日常生活に役立ちそうな医療論文を探してきて、実生活での活用の仕方を考えるコミュニティです。 週1本の頻度で、論文を掲載する予定です。 ただし、医療機関で行う診療行為とはほぼ別物ですのでご注意ください。
週1本の頻度で論文を紹介していきます。 現状では、このプランのみです。
医療情報屋
人は皆死にます。問題はどう死んでいくかです。裏を返せばどう生きるかが重要です。最近は死に方をある程度選べます。誰も避けられない死。ふんわりと気負わずに、考える材料を提供します。
前回、マスク類および⑤マスク型人工呼吸器の治療を途中で止められるか、を考えてみました。 今回は、 一番の問題の⑥気管挿管もしくは気管切開をしての人工呼吸です…
前回、体に酸素を届ける方法が、どの様な時に延命治療となり得るか? 大掛かりさという方向から説明しました。 今回は、その治療が止められるか?という事を考えて…
前回、体に酸素を届ける方法が、どの様な時に延命治療となり得るか? 体への負担(侵襲)という方向から説明しました。 今回は、どれだけ大掛かりか、という事を考え…
前回、体に酸素を届ける方法を説明してきました。 今回は、それらが、どうなったら延命的治療(延命治療)になるのか? 考えてみたいと思います。 まず、大前提と…
前回、体に酸素を届ける方法の内、自分で呼吸をしてもらって高濃度の酸素を、体に入れる方法を説明しました。 今回は、呼吸をしていない、もしくは呼吸がすごく弱くて…
前回まで、体に酸素が届かなくなる状況を説明しました。 で、 今回は、そんな肺や胸郭が壊れる状況になって、体に酸素がうまく入らなくなった時に、どうやって体に酸…
前回、胸郭が機能しなくなって、息が出来なくなる状態を、二つ話しました。 今回は、最後の、胸郭を動かす神経が壊れてしまう時の話です。 肋骨で形作られたら胸郭…
前回、体に酸素を取り込めなくなる時のうち、②末端の肺胞から血液中に酸素が取り込めなくなる場合を説明しました。 今回、①肺の中に空気が入って行かない時を考えま…
前回、肺への空気の出し入れから、その先の小さな風船のような肺胞での酸素の取り込みまでを、さらっと説明しました。 では、どのような時に体に酸素がうまく取り込め…
前回、呼吸器の構造をお話ししました。 今回は、そこにどうやって空気を出し入れするかです。 呼吸器の構造を、肺は壺のような胸郭入った風船のようだと、説明しま…
人工呼吸器の話を始めました。 では、そもそも呼吸って何だ?を、今回話してみたいと思います。 呼吸とは、一言で言うと「体の中に酸素を取り込んで、二酸化炭素を…
前回、心肺蘇生がどのようなものか説明しました。 今回は、延命処置となりうる治療の4大巨頭の一つ、人工呼吸の話をします。 まず、どんなものか。 この機械の、…
前回、心肺蘇生がどのようなものか説明しました。 今回は、どうして心肺蘇生が延命的な治療となりうるか、考えてみます。 まずは、事実 ・心肺機能停止者の1か月…
ほとんど全ての医療行為が延命だけの意味を持つ医療行為となりえると、お伝えしました。 とはいえ、遭遇する頻度の高い医療行為は、ある程度決まってきます。 今回は…
ほとんど全ての医療行為が延命だけの意味を持つ医療行為となりえると、お伝えしました。 とはいえ、遭遇する頻度の高い医療行為はある程度決まってきます。 今回はそ…
前回、老衰で亡くなる過程の人に抹消点滴をしたらどうなるか?と、問題提起してみました。 実際には、このような経過だと思います。 老衰で弱っていく過程のどこか…
2024年5月19日 21:34
