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一歩通行な乙女様!エピソード3         水族館で制服デートin金曜日

素敵な夢を見た。4人もの美少女が俺の周りを取り囲み俺の取り合いをする素敵な夢を。4人のうち2人は知っていた。けどもう2人は顔も名前も知らないがvery可愛い。こんな美少女たちに取り合いされている….最高じゃないか!….あぁ….夢ならさめないでくれよ….

~現実~
いい夢はすぐに覚めると僕は知っている。少しくらいいい夢を見してくれてもいいのにな。でも、さっきの夢は素晴らしかったなぁ。

健太:「もう一回見よ」
本当に心の底から思った俺はもう一度寝た。さっきの夢をもう一度….!!
しかし、現実はそうもいかない。次に見た夢は….

~学校の屋上~
僕は学校の屋上にいた。夜風が肌に触れ少し肌寒い。僕は、屋上にある落下防止柵を乗り越え、あと一歩踏み出せば、地面に落ちてしまうとこまで来た。僕は深呼吸をして、右足を踏み出した。体が重力に従って、地面に勢いよく落ちていく。その時、僕は体に違和感を….

そこで、夢が覚めた。一回目に夢から覚めたときは幸福感を感じたが、たった今覚めた夢はなぜか絶望感を感じた。なぜなんだ??
そんな絶望感を感じながらも俺は近くに置いてあった時計に目を向けた。

健太:「こんな時間かよ!!!」
今度は絶望感から焦りに気持ちが変化した。今日は朝からやたらと気持ちの変化が忙しい。俺は、急いで朝ご飯を食べて、急いで身支度を行い、何とかいつもと変わらない時間に家に出ることに成功した。

~健太宅の玄関前~

健太:「行ってくる。」
玄関にいる俺はリビングに向って大きな声で言う。まぁ、俺の家には誰もいないけど。扉を閉め鍵をかける。さて、学校に行くか!と思った刹那。

??:「遅いわよ….寝坊かしら??」

あれ、俺は昨日誰とも一緒に登校をする約束をしてないのだが….すると、声をかけてきた人物が姿を現した。

健太:「なんでお前がここにいんだよ…」
美咲:「あら?変?」
健太:「変すぎるわ….お前家ここら辺じゃない
    やろ?」
美咲:「そうだけど?なにか文句ある?」

意味わからん。なんでここら辺に住んでない奴が俺の家の前にいるんだよ。ここ、学校から遠いぞ??でも、こいつ、何もおかしくないと思ってやがる。なぁぜ??なぁぜ??まぁ。考えてもしかたないか….
おそらく、こいつは俺と一緒に登校する気なのだろう。俺は美咲に尋ねた。

健太:「要は、一緒に学校に行こうとかとか
    だろ?」
美咲:「いや?違うわよ?」
健太:「はぁ?じゃ….なんだよ??」

するとこいつは驚きのことを言い出した。



美咲:「今から遊びにいくわよ。」
こいつは今日を休日と勘違いしてる方??今、金曜日….
あぁ!!そういうことか!!こいつは金曜日がだるすぎて記憶から金曜日を消したのか!!なるほどなるほど….ってなるかいな!!

健太:「おい!!今日は金曜日だぞ!!
    お前!!金曜日がだるすぎるから
    って、金曜日を記憶から消すなよ!」

しかし、そいつはしっかりと何曜日か分かっている方だった。

美咲:「わかってるわよ。今日が金曜日ってこ
    とくらい。」
健太 :  「じゃあなぜ遊びに行こうとしてるん
    だよ!?」

すると、美咲は頭のネジか2.3本外れた人の発言をした。


美咲 :「遊びにいく場所は、水族館よ。一緒に制服でね。」

いや、こいつの発言はネジか2.3本飛んだ人の発言じゃないな。2.3本飛んでいる人に失礼かもしれん。
そんな、頭のネジか飛びすぎた人と制服デートなんかするわけ…

~水族館~
来てしまった….学校サボって水族館….
これで、俺も頭のネジか外れた人の仲間入りか。とりあえず、学校には、急に家の用事が入った。と伝えたが….大丈夫だろうか??

美咲:「久しぶりの水族館だわ~!」

健太:「お前….よく、はしゃげるな….
    今日普通に授業あるんやぞ?
    授業についてけなくなるの
    平気なんか??」

美咲:「別に….学校の授業なんか聞かなく
    ても私はテスト平気だから。」

そうだった….こいつ、マジで頭いいんだった。学年試験の点数は不動の1位。それぐらいには、成績が良かった。まじでどんな問題で点数落としたのだろう?と、いつもテスト結果を見るたびに思ってしまう。
だか、今、こいつは学校をサボっている問題児。学校のみんなが持っているイメージとはかけ離れている。こんなことが学校のみんなに知られたらどうなることやら….
そんなことを考えていると

美咲:「チケット買ったわよ。あんたの分な
    いけど。」

健太:「はぁ!?買ってきてくれよ!!」

美咲:「冗談だから(笑)」

そう言われて、僕は思い出した。
昨日俺は冗談で付き合おうといったから、今こんな風になってるんじゃ!?

これは、美咲に聞かなければならない。そう思った僕は彼女に問おうとした刹那。

??:「あれ….?健太くん….?」

今、俺が一番会いたくない人の声聞こえてしまった。俺は無視しようとした。のだが….

美咲「あぁ!昨日まで健太の彼女さんだった
   人~!」

美咲が嘲笑うかのように、言った。
そう、そこにいたのは、昨日別れた
望月さんだった。




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