Noriko Uchida 内田範子

マインドフルネスファリシテーター、スクールソーシャルワーカー、児童養護施設の職員です。…

Noriko Uchida 内田範子

マインドフルネスファリシテーター、スクールソーシャルワーカー、児童養護施設の職員です。関係性マインドフルネスの実践と可能性を探求しています。

マガジン

  • 児童養護施設で働いています

    児童養護施設の子ども達との関わりの中で学んだこと、気づいたこと、世の中に知ってほしいこと。社会的養護のこと、養育のこと、生きることについて。

  • マンドフルネス ティーンリトリート

    iBme (Inward Bound Mindfulness Education)のティーンリトリートにメンターとして参加した経験談をレポートします。

  • マインドフルネス ファリテーターのメモ

記事一覧

八ヶ岳 マインドフルネス リトリートのすすめ

マインドフルネスを実践するようになって10年以上経ち、自分の日々の実践(坐布に座って瞑想する実践から日常生活で行う様々な実践まですべて)がこれまで参加してきた数々…

瞑想会で気づかされた、ケア現場で自分が置き去りになる内的世界

コロナウィルスが猛威を奮い、感染者の数は右肩上がり。 どんどん明日はわが身になっている状況で、みなさんいかがお過ごしでしょうか。 さて私は、Zoomのオンライン会議…

【2019】 No shamingのパワー

子どもがルールを破ったり、好ましくない行動、言動を取ったら、大人はどう対応するのか。 ティーンリトリートでの共通の関わり方は ”No shaming” 侮辱しない 私た…

【2019】 リトリートスタッフがケアされ、大事にされること

iBmeのティーンリトリートでは、その場を取り持つ(hold the spaceと言われます)大人(スタッフ)がとっても大切にされます。 リトリートを一つの建物と例えるなら、スタ…

【2019】ティーンリトリートで話題になったことリスト

1週間のリトリート中に浮上したトピックを、ざっとリストしてみました。 • 差別 • 人種 • 宗教 • ジェンダー • セクシュアリティ • 男性性 • フェミニズム • 貧困…

【2019】 iBme ティーンリトリート

今年もiBme (Inward Bound Mindfulness Education)のティーンリトリートに来ています。 全米各地で行なわれているiBmeティーンリトリートですが、私は南カリフォルニアで…

瞑想の練習と本番

先日、高崎市て開催したマインドフルネス連続講座の第2期、6週間の全過程を終えました。講座の最後には参加してくださった皆さんに修了証をお渡しし、最後はお寿司と皆さ…

【2018】 Resistance プラクティスに戻る

『2018年の夏にアメリカの10代の若者向けのマインドフルネス リトリートにメンターとして参加しました。このnoteはその様子を綴っています。』 iBmeティーンリトリート2日…

誤解

「13年アメリカに住んでいました。」 そう言うと、だいたいの人は「わー、すごいですね。」と褒めてくださる。 こんなこと言ったらバチが当たるかもだけど、正直そう言わ…

なぜ瞑想をするのか

アメリカの瞑想指導者 シャロン・サルツバーグが著書「リアルハピネス」の中でこんな風に言っています。 ”つのる将来への不安や過去への後悔だとか、その日しなくてはい…

怖いという感情

怖いという感情はどこから来るのか。その感情をどう扱い行動に移していくのか。 私の体験からの自論は、 自分の内側で反応が出る順番を観察すると分かりやすいというこ…

【2018】 Mindfulnessをシェアするということ

ティーンリトリートの初日は大人のスタッフだけでトレーニングを行います。そこで学んだ、マインドフルネス ファシリテーターとしての在り方のメモ ✏️✏️✏️ Equalit…

【2018】 iBme ティーンリトリート

みなさんこんにちは。 7月1日から7日までのiBmeのティーンリトリートにメンターとして参加してきました。日本ではマインドフルネスのリトリート自体がまだ少ないですが、1…

八ヶ岳 マインドフルネス リトリートのすすめ

八ヶ岳 マインドフルネス リトリートのすすめ

マインドフルネスを実践するようになって10年以上経ち、自分の日々の実践(坐布に座って瞑想する実践から日常生活で行う様々な実践まですべて)がこれまで参加してきた数々のリトリートの体験に支えられているなと感じています。

またこれまで様々なご縁で、リトリートのスタッフをさせてもらう機会も多くあり、最近ではリトリート講師としての活動も増えてきました。

参加者として行くリトリートも、他の方の為に場を開く

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瞑想会で気づかされた、ケア現場で自分が置き去りになる内的世界

瞑想会で気づかされた、ケア現場で自分が置き去りになる内的世界

コロナウィルスが猛威を奮い、感染者の数は右肩上がり。
どんどん明日はわが身になっている状況で、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

さて私は、Zoomのオンライン会議システムを使って瞑想会を開催し始めました。初回から思った以上にたくさんの方が参加してくれて嬉しく思っています。画面上ではありましたが、懐かしい友人達に再開できたり、初めての出会いもありました。

前半は座る瞑想。沈黙の中で内なる自分と

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【2019】 No shamingのパワー

【2019】 No shamingのパワー

子どもがルールを破ったり、好ましくない行動、言動を取ったら、大人はどう対応するのか。

ティーンリトリートでの共通の関わり方は

”No shaming” 侮辱しない

私たち大人は、子どもが問題を起こすとすぐに責める。

言葉で責めたり、声のトーンで責めたり、態度で責めたり。直接的であっても、間接的であっても、何らかのエネルギーを使って、「あなたが悪い」というメッセージを子どもにぶつける。