前回、マスク類および⑤マスク型人工呼吸器の治療を途中で止められるか、を考えてみました。 今回は、 一番の問題の⑥気管挿管もしくは気管切開をしての人工呼吸です。 前回も書きましたが、 物理的には人工呼吸器を外して、本人の生きる力に任せるという事は可能です。 ですが、人工呼吸器が必要な病状であれば、多くの場合は、呼吸器を外したら自力では体に酸素を届けられはないので、死亡すると思います。
2024年5月12日 22:45
前回、体に酸素を届ける方法が、どの様な時に延命治療となり得るか? 大掛かりさという方向から説明しました。 今回は、その治療が止められるか?という事を考えてみたいと思います。 言ってしまえば、どんな治療も止めることは出来るので、器械を止めて、その患者さんの生きる力に任せるという選択は出来ます。 問題は「それを止めることで、どんな社会的な問題が起きるか」だと思います。 まず、マスク類
2024年5月5日 22:51
前回、体に酸素を届ける方法が、どの様な時に延命治療となり得るか? 体への負担(侵襲)という方向から説明しました。 今回は、どれだけ大掛かりか、という事を考えてみたいと思います。 要は、今居る場所、入院してたら病棟、救急で運ばれたら救急外来で対応するかどうかです。 体に酸素を届ける方法として、①鼻カヌラ②リザーバー付き鼻カヌラ③普通の酸素マスク④ベンチュリーマスク⑤マスク型の人
2024年4月28日 22:31
前回、体に酸素を届ける方法を説明してきました。 今回は、それらが、どうなったら延命的治療(延命治療)になるのか? 考えてみたいと思います。 まず、大前提として、 どんな医療でも、その人の生命を伸ばすことによって、その人または周りの人が幸せになれるかどうかが重要で、そこを考えず、ただ、命を伸ばす事だけの医療行為は、例え点滴一本でも、延命治療となり得ます。 次に、考える事は①その治療
2024年4月21日 23:26
前回、体に酸素を届ける方法の内、自分で呼吸をしてもらって高濃度の酸素を、体に入れる方法を説明しました。 今回は、呼吸をしていない、もしくは呼吸がすごく弱くても酸素を体に入れる方法を説明します。 いわゆる、人工呼吸器です。 大きく分けて、二つの方法が有ります。①口もしくは鼻(気道)から、空気を押し込む方法。 何かしらの方法で空気を肺に押し込み、吐く時は胸郭の重さだったり、膨らんだ風
2024年4月14日 23:01
前回まで、体に酸素が届かなくなる状況を説明しました。 で、 今回は、そんな肺や胸郭が壊れる状況になって、体に酸素がうまく入らなくなった時に、どうやって体に酸素を届けるか、です。 どんな原因で酸素が体に入らない状況であれ、だいたい、先ずは酸素を吸う感じになります。 酸素の吸い方にもにもいくつか方法があって、この様な器具を使います。・鼻カヌラ(鼻につけるチューブ) 届けられる酸素濃度
2024年4月7日 23:00
前回、胸郭が機能しなくなって、息が出来なくなる状態を、二つ話しました。 今回は、最後の、胸郭を動かす神経が壊れてしまう時の話です。 肋骨で形作られたら胸郭の大きさを変えるのは、呼吸筋と言われる肋骨と肋骨を繋げている肋間筋、そして胸郭の底になる横隔膜です。 これらが伸びたり縮んだりして胸郭の大きさを変えるわけです。これらの筋肉は脳からの刺激で動きます。 無意識に呼吸している様でも、実は脳
2024年3月31日 22:38
前回、体に酸素を取り込めなくなる時のうち、②末端の肺胞から血液中に酸素が取り込めなくなる場合を説明しました。 今回、①肺の中に空気が入って行かない時を考えます。 肺は、胸郭という壺に入った風船みたいな感じなので、自分自身では空気を吸い込めず、胸郭が大きくなったり、小さくなったりする事で、空気の出し入れをします。 なので、胸郭がちゃんと機能しないと、空気の出し入れができません。 胸郭
2024年3月17日 21:13
