マガジンのカバー画像

『友人の本棚』

101
運営しているクリエイター

記事一覧

『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.100「自分の時間」

『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.100「自分の時間」

「1日24時間は平等に与えられている」というのは良く言われることだけれど、それを腹の底から本当に理解している人はどれだけいるのだろうか?

少なくとも僕は頭での理解に留まっており、腹に落ちてはいなかったことを、この本を読んで感じた。

朝、目覚める。すると不思議なことに、あなたの財布にはまっさらな24時間がぎっしりと詰まっている。そして、それが全てあなたのものなのだ。これこそ、最も貴重な財産である

もっとみる
『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.99「アフターコロナのマーケティング戦略」

『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.99「アフターコロナのマーケティング戦略」

「コロナによって変わったのではない。もともと変わりつつあったものが、コロナによって加速したのだ」

今、苦戦を強いられている人にとっては非常に耳の痛い指摘だ。もちろん僕もその一人。とはいえ、「あの時こうしていれば……」「もっと早くそうしていれば……」などと過去の自分を後悔しても仕方ない。今からでも遅くはない。本書を読もう。

最強マーケティング集団元P&G出身の著者2名による共著。これまでのマーケ

もっとみる
『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.98「ジョブ理論」

『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.98「ジョブ理論」

ずっと気になっていた本をようやく読めた。ジョブ理論。聞いたことはあるけれど、説明を求められたら困る。今回この僕のジョブを片付けるために、本書は雇われた。

初版2017年で現在9刷。めっちゃ売れとるらしい。

ジョブ理論の中核には、単純だが強力な知見が込められている。顧客はある特定の商品を購入するのではなく、進歩するために、それらを生活に引き入れるというものだ。この「進歩」のことを、顧客が片付ける

もっとみる
『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.97「ゴミ人間」

『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.97「ゴミ人間」

12月25日(金) 日本中から笑われた夢がついに実現する。僕は彼と同じ時代を生きれることに感謝したいと思う。4年前に西野さんの書籍(魔法のコンパス)に出会ってなかったら、今の僕はいないのだから。

今や日本最大のオンラインサロンオーナーとして多大なる影響力を発揮するキングコング西野さんの最新刊。間もなく公開となる映画「えんとつ町のプペル」の宣伝のためでありながら、時代とともに古くならないようにエッ

もっとみる
『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.96「会話は、とぎれていい」

『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.96「会話は、とぎれていい」

「好きなアナウンサー第一位は?」と問われたら、間違いなく「カトパン」だと答える人とは友達になれそうな気がしているので今日はこの本を紹介します。

2016年にフリー転身後、女優としてもドラマに出るなど活躍の場を広げる彼女の「愛される力の秘訣」が凝縮された本でした。

・ダメ出しに強くなる方法
誰かに批判されたり、怒られたりしたときの振る舞い方は非常に重要だと思います。対応次第でストレスを抱え込んで

もっとみる
『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.95「0-rei-」

『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.95「0-rei-」

ドラえもんはもしかすると実在するのかもしれない。僕らの心の中に。あんなこといいな、出来たらいいな。それらをみんなみんな叶えてくれる、不思議なスマホが叶えてくれる。

一言で表現するならば、そんな本だった。

2か所引用します。

AI ダイエットを始めるんなら、昨日からじゃ。
明日香 何が言いたいんだ、お前いったい。壊れてるんじゃねーのか、時計機能が。人間は「昨日からスタート」することなんてできな

もっとみる
『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.94「無意識がわかれば人生が変わる」

『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.94「無意識がわかれば人生が変わる」

「命が求めていること」に興味があって、手に取ってみた。これまで色んな切り口で書かれた「無意識」についての本を読んできたけれど、この本に書かれている「メンタルモデル」という概念はシンプルかつ奥が深くて、もっと深く知りたいと思った。

慶応義塾大学の教授であられる前野隆司さんと、由佐塾塾長の由佐美加子さんの共著。メンタルモデルには4タイプがあり、自分がどのタイプなのだろうかと自問自答をする機会を得るだ

