見出し画像

どうしようもない"やるせない思い"について

べつに書くことが好きって、ほどじゃない。ただ、書かないと「死んじゃう」「生きてけない」って思うから、死なないために、文章を書いているところはある。書いてるときだけは、嫌なこともすべて忘れられる気がした。辛いときに、ひとはグチりたくなるものだ。しかし、自分の心までもが黒くむしばまれていくような感覚を覚えてからは、なにも言わなくなったし、なにも書かなくなった。ひとのこと殴るときみたいに、罪悪感がわきあがってくるから。ひとに自分の感じたことを「はなしてみる」ってのは大事なことだと思うけど、なんでもかんでも言えばいいってことじゃない。殺虫スプレーのようにさ、ひとよけになってしまい、ひとが離れていってしまうときだってあると思うから。

ありのままを曝け出せなくたっていい。でも、自分のことを知ってほしい、辛いときほど誰かに寄り添ってほしいって思うのなら、なおさら「はなしてみる」ことをおすすめする。生きづらさってきっと誰しもあるとおもう。でも、生きづらさがあることを恥じる必要もないのかなって、いまではおもう。人と違うだけで、なぜか自分だけが集団の和から外れてしまい、ひとりぼっちで寂しい、そんな疎外感が生まれるときもあるよね。ひとに好かれたいし、仲良くなりたいとはおもう。けど、仲良くなれない。むしろ、いっしょにいて気をつかうし疲れてしまうから、一人でいたほうがラクかもしれないなって思っちゃう。そんで人間関係を諦めてしまうひとは多い。

孤独なひとほど、人と「関わる」べきだと思う。だれかとはなし、だれかと思いを共有してみてもいいね。大切なのは、ひとりにならないこと。孤独とは慣れるものではなく、へらしていくものだ。つまり、孤独だと感じる瞬間をできるだけ短く、そしてだれかと一緒にいる時間を長くしていくのだ。

わたしは一人でも生きていける、と思っていた。もうあの時みたいに、傷つくのは嫌だし、一人でいる方がむしろ落ち着くから、関わりをもたなくてもいいのかなって、思ってたんです。でも、不思議なことに、ひとりでいるときって、なにをしてもいいし、なにをやっても自由なはずなのに、ひとりでいることが、むしろ苦痛になっていて、楽しいとか嬉しいって気持ちが、悲しいとか辛いみたいな、マイナスな感情に変化していき、いつの間にか「孤独」に支配されていたんですよね。まわりとちがうってのがコンプレックスで、人とズレているってだけで、疎外感をかんじていた。「なんでみんなといっしょじゃないの?」「なんでちがうの?」って、その人にとっては、当たり前のことでも、自分にとっては、当たり前じゃなくて、でも、言葉にすることで、傷ついていたのは、いつも自分だったし、なんとか、その場しのぎに適応するために、どこか自分ではない自分を演じないといけない、という強迫観念に襲われていた。わたし、生きるのへたくそなんですよね。そうか、このひとは、絶対に「こうしないといけない」といった型にはめられ、窮屈だけど、抜け出せれない。抜け出したいんだけど、もし抜けてしまったら、また、ひとが離れていってしまうかもしれない、そんな息苦しさがあるのかもなと感じた。そのばをやりすごすために、自分を押し殺してでも、生きることが、正解だと思っていたんです。でも、あるとき、ぷつっと糸が切れるみたいに、壊れちゃった、んですよね。そう、いままで大事に大切にしてきたなにかが、唐突に狂いはじめたんです。なにかが解決したわけではないし、なにも解決してないけれど、今まで積み上げてきたものが、一瞬で崩れさっていったことによって、もうどっちでもいいのかなって思えた、らしい。「こうなっちゃいけない」って思っていたことが、「こうなってもいいのかな」って思えるようになったんです。むしろ、じぶんは変わらなくてもいいのかなってね。全員から好かれる必要なんかないし、自分を好きでいてくれるひとたちから、好かれればいいのかな、っておもった。

わたしはわたし。あなたはあなただ。おなじ人間だけど、人それぞれもっているものはちがう。変わらなくてもいい。けど、変わらないことが窮屈なら、変えてみてもいい。なにも変化しなくていいし、飾らなくていい。じぶんはじぶんであり、他人は他人なんだから。分かり合えなくたっていいんよ。伝わらなくてもいい。けど、だれかと思いを共有してみることで、救われることもきっとあるはず。ふつうであることに疲れたなら、ふつうであることをやめてみる。また、ふつうに戻りたくなったら、ふつうである自分を演じてみたらいい。

そうやって、生きづらさをもち、上手に誤魔化しながら、ときに自分を曝け出し、生きてみるのも悪くないのかなって思った。どんなときでも守れるのは他人じゃなくて自分だから、ね。自分のこと、もっと大事に大切に生きてほしい。

この記事が参加している募集

最近の学び

サポートして頂いた方は忘れません