「著作」 ひかるこ (2006年 大日本図書) やまわろ (2010年 大日本図書) 「短編・児童文学」 おばけのナル (第50回 明石市文芸祭 実行委員会賞) いと…
怖いものなんて何もない (第49回 岐阜県羽島市文芸祭 秀作賞) あなたにめぐりあってから 高い所も暗い所も そんなに怖くなくなった あなたと一緒なら 怖いもの…
あなたがいるから あなたといるから すべての時が愛おしい あなたといるから 今この時がとても幸せで 今日が光り輝いている 雨の日には雨の歌を聞こう 晴れの日には日の…
つれづれ (第58回 岐阜県岐阜市文芸祭 歌詞部門 文芸祭賞) 一、 春の息吹を見つけるたび 夏の光を浴びるたび あなたに伝えたくせが抜けません あなたを失…
あした元気になあれ (第30回 岐阜県可児市文芸祭 市長賞) 「どうしていますか」 ふるさとからのたよりに 「元気です」 震える指で返事を書いた ショッピングに…
海ほおずき (第48回 岐阜県羽島市文芸祭 秀作賞) 海辺の店で 海ほおずきを見つけた 競うように 海の水で洗って 口に含む ブッブー 誰かがならすたびに笑…
迷子の迷子の 産経新聞 『朝晴れエッセイ』に掲載 あたりを散策していると、一匹の中型犬が飛びついてきた。リードを引きずっていたのですぐに飼い主が来…
虹のじゅもん (第57回 岐阜県岐阜市文芸祭 歌詞の部 市長賞) 一、 赤橙黄緑青藍紫 (せきとうおうりょくせいらんし) 幸せになあれ 虹に向かって精一杯 いい顔し…
花がすみ (ツカノマレーベル 「春の詩」 特別賞) 満開の桜の下をひとり いつもより ゆっくりと歩いてゆく ふりそそぐ花びらの中に 久しく会わない人達…
ぬくもり (第22回 岐阜県美濃加茂市文芸祭 入選) つらい時 目をつぶると見えるのは とても若い母さんの顔 やわらかな光の中 やさしい声でうたってい…
お久しぶりね (グレイプ選外佳作) 三十半ばのこと。 季節変わりに下着のセールをしているのを見つけて行ってみた。 売り場の雰囲気が何か緊張している。…
美しい景色 (第19回 岐阜県土岐市文芸祭 入選) 町中の小さな公園に その人はいた スケッチブックを広げて 色とりどりのパステルで なんでもない風景を描…
確かな記憶 (第40回 新潟県小千谷市文芸祭 入賞) 雑踏で父さんを見つけて苦笑した たしかにお父さんだったけど 子供の手をひいている若いお父さんだった…
ねこはなぴしそう
2024年3月29日 13:57
「著作」ひかるこ (2006年 大日本図書)やまわろ (2010年 大日本図書)「短編・児童文学」おばけのナル (第50回 明石市文芸祭 実行委員会賞)いとゆう (第31回 可児市文芸祭 優秀賞)だいち (第30回 可児市文芸祭 優秀賞)花火と潮の香り (第29回 岐阜県可児市文芸祭 市長賞)あやせ (第57回
2024年4月7日 07:39
怖いものなんて何もない (第49回 岐阜県羽島市文芸祭 秀作賞)あなたにめぐりあってから高い所も暗い所もそんなに怖くなくなったあなたと一緒なら怖いものなんて何もないから共に過ごしたたくさんの時笑って泣いて怒って笑ってたくさんの勇気をもらったかえがたい知恵をさずかったあなたの旅立ちを見送れるくらいにあなたと別れてから高い所も暗い所も全然怖くなくなったあ
2024年3月3日 13:29
2024年2月29日 11:48
2024年2月22日 13:55
2024年1月23日 14:45
あなたがいるからあなたといるからすべての時が愛おしいあなたといるから今この時がとても幸せで今日が光り輝いている雨の日には雨の歌を聞こう晴れの日には日の光を浴びようくもりの日には雲を眺めよう嵐の日は想いを飛ばそう雪の日には感謝をささげようあらゆる人にあなたがいるから心がとても暖かいあなたがいるから明日が来るのが待ち遠しくて未来が夢でふくらむ嵐の日には風の歌
2023年5月19日 17:35
つれづれ (第58回 岐阜県岐阜市文芸祭 歌詞部門 文芸祭賞)一、春の息吹を見つけるたび夏の光を浴びるたびあなたに伝えたくせが抜けませんあなたを失った虚しさは深まるばかりだけどあなたの愛した歌を口ずさみながらぬくもりさがして生きましょう四季おりおりに つれづれにあなたと共に歌いましょう二、秋の気配を感じたとき冬の訪れに身をすくめたときあなたのやさしい笑
