マガジンのカバー画像

いんちょのつぶやき

252
東洋医学のことや、東洋医学「的」な考え方、物事のとらえ方風味のおもいつきを掲載中。
運営しているクリエイター

2017年5月の記事一覧

思わぬケガは「気のめぐり」の滞り

日常当たり前に行う動作、東洋医学的にはこうした「問題なく行える動作」を「気のめぐり」がよい、と考えます。
当たり前の動作なのに、うっかりミス、思わぬミス、気付かぬミス、が続くのは「気のめぐり」が悪い、と考えます。

うっかりミスは意識的に動こうとする動作と、それを支える無意識の動作が協調していないためにおこります。

末端まで「気」が行き届かないなどは、所作や舞踊のお稽古でよく注意されること。

もっとみる

風邪の入り口

暑かったり寒かったり、脱いだり着たりの衣服の調整がむずかしいこのごろ。
ちょっとしたことで風邪をひいたりします。

真冬のように大風邪をひかないのは、風邪が暴れる場所が冬と夏では違うから。

そんな風邪の入ってくる入口も季節によって違います。

季節にかなった風邪は、カラダが抵抗しやすいのでかかりにくいし、治りやすい。
季節にかなわない風邪は、カラダが抵抗する準備ができないのでかかりやすいし、治り

もっとみる

多彩な価値観

ひとから相談ごとを受けます。
ご家族のことや子どもさんの進路のこと、学校での違和感を感じる指導について。
ご家族ではそれぞれの価値観が、育児や家族のあり方でぶつかり合うことがあると思います。
ぶつかり合う分だけ、お互いの気持ちが強いのでしょうね。

お子さんの学校での授業態度を学校教諭から指導されて、それに違和感を感じるなどというのも、立場を変えての価値観の相違なのかと。
お子さんの進路も、一昔前

もっとみる

鍼灸の外部性

昭和のころ、お灸の名人がいらっしゃいました。
「政治や国が乱れるのは、鍼灸師の腕が悪いからだ!」というようなことを、どうやらおっしゃっていたようで。

ようするに、健康なカラダを維持できない政治家は、まともな思考をめぐらせることができず、健全に国をまとめることができない、だから、鍼灸師が政治にかかわる人の健康を保てるように腕をふるい続けなければいけない。でも、充分に鍼灸施術の効果が行き届かないから

もっとみる

立ち読みすると「もよおす」わけ

メルマガ・鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」222号に添えて

よく書店で本を手に取り立ち読みをする時、にわかに便意や尿意をもよおすことがあります。
僕自身も時々ありますが、ひとから相談されることもあります。

鍼灸師という仕事柄、東洋医学という視点でこんなコンディションについてお返事をさせていただいています。

原因は腰骨と骨盤、股関節の過剰な緊張。

ひとはカラダを起こして過ごしていますが、その

もっとみる

美容の鍼灸

しばらく前から「美容鍼灸」というものが世間で受け入れられているようです。
とかく「化粧」や「おしゃれ」というものに関心のない僕は、「そっち方面」だと思い、あまり関心がありませんでした。

このたび、鍼灸院で「女性のための痔と美容の鍼灸」を始めることになりました。7月からのスタートにむけて、現在、いろいろお支度をしている最中です。
そんな「痔と美容の鍼灸」という視点で「美容」というものをあらためてと

もっとみる

時と場合と人で、求められるものは変わる

20年の臨床の中で鍼灸に求められているものは変化してきました。

今求められているものは何だろう?そんなことを考え、できそうなことを試しながら、漢方や生薬の勉強に始まり食のアドバイス、東洋医学的な育児と発育の仕組みの解説やアドバイス、体調をとりもどすためのセルフケアの体操やアドバイス、様々な症状に対するセルフケアのお灸の講座やセミナーなどなど。

単純に臨床の場でも、刺さない鍼に始まり、温灸や手技

もっとみる

最強アイテム日傘の認識

せんじつ、日差しが強く暑くなる日の早朝、実家まで足をのばしました。
比較的近所でもあるため、しばしば足を運ぶのですが、当日は両親といがいと長時間おしゃべりをして、食事までごちそうになり、すっかり帰宅予定が遅くなり、昼下がりの一番暑い時間に実家を出発することにしました。

自宅を出る時、まだ日差しが強くなる前だったので、日よけになるものを準備せずにうっかり出かけてしまったのですが、母から「使っていな

もっとみる

効果的な施術

鍼灸師をしています。
20年ほどのキャリアですが、ご縁をいただく方々は日々変化しているので、常に「初心」というところから離れられません。
鍼灸師に仕事の依頼をするわけですから、最低限目的である「効果的な施術」は求められます。

ひとによって、淡々と施術を受けられて寡黙なまま会計を済ませて大した会話もないまま後にされる方もいらっしゃいます。
あるいは、施術の合間もお着替えの最中も会計が終わっても時間

もっとみる

トレーニング

最近、ご近所に24時間営業のジムがあちらこちらに出来ています。
夜中でもジムに通う方がいることに少々驚きます。

夜は寝て休むもの、という先入観があるので夜中にフィットネスにいそしむなど、思いもつきませんでした。

日中はオフィスで座りっぱなしで運動不足、昼間の対人関係のストレスを解消、一日のスキマ時間で夜中にカラダを鍛えるなど、夜にトレーニングする理由はいろいろありそうです。

筋力をアップする

もっとみる

初夏の外出

メルマガ221号にそえて

日中、お日様の日差しが強く感じるこの頃。
気温は低くても、差し込む日差しは肌や目にストレスをあたえます。

そんなわけで、外出はついつい日中を避けます。

もともとインドア派で、あまり外出することもないのですが、神社巡りをおぼえてから、街中を散策する習慣がつきました。

それまでは、ご近所の公園で太極拳を時間のある時に「打つ」くらいが関の山。

さて、そんなインドア派な

もっとみる

歯科は受診

常日頃、東洋医学の知識を用いてカラダのことを気にしながら過ごしています。
何となく気になるところは、まずは自分で東洋医学的にカラダのことを振り返り、出来る範囲のケアを心がけます。
そんなことを続けてきて、病院受診をする機会もないまま、ずっと過ごしています。

医療機関にかかって大病を早期発見するニュースなどを見ても、はやく気がついてよかったなぁと、他人事にながめてしまうのも、自分が日頃考える「医」

もっとみる

初夏の食卓

5月に入ると高気圧の影響からか、急に気温が上昇し始めます。

かといって、安定してグングン夏にむけて暑くなるかと思えば、意外とカタンっと気温が下がったり。

上空に入り込む寒気の影響で、急に涼しい風が吹いたかと思えば、突然の雷雨や雹が降ったりと、傘も役に立たない荒天となったり。

むかしから、秋の空と乙女心は変わりやすいといわれていますが、ここ数年、初夏の空も乙女のココロよろしく変化著しい。

もっとみる

熱中症と外反母趾

先日、油断して暑い日差しの中、テクテク街歩きをしていました。

調子に乗って二日ほど続けて歩いた結果、慣れない暑さに負けたようです。

カラダがほてり、なんとなくだるくなり。

ただ、まだ初夏の陽気ということもあり、カラダが夏の準備を済ませたいないからなのか、汗をダラダラかくということもなく。

普段歩きなれた靴

普段歩きなれた町

暑くないように軽装な衣服

出発前には充分な水分補給

調子に

もっとみる