水尾崎

みおざきと読みます。もっぱら小説書いてます。完全なる趣味なのでクオリティはお察し。思い…

水尾崎

みおざきと読みます。もっぱら小説書いてます。完全なる趣味なのでクオリティはお察し。思いついた時にでも更新出来たらなーとは思っております。

マガジン

  • Loose Leaf Room(2)

    短編小説集です。1話で完結するものを中心に入れています

  • 雑談の箱

    『【雑談】』とタイトルに付いた記事の詰め合わせです

  • Loose Leaf Room(1)

    短編小説集です。1話完結のものが中心になると思います

  • 復讐代行者 シロツメ

    自作小説『復讐代行者 シロツメ』のまとめです。完全なる見切り発車なのでどこまで続くかも分かりませんがどうか見守ってやってください

最近の記事

  • 固定された記事

【雑談】自己紹介、再び。

約3年振りに自己紹介更新です。水尾崎です。 基本的な情報はこちらに書いてあります。お時間ありましたら併せてご覧いただけると嬉しいです。 ここからはもう少し掘り下げて自分のことを語ってみます。上の記事と内容が重複する箇所もあると思いますが、ご容赦ください。 名前の読みは、正確には『みおざき』ですが『みおさき』と呼んでくださっても構いません。あまりこだわりはないです。 趣味は気ままに小説を書いたり絵を描いたりといった創作。漫画等、フィクションものの創作物を読んだり観たりす

    • 約1週間振りでございます。水尾崎です。 先程投稿した「if」という作品から、小説タグの他に内容に沿うようなタグをつけることにしました。恐らく多くても5つ6つとはつけないと思います。なるべく厳選します。 相変わらず気紛れ更新ですが、これからも宜しくお願いします。

      • 【短編小説】if

        ちょっと訊きたいんだけどさ。 「なにー?」 もし僕に、他に気になる人が出来たらどうする? 「出来たの?」 いや。もしもだってば。 「ふぅん…?」 で、どうする? 「まず率直な感想として、有り得ないね」 そんなこと言い始めたら、この話広がらないんですが。 というか有り得ない…って、どういうこと? 「だって実際そうじゃん。今のキミは私しか見えてないでしょ?」 いっそ羨ましいくらいの自信だね。 「いやいや、そうじゃないよ」 現状はともかくとして、質問に答えてくれよ。 「

        • 【短編小説】ぐちゃ

          ぐちゃ、ぐちゃ。 それは何かを踏んだような、潰したような音にも似ていた。 日を跨ぎ家を出てすぐ聞こえ始めたその音は、私の耳許から離れない。 そういえば今日は私の誕生日だったっけ。最近忙しくて忘れていた。 今頃彼は、私へのサプライズでも計画しているのかな。ここのところどことなくソワソワしていたし、そういうの隠すの下手なんだよなぁあの人は。 まぁ、そこが可愛くもあるけれどね。 ゆっくりと、けれど等間隔で聞こえるあの音はまだ続いている。 あぁもう、折角ときめくようなことに

        • 固定された記事

        【雑談】自己紹介、再び。

        • 約1週間振りでございます。水尾崎です。 先程投稿した「if」という作品から、小説タグの他に内容に沿うようなタグをつけることにしました。恐らく多くても5つ6つとはつけないと思います。なるべく厳選します。 相変わらず気紛れ更新ですが、これからも宜しくお願いします。

        • 【短編小説】if

        • 【短編小説】ぐちゃ

        マガジン

        • Loose Leaf Room(2)
          11本
        • 雑談の箱
          7本
        • Loose Leaf Room(1)
          50本
        • 復讐代行者 シロツメ
          4本

        記事

          【短編小説】どうせ

          私は昔から、「どうせ」が口癖だった。 どうせ、私は落ちこぼれ。 どうせ、私は誰からも期待されていない。 どうせ、私は優秀で美人な妹の付け合わせ。 どうせ、どうせ、どうせ。 何をするにも妹には勝てなかった。 何かを達成しても、妹がすぐそれを越える。 両親を含めた周囲の人間は、いつも妹だけを褒め称えた。 どうせ、私は妹の陰でありお荷物。 例えばあの子が亡くなっても、その存在はきっとみんなの中に大きく根付いていて、どうせ比較される人生からは逃げられない。 だからこそあなた

          【短編小説】どうせ

          【短編小説】青蜂商店

          いらっしゃいませ、お嬢さん。 ご新規さんがここに辿り着いたのはいつ振りですかねぇ…。 ここは青蜂商店。青い蜂、と書いてセイホウと読ませます。 お客様が望むものを望む形で手に入れる為の品を扱う店、とでも言っておきましょうか。 お嬢さん、どうしても手に入れたい人がいるのでしょう? 隠さずとも分かります。えぇえぇ、そのお気持ちも痛い程分かりますとも…。 なので特別に、おまけしておきましょう。 さぁ、手をお出しなさい。 綺麗でしょう? このブローチを、ライバルさんに贈ってくだ

          【短編小説】青蜂商店

          こんばんは、水尾崎です。実は今月の2日に誕生日を迎えました。先程投稿した『幸せ』という短編は、元々その日に合わせて公開しようと書き始めていたものです。 水尾崎が感じたことや体験したものを少しずつ織り交ぜているので、いつもより自分の言葉で書けたかなと思っております。良ければ。

          こんばんは、水尾崎です。実は今月の2日に誕生日を迎えました。先程投稿した『幸せ』という短編は、元々その日に合わせて公開しようと書き始めていたものです。 水尾崎が感じたことや体験したものを少しずつ織り交ぜているので、いつもより自分の言葉で書けたかなと思っております。良ければ。

