文者部屋美

放浪の元本読師、文者部屋美です。道に迷いし地球を旅する冒険者の皆様へ、本日(2024.…

文者部屋美

放浪の元本読師、文者部屋美です。道に迷いし地球を旅する冒険者の皆様へ、本日(2024.3.3)より門を開放致しました。本作の内容が一つでも、皆様の旅の道しるべになれば幸いです。一人一人が本当の旅の目的を思い出し、皆様が地球での冒険を心から楽しめますよう、物語を綴らせて頂きます。

マガジン

  • 地球で見つけた好きな物の話ー本の章ー

    地球での冒険で出会ったお気に入りの本の紹介と、それにまつわる文者部屋美の冒険譚です。同じ読書好きの冒険者の皆様と、お気に入りを共有出来れば幸いです。

  • 文者部屋美の冒険者カードーつぶやきー

    放浪の元本読師、文者部屋美の「つぶやき」を集めた冒険者カードです。本の頁の間にそっと挟めておきますので、栞代わりにお目通しいただければ幸いです。

  • 地球で創作した物語の話ー想い出の住む街ー

    5人の少年達が経験した、自分達の住む街で起こった不思議な想い出と、その街の住人達が繰り広げるファンタジーの物語。彼らの1年間を通して結ばれた友情と、何処か懐かしい冒険の数々を綴る。

  • 元本読みの章ー引き寄せシリーズー

    地球で唯一の元本読師の話ー元本読みの章ーから「引き寄せの法則」について綴りました頁を、まとめさせて頂きました。道に迷いし、地球を旅する冒険者の皆様のお役に立てて頂ければ、幸いで御座います。

  • 地球で唯一の元本読師の話ー元本読みの章ー

    地球で唯一の元本読師である文者部屋美が、冒険譚を綴るペンが止まってしまっている冒険者の皆様の為に、元本読みをさせて頂く場となっております。道に迷いし旅人達の、道しるべの一つとなれれば幸いです。

最近の記事

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地球で見つけた好きな物の話ーぺんてるちゃんの章1頁ー

 地球を旅する冒険者の皆様、冒険譚の執筆は、着々と進んでおりますでしょうか?元本読師の文者部屋美です。  ようやく、この新たな章の執筆に取り掛かれます事を、大変嬉しく思っております!  本来であれば、「文房具の章」として始まるべき物語で御座いましたが、此処はあえて「ぺんてる」様1本で1つの物語を綴らせて頂こう!と、相成りました。  「ぺんてる」様以外の文房具につきましては、改めて「文房具の章」を綴らせて頂く予定で御座います。  今の私の冒険譚を綴る上でなくてはならない

    • 地球で見つけた好きな物の話ー本の章7頁ー

       地球を旅する冒険者の皆様、人口の多い王国では馬車や商人、通行人の量が増えている為、王宮の兵士達が手旗信号なる物で誘導を行なっているそうで御座いますよ。元本読師の文者部屋美です。  御無沙汰の「本の章」で御座いますが、前頁「本の章」6頁は何と 見事!note公式様! 「みんなのおすすめの本記事まとめ」に ピックアップして頂きました~!!!!! note旅団の皆様! 本当に本当に、有り難う御座いました!!!!  御陰様で、あっと言う間に文者の本ビューランキング「第3位」

      • 想い出の住む街 第十二話(終)

         弥生 ー 三月 ー 最終話  此処の所、ヒミィはずっと憂鬱だった。  それは今月に入ってすぐ、パパとママから聞かされた話が切っ掛けだった。 「ヒミィ、パパのお仕事の関係でお引っ越しする事が決まったんだ……春休みに入ったら、すぐに発つよ」  夕食の時間、それを聞いたヒミィはフォークに刺したハンバーグを、取り落とした。 「でも、ケミィが学校に入る前で良かったわ。新しい環境に慣れさせるのも、この歳で途中から転校するより遥かに楽ですもの。ヒミィはケミィよりずっとお兄ちゃん

        • 想い出の住む街 第十一話

           如月 ー 二月 ー  今月末、卒業式が行われる。  ティムの二つ上の兄、ティセは此処を卒業して上の学校へ進学する事が決まっている。  進学の決まっている卒業生は今月に入ってからあまり授業もなく、学校へ来ない事が多いので校内は心無しか静かだ。  放課後、誰もいなくなった教室にいつも通り五人だけが残っている。 「でも、最上級生がいないってのは気楽でいいよ」  とは、アーチの意見である。 「毎朝律儀に僕を見送ってくれる兄貴が、腹立たしくて仕方がない」  これは、テ

