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サロゲート(2010年)【映画感想「アバターロボットをもっと社会で活用するべきだ」現実的肉体「絶対に外に出たくないでござる」】

ブルースウィリスがまだまだ健在だったころの映画。
サロゲートは代理という意味の言葉のひとつですが、

本作での位置づけは、一般市民が外出するときのアバターロボットです。

なんでもパンデミックみたいなのがあってからというもの、
人類は、本体は自分の部屋にいるままで、
外に出るときはこのアバターロボットで外に出るという習慣が、
確立されてしまった未来のようなんですね。

要はアバターロボットなら、感染拡大など気にせんでいいやろ、という起死回生の設定らしいのですが。

私もコロナ時代は「今こそサロゲートを!」
とか叫んでいましたが、誰に聞かれませんでした。
今の技術ではまだ無理ですね。

なんか弟に勧めたところ、一部では、
「なぜこの設定でこの終わり方なのか。駄作すぎる。評価1.5」
みたいな評価が与えられていたとか。

とほほ。

私は面白かったんだけどなあ。

*******
ブルースウィリス演じるFBI査官は、謎の殺人事件を追いかけます。
もちろん「サロゲート」で。
実際の肉体よりもはるかに強く(さらに警察仕様である)
なにいざとなれば、接続を切ることもできるので、本体を死なせることもない。場合によっては、死なないカミカゼをやることすらできる。

そんな無敵捜査官たちが調べる犯罪とは、
「サロゲート」が破壊され、
本体も自室で殺されているという事件。

サロゲートを停止させる電波兵器みたいなのがあるらしいのですね。
しかも、自室の本体まで殺されてしまう。
もしこいつを世界レベルで使用されたら・・・

この未来世界ではサロゲートのない展開などもはや考えられません。
これはテロですよ。

主人公たちはガンガン捜査していきますが、敵もさるもの。
サロゲートを破壊されたことで、主人公は死ぬのは回避できたものの、停職を食らって捜査権を剥奪されてしまいます。
しかし事件にくらいつく主人公は、
ついに禁じ手を・・・

部屋から出て、生身の肉体で捜査を勝手に再開します。
さすが主人公というべきですが、

鍛え抜かれた美しいサロゲートに比べ、
部屋から出てきた本体は、デブの醜男です。
(これが真のブルースウィリスだ!文句あるか!)
いやあ、こんな醜態で単独捜査なんてできるのか?
しかし、生の肉体だから、電波兵器により破壊される可能性は逆にありません。頼りない肉体を使っての、追跡がはじまります・・・・

******
と、こんな感じで、意外な展開に落ち込んでいくストーリーは、
腑に落ちる納得感と、予想を裏切るどんでん返しによって、
記憶に残る印象的なSF映画だったと思います。
私の感想としてはですけど、

いやあ、やればできるじゃないかハリウッドSF!
いかにもアメリカ人好みの結末ですが、
ハリウッドSFお馴染みのワンパターンな展開からは、一歩踏み出しており、
期待を上回る面白さがあったと感じました。

アバターロボットみたいなの、
もっともっと作品化されないかな。
まだまだ色んな事ができそうだけど。

別に人型のアバターにこだわる必要もないしね。

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