          【短編小説】幸せ

          嫌いな奴がいた。 周りから毒親だと言われてきたぼくの母にそっくりで、近くにいるだけで恐くもあった。 そんなアイツがぼくに告白してきたのが、今から4年程前だっただろうか。元々ノーと言えない性格でもあったが、面食らってOKしてしまった。 それが全ての始まりだった。 アイツはぼくの直属の上司だった。第一印象は『威圧的』。 実際その印象の通り、奴は周りの部下や気に入らない同僚、果ては性格の合わなそうな自らの上司にまで、威圧的で高圧的な態度を取るような人間だった。 プライベート

          【短編小説】幸せ

          【短編小説】対話

          「ヤギさんヤギさん、あなたはどうしてヤギさんなの?」 私のこの頭のことを仰っているのですか?ふふ、これはただの被り物…レプリカですよ。 「れぷ…?」 偽物、という意味です。私のこれは創られたものであり、お嬢さんの想像の産物なのです。 「そうなんだ!ヤギさんは何でも知ってるのね!!」 私は総てを知っている訳ではありません。例えばお嬢さんが今、何を考え何を望み何を視ているのか、それは私の知るところではないのです。 「ふぅん…? よく分からないわ」 貴女はそれで良い。そのま

          【短編小説】対話

          【短編小説】最期の10分間

          ボクは、同居人のあの男が嫌いだ。 一緒に外出している時はボクの呼びかけを無視して、他の奴らに作り笑いを向けてヘコヘコしているし、かと言ってひとたび家に帰ればボクに気持ち悪い笑顔で近付いてきてベタベタするし。 毎日同じご飯しかくれないし、おやつはたまにしか買ってこない。撫で方も無骨で雑で慣れていない感丸出しの癖に、ボクの呼びかけには普段の低い声からは想像出来ない程の裏声で応えて、これまた気持ち悪いことこの上ない。 「ブルー」 なんだよ。ボクは眠いんだ、少し放っておいてく

          【短編小説】最期の10分間

          【雑談】雑多な雑食傾向。

          下書きに入れている書きかけの小説作品だけが溜まっていきます。水尾崎です。 息抜きというか、気分転換に自分がnoteに投稿した作品達を紹介していこうと思います。 主に一話で完結するような短編小説を書いては公開しています。 ほとんど自己満足の塊ですが、どんな作品でも皆さんの目に触れることで完成するものだと信じているので、ふらっと軽い気持ちで立ち寄ってくれたらとても嬉しいです。 尚、50作品毎にマガジンを新しく作っています。一つ目のまとめがこちら。 で、二つ目のまとめ場所

          【雑談】雑多な雑食傾向。

          【短編小説】声

          あの人の声が、私は好きだった。 心地よく響く低音の中にある、優しさの滲み出たあの声が。 あの人の活動を知った日から、学校終わりに家に直帰し、あの人の音声配信を聴くのがすっかり日課になっていた。 毎週平日の火曜と木曜の夜7時。それが、あの人の定期配信がある日時。 『こんばんは。今夜も一緒に素敵な夜を過ごしましょう』 始まった。私は今日も、あの人の画面越しの声にじっと耳を傾ける。 やっぱりいい声だなぁ。こういうのを本当のイケボ、っていうんだろうな。 『お、チェリッシュさ

          【短編小説】声

          【短編小説】いい子の呪い

          ぼくは、常にいい子でいた。 最年長だから、弟妹達の指針であれ。 名家の生まれなのだから、聡明であれ。 生徒会長になったからには、優等生であれ。 でも、それを褒められたことは一度だってなかった。そう言ってきた人達にとって、ぼくがいい子なのは当然であり、ごく自然なことだったから。 だから、みんなに誘われて繁華街に初めて立ち寄ったことが両親に知られた時は大変だった。母は泣き喚いた挙句卒倒してしまうし、父は初めてぼくに手を上げた。 ぼくをあらかた殴った後、父は言った。 「そん

          【短編小説】いい子の呪い

          【短編小説】僕は

          僕は、この世界が好きだ。 キミが存在していた世界だから。 僕は、平穏な日々が好きだ。 争いを好まなかったキミが、いつも笑って過ごしていたから。 僕は、楽しそうにしている人が好きだ。 笑顔でいれば本当に楽しい気持ちになるって、キミがそう言っていたから。 でも。 キミはある日突然この世界から消えた。 陰で何をされていたか、僕に一言だって相談すらしてくれずに。 自身を鼓舞させる、鎧みたいな笑顔を貼りつけて。 僕の目の前で、あの子は永遠に目覚めない程の深い眠りに就いた。

          【短編小説】僕は

          【短編小説】自責

          「シロちゃんは幸せだったと思うよ」 スマホの変えられずにいるロック画面をぼんやり眺めていると、向かい合うように座ってコーヒーを啜っていた友人が、遠慮がちにそう言った。 「そうかな」 「そうだよ。あんたにそんな愛されてさ 私がまだ子猫だったシロちゃんを譲った時、あんた何て言ったか覚えてる?こんなワガママそうなの、どうせすぐに手放すか脱走するに決まってるって…表情1つ変えずにボヤいてたんだよ?」 当時を思い出したように、友人は軽く笑った。きっとそんな顔をしたのは、私を励ます為

          【短編小説】自責

          こんばんは、水尾崎です。お久しぶりです。 先程更新した『セピアの車窓』で短編を纏めていたマガジンの中身が50本を達成したので、次回からは新しいマガジンの中に短編小説を入れていきます。 これからも少しずつの更新になると思いますが、どうぞよろしくお願いします。

          こんばんは、水尾崎です。お久しぶりです。 先程更新した『セピアの車窓』で短編を纏めていたマガジンの中身が50本を達成したので、次回からは新しいマガジンの中に短編小説を入れていきます。 これからも少しずつの更新になると思いますが、どうぞよろしくお願いします。