        • 固定された記事

        地球で見つけた好きな物の話ーぺんてるちゃんの章1頁ー

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        • 地球で見つけた好きな物の話ー本の章ー
          7本
        • 文者部屋美の冒険者カードーつぶやきー
          6本
        • 地球で創作した物語の話ー想い出の住む街ー
          12本
        • 元本読みの章ー引き寄せシリーズー
          3本
        • 地球で唯一の元本読師の話ー元本読みの章ー
          8本
        • 地球で見つけた好きな物の話ーぺんてるちゃんの章ー
          4本

        記事

          想い出の住む街 第十話

           睦月 ー 一月 ー  新しい年がやって来た。  真っ白な雪に覆われた街は、新年を祝う人々で賑わっている。  所狭しと立ち並ぶ店は綺麗に飾り付けされ、広場には大きな城の雪像が設置された。  夜にはその飾りや雪像が全てライトアップされ、定時になると花火も打ち上がる。  教会の前は信仰に厚い信者達で溢れ返り、スケート場は家族連れや冬休み中の学生達で一杯だった。  その中には、勿論ヒミィやティムの姿も見受けられる。 「何度目だろうな……転ぶの」  さらりとそう言って

          想い出の住む街 第十話

          想い出の住む街 第九話

           師走 ー 十二月 ー  今日は、終業式だ。  明日からは、待ちに待った冬休みが始まる。  式が終わると、生徒達はすぐに放課となった。  帰り道。  身軽なヒミィに対し、ティムは大荷物を背負っている。 「ティム……あのさ」 「分かってる」  ヒミィが何か言おうとするのを、ティムはすかさず止めた。 「どうせ持って帰るんだから、前々から少しずつ減らして行けばいいのにって……そう、言いたいんだろ?」 「分かってるなら、実行すればいいじゃないか」  ヒミィが呆れ

          想い出の住む街 第九話

          想い出の住む街 第八話

          霜月 ー 十一月 ー  今日は、日曜日。  ヒミィはティムを誘って、川の向こうにある草原にやって来た。  少し風が冷たいが、天気は良く空は晴れ渡っている。 「こんな時季に河原に来るなんて、ちょっと季節外れだったかな……」  ヒミィは、川を見つめながら呟いた。  木々の葉は茶色く枯れ、風に乗って散って行く。  ティムは草の上に座り込み、意味もなく草をむしっていた。 「ねえ、ティム。ちょっと寒くなって来たから、ホットチョコレートでも飲みに……」  ヒミィが振り返

          想い出の住む街 第八話

          想い出の住む街 第七話

           神無月 ー 十月 ー  ヒミィ達のクラスでは、グループで研究発表をする事になった。  課題は、自由。  勿論ヒミィは、いつもの五人でグループを組んだ。 「どうする?」  そう訊いたのは、ネオだ。  その日の放課後、教室に残った五人は早めに課題を決める事にした。 「大体研究発表だなんてさ、先生も面倒な事考えてくれるよな」  アーチはそう言って、溜息をついた。 「僕も、アーチの意見に賛成」  珍しく、ティムがアーチに賛同している。 「おいおい、二人とも今か

          想い出の住む街 第七話

          想い出の住む街 第六話

           長月 ー 九月 ー  今日の学校は、朝から大賑わいである。  何故なら、今日は九月祭だからだ。  正門前の広場にはいくつもの屋台が立ち並び、生徒達はお菓子や飲み物を手にして楽しそうに笑っている。  年に一度の祭りなので、ヒミィもとても楽しみにしていた。 「えーっと……蜂蜜クッキーとメープルシロップ入りパンケーキ、下さい!あと、チョコチップビスケットとアップルタルト、それから……」 「おいおい、ちょっと待ってくれよ」  お菓子の屋台の前で、ティムが顔を引きつらせ

          想い出の住む街 第六話

          想い出の住む街 第五話

           葉月 ー 八月 ー  それは、ランチの時間だった。 「幽霊屋敷、知ってるか?」  食堂のテーブルで、一人の生徒がパンを食べながら小さな声で言った。  それを聞いたもう一人の生徒は、ミルクを飲み干し大きく頷く。 「ああ、聞いた事あるよ。公園の近くの、ってヤツだろ?」 「確か林を抜けた所にある空き地の真ん中に、ひっそりと建ってんだよな。それで、誰も住んでいない筈なのに夜になると恐ろしい爪音と、呻き声が聞こえるんだ」  更にもう一人の生徒もわざと低い声でそう言い、メ

