まっ子

その辺に転がっているごく普通のアラフォー女。 突然書いてみたい!と思い立って書くことに…

まっ子

その辺に転がっているごく普通のアラフォー女。 突然書いてみたい!と思い立って書くことに。 特別な才能も、資格も、能力も、人に誇れるような話もない。 あるのはたくさんの汚話だけ。 良かったら読んでみて下さい!

最近の記事

私は柴犬。

ずいぶんと前から子ども達が犬を飼いたいと騒いでいた。 ここ数ヶ月、その気持ちがピークに達したのだろうか。特に娘は息をするように「犬ほしい」と言うようになり、それが口癖になっていた。 私も動物が大好きなので、子どもたちの気持ちは分かる。 しかし、可愛いだけでは飼えないのが現実。 子ども達には、耳にタコができるほど飼えない理由は伝えているが、それでも口に出す「犬ほしい」。 そして人間、同じことを何度も言われると強迫観念にとらわれるのだろう。要求に応じない私がまるで悪者のように思

    • 思い込みを超えた私。

      ニュージーランドは人種のるつぼだ。 私の住む町もさまざまな人種が混在している。 その割に子どもたちが通う小学校に日本人はいない。 今朝、子ども達を学校に送った時、顔見知りの保護者と世間話をした。 「じゃあね」と言って帰ろうとすると思いもよらない言葉が返ってきた。 「さようなら」 驚いた私は「日本語しゃべれんの?」とカンボジア人の彼に聞いた。 彼はニュージーランドに移住する前、母国で日本人専用の観光タクシードライバーをしていたらしい。 流暢な日本語を話す彼を見て、また過去の失

      • 私はどう生きるか

        「ぬいぐるみペニスショック」 引かないでほしい。 決して、私がつくった造語ではない。 若者文化を知ろうと、調子に乗って読んだ本の中で偶然出会った言葉だ。 可愛いしか連想できない単語「ぬいぐるみ」、それとは対照的な生々しい単語「ペニス」。この2つを組み合わせると「男友達(親しい)だと思っていた人から好意を寄せられ抱く嫌悪感」を表現できるそうだ。 その心の現象を指し「ぬいぐるみペニスショック」若者はそう呼ぶらしい。 ショックで私がペニスになりそうだった。 それにしたって、ペ

        • ワレモノ注意。

          一心不乱にスクランブルエッグを作っていた今朝のこと。 次男が言った。 次男「ちんちんに毛が生えてきた」 そんな馬鹿な。 7歳の君に? 私「え?見間違いじゃない?」 私が7歳のときなんかその辺で放尿していた記憶がある。毛の生えたお股を公衆の面前に晒した覚えはない。 よって、7歳で陰毛はありえない。 私「生えてないと思うよ」 次男「本当だってば!!」 3往復くらい同じやりとりをしたが、主張を変えない次男。 そんな次男の鬼気迫る様子を見ていると、私の信念が揺らぐ。 こ

        私は柴犬。

          人間暇だとろくなことをしない。

          あれは一週間前、先週の金曜日だったと思う。 婚活中の友人が母親と喧嘩をしたと電話をかけてきた。 家族だからこそ、遠慮なく言葉をぶつけ合ってしまったのだろうか。友人が再現した母親の言葉は心をえぐられるようなものばかりだった。 母親の乱暴な言葉を真似したことで、再び傷ついた彼女が激昂した。 「まじで早く死んでほしい」 放った酷い言葉の罪悪感からか、涙声になった彼女は「こんなこと言ってごめんね」と続けて誤った。 私にできることは話を聞くことくらい。 そんな自分を情けなく感じたが、

          人間暇だとろくなことをしない。

          私にそんなこと言われても…

          「私にそんなこと言われても困る。」 今日、何度その言葉を飲み込んだのだろうか。 ニュージーランドの自動車普及率ランキングは世界第3位。人口1000人に対して912台と言えば1人1台保有しているといってもいいのではないか。 そのくせ、ニュージーランドには国産の自動車メーカーがない。 海外から輸入している中古車の多くは日本からで、走る車の8割以上は日本車だと言っても過言ではない。 私の所有する車も三菱だ。 この国で使用できないETCはついたままだし、カーナビは日本語設定(言

          私にそんなこと言われても…

          「全然だいじょうぶ」ではない「だいじょうぶ」

          「全然大丈夫です!」という言葉を信用してはいけない。 頑張り屋さんは「大丈夫?」と聞かれれば、条件反射のように「大丈夫です」と答える。 本当は大丈夫じゃないのに。 私が「シワもシミもひどくて」と嘆いてみれば、それを聞かされた年下は気を使い「全然大丈夫ですよ」と引きつった笑顔で答える。 全然大丈夫じゃないのに。 前者は相手を心配させないための「大丈夫」 後者は相手を安心させようとする「大丈夫」 今回は後者のパターンの話だ。 例えば私が「私ってブスだよね」と自虐発言をす

          「全然だいじょうぶ」ではない「だいじょうぶ」

          トリリンガルなのに・・・。

          ニュージーランドに来たのは、約6年前。 長女5歳、長男2歳、次男が1歳の頃だった。 長女は現在11歳。 母語として日本語を獲得してから英語に触れたのがよかったんだろう。言語が交わることなくスイッチを切り替えるように日本語と英語を使いこなす。 一方、長男・次男は人生のほとんどを英語圏で過ごしているため、英語が母語だろう。 日本語は聞いて理解はできるが、喋る方は日常会話程度。 こんな風に、子どもたちの母語やそれぞれの言語レベルが異なるため、家庭では英語も日本語を両方使う。

          トリリンガルなのに・・・。

          笑って昇華できるで・しょうか?