前回、肺への空気の出し入れから、その先の小さな風船のような肺胞での酸素の取り込みまでを、さらっと説明しました。 では、どのような時に体に酸素がうまく取り込めなくなるのでしょう? それは①肺の中に空気が入って行かない時②肺に空気が入っても、末端の肺胞から血液中に酸素が取り込めなくなる時に分けられます。 実際はこれらが重なってる時も有りますが、分けて考えると解りやすいです。 まず
2024年3月10日 22:37
前回、呼吸器の構造をお話ししました。 今回は、そこにどうやって空気を出し入れするかです。 呼吸器の構造を、肺は壺のような胸郭入った風船のようだと、説明しました。 空気の出し入れは、この壺が大きくなったり、小さくなったりすることで、その中に入っている肺を大きくして空気を吸い込んだり、小さくして入っていた空気を押し出したりして、空気の出し入れをしています。 それで、胸郭は、側面は肋骨
2024年3月3日 22:23
人工呼吸器の話を始めました。 では、そもそも呼吸って何だ?を、今回話してみたいと思います。 呼吸とは、一言で言うと「体の中に酸素を取り込んで、二酸化炭素を出す事」です。 で、その役目をこなす臓器達が、呼吸器です。 呼吸器は、口・鼻から始まって、気管を通って肺まで通じていて、酸素はそこを通って最終的に肺の末端で血液中に入っていき、逆に二酸化炭素は肺から出ていきます。 では、その空気の
2024年2月25日 22:42
前回、心肺蘇生がどのようなものか説明しました。 今回は、延命処置となりうる治療の4大巨頭の一つ、人工呼吸の話をします。 まず、どんなものか。 この機械の、目的はただ一つ、 「肺に空気(酸素)を送り込む」 です。 重要なのは、あくまでも送り込むだけ。吐き出すのは本人の力。少なくとも、現在、実際に多く使われている人工呼吸器は、この目的だけです。で、 人工呼吸器での空気の送り込
2024年2月18日 23:02
前回、心肺蘇生がどのようなものか説明しました。 今回は、どうして心肺蘇生が延命的な治療となりうるか、考えてみます。 まずは、事実・心肺機能停止者の1か月後生存率は、若い人も含めて10%前後(高齢者、基礎疾患がある人はもっと低い)・ある研究では、75歳以上の高齢者で、医療機関外での心停止例の内、1ヶ月後に介助なしで生活できる人の割合は、全体で0.88%。・合併症、例えば肋骨骨折は50
2024年2月11日 22:14
ほとんど全ての医療行為が延命だけの意味を持つ医療行為となりえると、お伝えしました。 とはいえ、遭遇する頻度の高い医療行為は、ある程度決まってきます。 今回はその中から心肺蘇生について、お話ししたいと思います。 心肺蘇生法がどのようなものかはイメージしやすいかと思います。 心臓マッサージやAED(自動体外式除細動器、半自動電気ショック機械)なんかです。 心臓マッサージは、心臓が止まっ
2024年2月4日 21:21
ほとんど全ての医療行為が延命だけの意味を持つ医療行為となりえると、お伝えしました。 とはいえ、遭遇する頻度の高い医療行為はある程度決まってきます。 今回はそれらを分類してみたいと思います。 また、治療には、必要と判断してから実際にその治療を実行するまで、時間的に余裕があるものも、無いものも有ります。 それも、記載します。遭遇頻度の高いもの 心肺蘇生法(判断時間:数秒〜数分)
2024年1月28日 21:25
前回、老衰で亡くなる過程の人に抹消点滴をしたらどうなるか?と、問題提起してみました。 実際には、このような経過だと思います。 老衰で弱っていく過程のどこかで、口からの水分・栄養の摂取ができなくなり、脱水になる。 ここで、抹消点滴を行うとどうなるか? 末梢点滴により、水分が入る事で生体としては命が延びる。 ただし、点滴を刺す痛みがあり、さらに、体が弱っていて血管が脆いと、うまく点滴が