建てることのできない家。

ここ最近、はまっている一つは、中村天風を読むことであります。

中村天風の思想は、人生の糧になる。それを、実感しています。私にとっては、多くの哲学本の中から群を抜いていると感じる思想であります。

その中に、

信念なき努力は土台なき家である

というエピソードがあります。

運命を変えようと努力している人は大勢いる。だけれども、思うような成果を手に入れている人は少ないという。その原因が信念の欠如にあると言っているのです。

現実に努力の成果が現れないのは、

自分を疑っているからだ

という。

「できればいいなぁ」と疑いの気持ちとともに、頑張っている。「出来なくても仕方ないか」と諦めの気持ちとともに、頑張っている。「私には出来ないだろうなぁ」と自己否定の気持ちとともに、頑張っている。

だから、成果が出ないのだと。

土台がなければ、家を建てることができないように、信念がなければ、成果を得ることができないのである。

成果を手にしている人は、

私には必ずできる

という信念ととともに、頑張るのである。

そして、「私にはできる」という信念という土台の上で努力したことに成果が現れるのです。

努力は最低条件。呼吸をするようなものである。ただし、望む成果を手に入れるためには、信念という土台のある努力が必要なのです。ですから、まず、努力することよりも、どれだけの信念があるかを知り、日々、信念を強くしていくことが大切な精神的アクションなのです。

努力は裏切らないと言われることもありますが、信念なき努力は簡単に裏切るものです。

無駄な努力をしないためにも、「私はできる」「必ずやり遂げる」などの積極的思考を強くしていくこと。そのためには、毎日、毎分毎秒、「私は必ずやり遂げる」と何度も繰り返し心に、つまり潜在意識に言い聞かせることです。

その潜在意識への積極的な言葉の投げかけが、信念を強くし、成果を手にする橋をかけてくれるのです。

“自分はできると信じていますか？”

最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日も素晴らしい時間になりますように。

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