、あたしの場合は高性能に出来上がっているのかよく過去を忘れる。
都合よく美しいものや事だけが、頭の中の壁面に
深呼吸はルソーで -4-
□深呼吸はルソーで
***
図書館が入っている教育センターの一階には「カフェ・ルソー」がある。扇型の店内は入り口付近のレジから奥の席まで一目で見渡せた。皆、一席ずつ空けてソファ席に腰掛け思い思いの時を過ごしている。
私は図書館が好きだ。働く仲間も、静かなその空間も本も。だから例え休みの日でも、職場の近くで過ごすことも嫌ではなかった。
土曜の休みの日、ルソーでお昼を取ろうと開店の時間に
深呼吸はルソーで -3-
□俺の日常
朝焼けに煙草の煙が霞む。
その時、ピコンと携帯のタイムスケジュールが音を立てて知らせたのは「本、返却日」だった。
少しでも苛立ちを軽減させるために2本目の煙草に火をつけた。
緑は相変わらず引きこもっていた。ダイニングに置かれたあの本は読まれた形跡がない。彼女は「読んでる」と主張するものの、俺が置いた位置から1ミリでも動いた形跡がないのだ。12/10の今日が返却日だとは散々吹き込ん
解禁です。大賞作品が収録された短編集が3/1に発売予定です( ^ω^ ) 念願叶ったりでございます。
https://beans.kadokawa.co.jp/blog/product-info/entry-1491.html
深呼吸はルソーで -2-
□私の想像
朝焼けを眺めながら髪を乾かす。コンテディショナーを変えてから髪の通りがいい。
シンプルな壁掛けカレンダーに目をやる。今日は12/10。白鳥晃は返却に来るだろうか?
髪をすきながら自分の指を見つめると、白鳥晃の細く長い指を想像した。彼の指には指輪が一つもはまっていなかった。独身なのか、それともこれから結婚を控えているかはまったく分からない。考えても考えても答えにはたどり着かない。ド
深呼吸はルソーで -1-
□白鳥晃という人
私はストーカーじゃない。言っておく。私は、絶対にストーカーではない。
でも時々自分はストーカーの癖があるじゃないかと思わざるを得ない。
図書館司書としての私は、気になるあの人から本を受け取っては、彼の生活の一部を垣間見るような気がしていたから。
彼はあの本をまだ返却に来ない。
私はその人を脳内で「白鳥晃」と呼び捨てにしている。
「名は体を表す」と言われるのは本当