          うりもさんの素敵な企画「笑っていいで昇華!?」に参加させていただきます😊よろしくお願いいたします! 今だからいえる「必ず、笑って昇華できる記事」ということで、最初に思い出した出来事を書こうと思います。 うりもさん、昇華よろしくお願いします🙇 あれは17年くらい前だろうか。 夫への恋心はすでになくなり、ただの飲み友達になった頃のこと。 事件はある金曜日の夜に起こった。 仕事で帰りが遅くなった私は、スーパーで値引された惣菜を買い込み、自宅へと急いでいた。 玄関を開ける

          笑って昇華できるで・しょうか?

          割に合わない女

          「その口にハムスターの睾丸ぶち込んでやろか」 心の声が外に漏れた気がした。 はっと我に返り、眉間のシワを伸ばそうと大きく目を開けた。 自分の顔に作り笑顔が張り付いているのを確認してほっとする。 大丈夫、ちゃんと笑えている。 眼の前には動き続ける下品な唇。 私はそれを見つめ、ただひたすら相槌を打っていた。 昨日の夕方、私はカフェにいた。 一緒にいたのは同い年の子どもがいるママ友。 彼女には引っ越した当初から、いろんな面でお世話になってきた。 私だけでなく子どもたちも同様

          割に合わない女

          私は今日も芋を掘る。

          「ハムスターの睾丸ってバカでかいらしいよ」 その日は旧友2人の誕生日だった。 グループラインに「おめでとう」とメッセージを送ったら、偶然にも2人とも暇だったのだろう。 メッセージでのやり取りがそのまま続き、会話の終着駅はハムスターの睾丸となった。 ここで一番の謎は、何故、誕生日を祝うメッセージがハムスターの睾丸へと進行したのかだ。 メッセージのやりとりを見てみると、テンポよく会話の内容が変化しているのが分かる。 連想会話、または芋づる式の会話とでもいうのだろうか。 誕生

          私は今日も芋を掘る。

          記憶を呼び覚ます「ブルースト効果」涙の日。

          鼻くそをほりすぎて、鼻の中に傷ができたようだ。 くしゃみをしたら、その異物(傷がかさぶたになった部分)から痒みがうまれ、思わず鼻をつまんだ。 すると、指先から予想外の悪臭がした。 まとわり付くような匂いだ。 あまりの臭さに驚いた私は、指先を見つめた。 何もついていない。 もう一度指先を鼻に近づけ匂う。 く、くさすぎる。 種類で言うと肛門系、うんこ類だ。 記憶を手繰り寄せ、匂いの出処をさぐる。 夕飯はイエロカレーだった。そうか、これはナンプラーだ。 食後テーブルに置きっぱなし

          記憶を呼び覚ます「ブルースト効果」涙の日。

          自己防衛する私。

          「だ、だれ?あの爺さん?」 子どもたちの就寝後、真っ暗な寝室でインスタを見ていた。疲れた目を休めようと、アイフォンから目を離し何気なく前方を見た。窓ガラスには下品な笑みを浮かべた爺さんがいた。 驚きのあまり思わず悲鳴を上げそうになった。 それが窓ガラスに映った己だと気がつく前に心臓が止まらなくて本当にラッキーだった。 どうして見られる準備のできていない真顔の自分はこんなにもブスなのだろう。鏡の前でキメ顔している時はそこそこに見えるのに。 地下鉄の窓、暗転したスマホの画面

          自己防衛する私。

          自己啓発できない。

          「マスクを取ってください」 着けていたマスクを指先でつまみ、ずり下げた。 その日私は成田空港にいた。 入国審査のカウンターでパスポートを確認している入国管理官は、全く私を歓迎している風では無かったけれど気にはしない。 だってもう少しで日本の地を踏めるのだもの。 子どもたちに振り返りざまに囁いた。 「もう少しでコンビニ行けるね。」 すると長女の顔が豹変した。 「鼻の穴!!ティッシュ!!!」 鬼のような形相だった。 飛行機の機内は乾燥しているためか、私はよく鼻詰まりを起こ

          自己啓発できない。

          特殊能力

          「スーパーレコグナイザー」 世界の2%程しか持ち合わせていないこの特殊能力をご存知だろうか。 簡単に言うと、一度見た顔を長期間忘れないという顔認識能力のこと。 私はこの能力の保持者だと思う。 嘘だ。 でも「まっ子はよく人の顔を覚えてる」と言われるのは事実。そしてこれが私の特技だと思って生きてきた。 すれ違う他人。 あの人は、隣り町の携帯ショップの店員さん。 あの人は昨日公園にいた人。 あの人は工事現場で立ちションしてた人。 あ、あの人今鼻くそ食べた。 ああ、あの人は

          特殊能力

          性悪女

          金曜日、私は夫が帰宅するのを今か今かと待っていた。 私には1ヶ月に数回、家事全てを放棄したくなる日がある。 掃除や洗濯は後で挽回できるのだが、食事だけはそうはいかない。 なんせ腹をすかせた子どもがいる。 昨日がまさにその日だった。 外食でもいいかと思ったが、解凍してしまった鶏肉を使わなければならない。物価が上昇しているニュージーランドで鶏胸肉を無駄することは許されていない。 こういう時は、夫に作らせるのだ。 そう、私はそのために玄関で夫を待ち侘びていた。 夫に「イエ