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パズルパレス(著:ダン・ブラウン)【この読書紹介を解読するといったい何が出てくるというんだ!?】

ダンブラウンといえば「ラングトン教授」シリーズ。
第2作「ダヴィンチコード」が有名です。

しかし、もちろんシリーズもの以外の作品も書いておられます。
たとえばこちら。
アメリカNSA(国家安全保障局)のスパコン。
スパコンの力で、テロリストとか、アメリカや自由世界に迫る脅威を、一撃で屠る情報機関。
パズルパレスというのは、その情報機関の異名ですね。
そこの女性エリート分析官が主人公。
そうです。分析されちゃうんです。
パズルパレスに読み解けない暗号は存在しない!
迫りくる危機はすべて可視化されているのだ。

ある時、敬愛する白髪の上司から、やっかいな仕事を頼まれます。
それはかつて機関に属していたタンカド博士。
(日本人だそうですが、どういう漢字を書くのでしょうか?)
その博士が、機関を「自由を抑圧するもの」として反旗を翻し、野に下るのみならず、パズルパレスのスパコンを凌駕するとっておきの暗号プログラムを開発したのだそう。
その新暗号の力をもってすれば、地上のいかなるスパコンにも解かれること叶わずという。
なかなかのスノーデンぶりですが、ロシアなんぞに逃げ出さずに一人で戦うタンカド博士。
そのパスキーをオークションにかけて「中止してやってもいいけど、機関の存在を公表せよ!」と迫ります。が・・・

はたして、その謎はまだ依然として闇のままです。
なぜなら、タンカド博士は亡くなってしまい、
彼から訊くことはもはやかないません。
幸いというべきか。
しかし彼が開発した暗号はまだ残っています。

敬愛する白髪の上司は、潜在している脅威を看過することはできず、
これを回収分析するように命令。
タンカド博士が持っていたサイトから、暗号プログラムを手に入れますが、
これが、どうやっても解けない!
ばかな! 我がスパコンに解けないものがあるとは!
そこで女性分析官には、博士がパスキーを預けていた協力者を探せと命令を下します。そうです。実働もします。

そうしてタンカド博士の足取りを追いかけると、不思議なことが次々と怒ります。
というか主人公の彼氏が、行方不明になったりします。
一方、パズルパレスでは、週末の職員が退社した時間帯で上司が単独作業していたのですが。分析官のひとりが「これは暗号ではない」と物議をものしはじめ。

そんな感じで。
****
天下のダンブラウン先生ですから、ミステリとしても一級です。
(なんならデビュー作らしいですが)

クライマックスのどんでん返しには、

あっ

と言わされるので、ミステリ好きの人にはお勧めです。

ダヴィンチコードみたいに社会現象にまでなったりはしませんが、
埋もれた名作、と言うくらいの破壊力はありき。
ミステリ好きの人が意外に知らない一級ミステリなんじゃないかと愚考するのでありました。海外作品は多すぎて盲点があるのでしょう。

そんなわけで、本物の方も紹介しておきましょう。

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