          想い出の住む街 第五話

          想い出の住む街 第四話

           文月ー 七月 ー  潮騒の音が聞こえる、静かな午後。  今日は学校の創立記念日で午前は記念式典、午後は特別休暇だ。  ヒミィは昼食後、学校近くの海岸へ来た。  勿論、ティムも一緒に。  大きな入道雲が彼方に見える、青い空。  沢山の鴎達が、頻りに鳴いている。  白い砂浜に腰を下ろし、ヒミィは黙って波の音に耳を傾けていた。  ティムは其処ら辺に落ちている木の棒を拾い、それで砂浜を掘り返しながら綺麗な小石や貝殻を見つけては、意味もなく一箇所に積み上げている。

          想い出の住む街 第四話

          想い出の住む街 第三話

           水無月 ー 六月 ー  キーンコーンカーンコーン。  チャイムが授業の終わりを告げると同時に、生徒達は一斉に教室を抜け出し、学校の外へと飛び出して行った。  そんな中、ヒミィだけが相変わらずのんびりと帰り支度を整えている。 「遅い」  ティムが呆れた顔で、ヒミィを待っている。 「ごめん、ティム。今日までに、返さなきゃいけない本があるんだ。ちょっとだけ、図書室に寄ってもいい?」 「ああ」  ようやく支度を終えたヒミィは、ティムと二人で図書室へ向かった。 「そ

          想い出の住む街 第三話

          想い出の住む街 第二話

           皐月 ー 五月 ー  ある日の放課後。  ヒミィとティムは、家へ戻らずに病院へと向かった。  大通りを右折し、少し奥まった所にある静かな病院だ。  窓は海辺に面しており、全ての病室から青い海が見渡せるようになっていた。  真っ白い壁に緑色の蔦が絡まった建物で、何処からともなく漂って来る消毒液の匂いが、ツンと鼻を刺す。 「此処、食事が美味しいって有名らしいね」  入口の前で、ヒミィがそう言った。 「そうなのか?」  ティムが訊くと、ヒミィは大きく頷いた。 「

          想い出の住む街 第二話

          想い出の住む街 第一話

           卯月 ― 四月 ―  素晴らしい、朝。  誰よりも早く目覚めたヒミィは、窓に並べてある植木鉢に水をやった。 「いい天気。今日こそは、久しぶりに山の方へ行けそう!」  ヒミィは、早速サンドイッチと飲み物の用意に取り掛かった。   誰にも気付かれずに作るのは、容易な事ではない。  しかし今の所、パパもママも眠ったままのようだった。 「何が、いいかな……」  ヒミィは台所にあった食べ物を、片っ端からパンに挟んだ。  薄く切ったローストビーフにレタス、白身魚の

          想い出の住む街 第一話

          取り急ぎ!創作大賞、特に物語連続話数投稿の冒険者の皆様!各話の最後に次話のリンク貼られてない方多し!こんな事で大切な作品が失格になるのは勿体無い!皆様!応募要項は良く御読みになり、各冒険者様の作品を1つでも多くそれぞれの必要としている冒険者の元へ届けてあげて下さいませ!!!!!

          取り急ぎ!創作大賞、特に物語連続話数投稿の冒険者の皆様!各話の最後に次話のリンク貼られてない方多し!こんな事で大切な作品が失格になるのは勿体無い!皆様!応募要項は良く御読みになり、各冒険者様の作品を1つでも多くそれぞれの必要としている冒険者の元へ届けてあげて下さいませ!!!!!

          地球で唯一の元本読師の話ー元本読みの章8頁ー

           地球を旅する冒険者の皆様、地球で唯一の職業「元本読師」と言う職に就きました私、放浪の元本読師文者部屋美で御座います! 「私の愛するぺんてるちゃん」 🎊🎊🎊ぺんてる旅団公式noteの門御開放 おめでとう御座いま~す!!!!!🎉🎉🎉 ちなみに「休部中」のぺんてるちゃんシャープペン研究部noteはこちら!   「ぺんてる旅団公式noteの門御開放記念」  と致しまして、地球で唯一の「元本読師」と言う職に就きました私、文者部屋美が元本読師として綴ります「元本読みの章」は、

          地球で唯一の元本読師の話ー元本読みの章8頁ー