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読書日記・過去と未来を行ったり来たり

10月28日(土)

無印良品で買った、期間限定のチョコがとても美味しかった。しかし少量すぎてチョコレートが大好きすぎる私にはまったく足りない。なので、追加で購入して食べまくっていたら、体重の数字もビックリするぐらいに追加されていて驚いた。増量した数字が今まで見たこともない数字だったので、チョコレートの一気食いはやめよう、ちょっとずつ食べよう、と決意したものの、気づけばチョコレートを一気食いしてしまっていて、これは一口でも食べたらやめられない「魔の食べ物」に違いない!! と恐怖を抱きながら、それでもチョコレートを食べ続けている。太るとわかっていてもやめられない、そんな時が人生には必ずある。わりと毎日。

10月29日(日)

チョコレートで体重増量キャンペーン中なのに、息子がラーメンを食べたい!! と言い出したので、家族でラーメン屋さんへ行くことになった。チョコレートでふくよかになった私にとって、これ以上のふくよかさは不要。ラーメンは少しだけにしておこうと決めたのに、店内に入ってスープの匂いをかいだら食欲が刺激され、気づいたらラーメンとチャーハンを注文していて、気づいたら完食していた。餃子と唐揚げを頼まなかっただけでも自分を褒めたい(いつもは全部注文してる)。

10月30日(月)

まだハロウィンも終わっていないというのに、世間はもうクリスマスに向かっていて、なんなら、おせち予約の文字も見かけるし、毎年思うんだけど10月の終わりは季節が行方不明になっているような気がする。

そんな季節に翻弄されながら、提出しなければならない書類に今日の日付を記入しようとしたところで「今って令和4年???だっけ?? わからん。じゃあ西暦にしよう! えっと・・・2024だっけ??」と、過去と未来を行ったり来たりしている自分がいた。私は季節どころじゃなく年号までもが行方不明らしい。

『三国志』を読んでいる。夫に「登場人物の見分けがつかなくなるよ」と教えられていたので、身構えながら読んでみたんだけど、見分けがつかないってことは今のところない。しかし登場人物が多すぎて、出てこなくなった人が急にまた登場したりするもんだから、「この人誰だっけ??」と、たびたび思っている。本当ならその人物が何をした人なのか、さかのぼって確認したりするんだろうけれど、面倒くさがりの私はそんなことおかまいなしに、先へ先へと進めてしまっている。今のところ問題なし。

10月31日(火)

提出する封筒に切手を貼らなければいけないのだけど、切手は今、おいくらなのかがちっともわからなくてテンパってしまい、コンビニの店員さんに「フウトウ、ダス、キッテ、ホシイ」と、片言の日本語で話しかけてしまった。店員さんは何事もなかったかのように「封筒ですか?でしたら84円です」と言うので、その金額にビックリしてしまった。切手って60円ぐらいじゃなかったっけ???(私の脳内は30年ぐらい前でストップしている模様)

『三国志』を読んでいる。たくさんの兵士たちが犠牲になる描写に、心を痛めていたのも最初だけ。読み進めていくうちにだんだんと慣れていく自分がいて、何万人が犠牲になったとか何度も言われたら、そりゃ感覚もマヒするってもんよね、と思いながら物語を先へと進めている。戦国時代に生きることの、死ぬ覚悟とか、貫く意思など、平和な時代を生きている私にはわからない苦悩が作品の中に満ちている。男たちの熱い思いに心を打たれ・・・たりはしないけど、とても面白い作品に出会えたことが嬉しい。

11月1日(水)

11月になった。娘の提出書類にサインするさい、日付のところで何の迷いもなく「令和6年」と書いてしまう。今日の私は「現在」を無視して、未来に生きようとしているらしい。

ジェイン・オースティンの『ノーサンガー・アビー』を読み始めた。『三国志』とはうってかわって、非常に平和な世界が描かれているのでホッと一息つく読書になっている。事件や殺人など、何も起こらない作品が以前は苦手だったけど、いまはこの平和な世界がとても心地いい。これはオースティンの文章力のすばらしさもあるんだろうけれど、血生臭い『三国志』にどっぷりとつかっていたので、心が疲弊していたから、オースティンの世界に救われているだけなのかもしれない。『三国志』『ノーサンガー・アビー』、真逆の世界を同時に楽しめる、そんな平和な時代を生きていることに感謝。


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