2023年3月29日 19:11
あした元気になあれ (第30回 岐阜県可児市文芸祭 市長賞)「どうしていますか」ふるさとからのたよりに「元気です」震える指で返事を書いたショッピングに映画に美術館めぐり毎日楽しく暮らしていると本当は全部夢の中のことだけど幸せなふりを続けていればいつか本当に幸せになれる気がして一生懸命笑っている「今度の休みには帰れますか」ふるさとからのたよりに「忙しくって」
2023年3月19日 16:11
海ほおずき (第48回 岐阜県羽島市文芸祭 秀作賞)海辺の店で海ほおずきを見つけた競うように海の水で洗って口に含むブッブー誰かがならすたびに笑い転げる「好きな子はいるの?」ブッブー「将来の夢は?」ブッブー「宿題はやった?」ブッブー「おねしょはいつまで?」ブッブー言わなくても知っているたいていのことは知っているたくさんの夢果てない希望輝く未来
2023年3月7日 16:04
迷子の迷子の 産経新聞 『朝晴れエッセイ』に掲載 あたりを散策していると、一匹の中型犬が飛びついてきた。リードを引きずっていたのですぐに飼い主が来るものと思い待っていたが、二十分待っても誰も来ない。仕方なく、人通りの多い駅前に行き、涙のご対面を待つことにした。「お、シェットランドシープドッグじゃん」 まず声をかけてきたのは二十代と思えるお兄さん。「この子、見覚えありませんか。
2023年3月3日 17:23
虹のじゅもん (第57回 岐阜県岐阜市文芸祭 歌詞の部 市長賞)一、赤橙黄緑青藍紫(せきとうおうりょくせいらんし)幸せになあれ虹に向かって精一杯いい顔して唱えるとどこかの誰かの夢が叶う遠い昔の 言い伝え虹のじゅもん誰かが喜んでいる誰かが微笑んでいるそう思うと楽しくなって何度も唱えたくなる虹のじゅもん二、赤橙黄緑青藍紫 幸せになあれ虹を見つけたら笑顔
2023年2月28日 14:04
花がすみ (ツカノマレーベル 「春の詩」 特別賞)満開の桜の下をひとりいつもよりゆっくりと歩いてゆくふりそそぐ花びらの中に久しく会わない人達の顔が浮かぶいつか笑ったこともあの日泣いたことも花がすみの中ではやわらかな光にかわる心はなやいで誰か誘ってみようと思ったりひとり追憶にひたろうと思ったり夜(よる)ふけて桜の下を皆と肩並べなごやかに歩いてゆく
2023年2月24日 09:24
ぬくもり (第22回 岐阜県美濃加茂市文芸祭 入選)つらい時 目をつぶると見えるのはとても若い母さんの顔やわらかな光の中やさしい声でうたっているきっと 生まれたての私をあやしているのだろう見えるのは母さんだけちいさな世界そこに憂いはなかった幸せだけがあったそして 明日の希望が生まれたくるしい時 全身に感じるのは若々しい父さんの腕夜の香りの中でし
2023年2月20日 09:08
お久しぶりね (グレイプ選外佳作) 三十半ばのこと。季節変わりに下着のセールをしているのを見つけて行ってみた。売り場の雰囲気が何か緊張している。皆の視線を追うと、二十代と思われる大柄な男性がフロアをうろついているのに気づいた。 長めの髪はバサバサで無精ひげ、部屋着らしいスウェット、派手なソックスにサンダル履き。加えてまだうすら寒い三月というのにうすっぺらなパーカーをひっかけ
2023年2月16日 19:18
美しい景色 (第19回 岐阜県土岐市文芸祭 入選)町中の小さな公園にその人はいたスケッチブックを広げて色とりどりのパステルでなんでもない風景を描いていたありきたりな木々や建物がほのかな光を帯びていて「なんだか別の場所みたい」私が首をかしげるとその人は微笑んだ「みんな美しい景色を探しているけれど どんな景色にも美しい所はあるもの」町中の細い路地に
2023年2月14日 20:16
確かな記憶 (第40回 新潟県小千谷市文芸祭 入賞)雑踏で父さんを見つけて苦笑したたしかにお父さんだったけど子供の手をひいている若いお父さんだった幼い頃あんな風に手をひいてもらった転ばないよう 迷わないよういつの間にか一人で歩けるようになったあの時 手をひいてもらったから転んでも 再び挑むことができるのだろう愛された たしかな記憶がこの手にある雑踏で母