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【2019】 リトリートスタッフがケアされ、大事にされること

【2019】 リトリートスタッフがケアされ、大事にされること

iBmeのティーンリトリートでは、その場を取り持つ(hold the spaceと言われます)大人(スタッフ)がとっても大切にされます。

リトリートを一つの建物と例えるなら、スタッフはその柱の部分にあたります。スタッフの心と身体が安定していなければ、建物全体がぐらぐら揺れてしまい、揺らいだ建物の中で様々な問題が浮上したら、やがて建物は崩壊します。逆に、どっしりと根付いた安定した柱が何本も存在する

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【2019】ティーンリトリートで話題になったことリスト

【2019】ティーンリトリートで話題になったことリスト

1週間のリトリート中に浮上したトピックを、ざっとリストしてみました。

• 差別
• 人種
• 宗教
• ジェンダー
• セクシュアリティ
• 男性性
• フェミニズム
• 貧困
• 白人優位主義
• ドラッグ
• アルコール
• 依存症と回復
• ADHD
• 愛着
• いじめ
• 孤独感
• 疎外感
• トラウマ
• 世代間トラウマ
• 養子、里親
• 自殺、自殺未遂
• 自傷行為
• うつ、

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【2019】 iBme ティーンリトリート

【2019】 iBme ティーンリトリート

今年もiBme (Inward Bound Mindfulness Education)のティーンリトリートに来ています。

全米各地で行なわれているiBmeティーンリトリートですが、私は南カリフォルニアで開催されているリトリートに去年に引き続き、ボランティア メンターとして参加しています。

今年はBig Bear Mountainというロサンゼルスから車で約2時間の場所にあるリゾート地で開催さ

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瞑想の練習と本番

瞑想の練習と本番

先日、高崎市て開催したマインドフルネス連続講座の第2期、6週間の全過程を終えました。講座の最後には参加してくださった皆さんに修了証をお渡しし、最後はお寿司と皆さんが持ち寄ってくださったご馳走で懇親会を行い、楽しいひと時を過ごすことができました。

6週間は長いようであっという間。最後は、毎週顔を合わせていただメンバーとの温かい繋がりを名残惜しむ声も多かったです。ご参加くださった皆様、本当にありがと

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【2018】 Resistance プラクティスに戻る

【2018】 Resistance プラクティスに戻る

『2018年の夏にアメリカの10代の若者向けのマインドフルネス リトリートにメンターとして参加しました。このnoteはその様子を綴っています。』

iBmeティーンリトリート2日目。
午前中でスタッフトレーニングが終わり、午後から続々とティーンが会場に到着します。

リトリート中、私の役割はたくさんあったのですが、その中の一つはDorm Parent (日本語だと寮母さんかな?)でした。ティーン達

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誤解

誤解

「13年アメリカに住んでいました。」

そう言うと、だいたいの人は「わー、すごいですね。」と褒めてくださる。

こんなこと言ったらバチが当たるかもだけど、正直そう言われても全然嬉しくない。

これまで「すごいですね」と言われた時はだいたい、「ありがとうございます」で、わざとにっこり返したり、「そんなことないですよ」ってとりあえずの社交辞令をすることにしていたけど、私の腹のなかは「全然すごくないし、

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なぜ瞑想をするのか

アメリカの瞑想指導者 シャロン・サルツバーグが著書「リアルハピネス」の中でこんな風に言っています。

”つのる将来への不安や過去への後悔だとか、その日しなくてはいけないあれやこれやを、無限のループを描くように何度も神経質に思い出してしまうとか。そうした心のざわめきの一部はもしかすると子どものころに何度も聞かされて心に刻みこまれた古いカセットテーブの中身のようなものかもしれません。あまりに長いあいだ

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怖いという感情

怖いという感情

怖いという感情はどこから来るのか。その感情をどう扱い行動に移していくのか。

私の体験からの自論は、

自分の内側で反応が出る順番を観察すると分かりやすいということです。

先ず身体が反応するのであれば、その声に耳を傾けてあげる。先に思考が出てきて、その後に身体の反応が出る場合は、思考の捉え方を変えていけば身体も変化するのだと思います。

そこで身体の声を無視したり、思考パターンに囚われたりす

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【2018】 Mindfulnessをシェアするということ

【2018】 Mindfulnessをシェアするということ

ティーンリトリートの初日は大人のスタッフだけでトレーニングを行います。そこで学んだ、マインドフルネス ファシリテーターとしての在り方のメモ

✏️✏️✏️

Equality and inter-dependance 平等と相互共存
Mindfulness cannot be only self discovery マインドフルネスが自己探求にとどまらないこと
Self Identity 自己のア

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【2018】 iBme ティーンリトリート

【2018】 iBme ティーンリトリート

みなさんこんにちは。
7月1日から7日までのiBmeのティーンリトリートにメンターとして参加してきました。日本ではマインドフルネスのリトリート自体がまだ少ないですが、10代の子ども向けのリトリートはおそらく存在しないと思いますので、私の体験レポートをシェアしたいと思います。

リトリートとは:仕事や家庭などの日常生活を離れ、自分だけの時間や人間関係に浸る場所などを指します。

iBme (読み方:

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