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立ち食いうどんでラーメンを #おいしいはたのしい

大寒波襲来。
昼休みに外に出るのも辛いぐらい
寒い1週間だった。これは大変。

こういう時はとにかく体の芯まであったかいもんが食べたくなる。あったかくてなおかつ、汁っけのあるものが行きたい。麺とか、おでんとか、鍋とか。そう思ったある日の仕事帰り、私はとにかくあったかいものを求めて難波の街を彷徨っていた。

ふと、赤いひさしにデカデカと「うどん」と書かれた店が目に入った。そこは南海難波駅からほど近い「なんばうどん」という店だ。人通りの多い商店街の中にあって何度も見かけていたものの、入ったことはなかった。

せっかくだしこういうTHE大阪という感じの年季の入ったうどん屋で飯を食いたいなと、私は急に思い立った。すぐに中に入り、食券機の前に立つ。

なんばうどん

しかしいちいち安い。かけうどん240円からという驚きの安さ。ちょっと高級なインスタント麺食うのとそないに変わらん金額というのに驚く。今日びコンビニの鍋焼きうどんでも400とか500とかすんのに。おいおい、ここは大学の学食か。

何かに付けて思うが、大阪の物価はバグってんのかと思うほど安い。大阪市内でいうと、南に行けば行くほど物価は下がっていくように思う。難波という街自体、梅田と比較すると庶民派というか結構ごちゃごちゃしたような街である。東京で例えたら、渋谷と池袋と有楽町を足して3で割って、そこに秋葉原(オタロード日本橋)を足したみたいな街だ。

あとうどん文化も根強く、特になんばは商店街のあちこちに立ち食いうどん屋がある。そして、どこも安い。日本酒のカップを片手におっちゃんがふらふら歩いて入っていくようなラフなうどん屋の宝庫である。

それはさておき、
私は数あるメニューの中から
果たして何うどんを選んだのか。

否。うどんではない。
「ラーメン」だ。

うどん屋でラーメン。立ち食いうどんであえてラーメンを食べてみるというハズし方。面白いじゃないか。こういうあえて斜に構えた飯を食うのが私は好きだ。私は迷わずラーメンのボタンを押し、それだけでは多分物足りないのでライスも付けて、カウンターに食券を差し出した。

待つこと5分。

「なんばうどん」のラーメンとライス

これで360円ですよ。信じられますかこのクオリティ。ご飯を付けてラーメンライスにしてもそれでも460円。意味不明である。

あっさり鶏ガラだしのスープで、パンチがあるというよりはごくごく飲める優しいお味。麺は中細の縮れ麺。昔ながらの屋台で出てそうなラーメン。スープのいい塩梅の塩気のおかげでご飯が進む。お漬物も付いてるからモリモリ食べてスープゴクゴク飲んで。最高に体が温まる。

正直これは美味しかったな〜。ここが立ち食いうどん屋だってことを忘れるぐらい美味しかった。一杯1000円のラーメンなんて珍しくないこの時代に360円でさっと食べられるチープで美味しいラーメンって貴重だと思う。ラーメン1000円論争が長らくこの世を揺るがし続けているが、そんなのどこ吹く風という感じの、牧歌的なラーメン。大変美味しゅうございました。

大阪良いとこ一度はおいで。
うどんは安いしラーメンも安い。



おしまい。



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