もっとみる
『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.93「すぐやる!」

『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.93「すぐやる!」

「忙しい」という口癖をなくすようにと思っていたにもかかわらず、「忙しい」が口癖になっていた最近。そんなことに気づいた今朝、ふと友人の本棚に並んでいた1冊を手に取った。

医療現場で働く作業療法士の菅原洋平さんの著書。気合やモチベーションではなく脳への情報のアプローチを変えるというやり方が応用範囲の広い話だと感じた。

患者さんのリハビリテーションに携わっていると、それまでは「すぐやらなかった」患者

もっとみる
『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.92「京大的アホがなぜ必要か」

『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.92「京大的アホがなぜ必要か」

ジャケット買いならぬタイトル買いをしてしまった時に「やられた!」と思ってしまうときがあるのだけれど、今回もまさにそれだった。

ムダと変人が世界を変える。選択と集中が社会を滅ぼす。これまでの常識が通用しない時代における僕らの(特に僕のようなアホの)生存戦略について、京大変人講座の教授が教えてくれる価値ある一冊。

「キリンの首はどうして長くなったのか?」
進化論の話で必ずといってよいほど出てくる問

もっとみる
『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.91「生きる技法」

『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.91「生きる技法」

「これからの時代をどう生きるべきか」という本がやたらと多くなってきたように感じるのは、僕だけだろうか? 最近、本屋さんに行くと、「生き方」を説いた本だらけだ。それが余計に生き方を迷わせているとしたら、これはもう生き方パラドックスでしかない。

 東大教授の著者が、自らの人生を通して見つけた自立するための方法を書かれている。先ほど「最近の本は……」と書いたけれど、この本は2011年に書かれた本だった

もっとみる
『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.90「弱虫の生きざま」

『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.90「弱虫の生きざま」

「人は強い」という人と、「人は弱い」という人がいる。果たして真実はどちらだろうか。そんなことを考えていたら、この本に出会った。

ネイチャーエンジニアの亀田恭平さんの初著書。僕も生物が好きなので、その生き残り戦略から学ぶことが多く、今回の事例も終始「へー!」を連発してしまった。

野生の生き物たちが、生き残るために使う代表的な手法が「擬態」だ。
擬態とは、生き物が自らの形・色・斑紋などを、周囲の物

もっとみる
『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.89「NVC人と人との関係にいのちを吹き込む法」

『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.89「NVC人と人との関係にいのちを吹き込む法」

非暴力コミュニケーション(Nonviolent Communication)。
先日、初めてこの言葉を聞いて、興味を持った。何故なら、暴力的な人がめちゃくちゃ苦手だから。暴力に逃げるのは卑怯な人間のやり方だ。だから僕は早速この本を手に取った。

世界中で読まれている「対話」の教科書。1984年に設立されたCNVCでは60以上の国で数百人の公認トレーナーやサポーターが活動しているのだそう。

人から

もっとみる
『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.88「ハマりたがる脳」

『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.88「ハマりたがる脳」

好きに理由はない。そう思っていた。けれど、それはただ単に「理由を知ろうとしなかっただけ」だと気づいた。

好みとは何なのか? 我々は本当は「何を」好んでいるのか? 科学の観点から徹底的に「好き嫌い」の謎に挑む。

好みとは、つまり期待と記憶のことなのだ。何かをたのしみにしているときでも、それを前回たのしんだときの記憶を振り返っている。パスカルが嘆いたように、「現在はわれわれの目的ではない」。過去と

もっとみる
『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.87「マザーテレサCEO」

『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.87「マザーテレサCEO」

マザーテレサ。その名前を誰もが聞いたことはあると思う。けれど、彼女が優秀なビジネスマンだったと言われると、耳を疑うのではないだろうか。どちらかというとビジネスとは無縁というか、むしろ対極にあるような、少なくとも僕はそのようなイメージを持っていた。だから、「マザーテレサCEO」と言われると、「揚げ物ダイエット」くらいの違和感がある。

彼女がわずか500ルピーというお金と、12人の仲間と一緒に作り上

もっとみる