見出し画像

心理学で子どもを支える仕事の現実と辛さ

早いもので10月も半ばになりましたね。学校で言いますと2学期も折り返し地点です。この時期になると私はそろそろ今年度の終わりが毎年見えて来ます。3学期って意外に短いです。あっという間です。


そして、毎年この時期になると寂しい気持ちが押し寄せて来ます。卒業などで子どもたちとお別れになる時期が迫って来ているからです。本当に毎年寂しいです。こればっかりは何回経験しようと慣れません。


私の仕事は表の仕事ではなく裏の仕事です。子どもたちの守秘義務などを守るため前に出ないよう目立たないようする必要がある裏の仕事です。


前にも書かせて頂きましたが、子どもたちの守秘義務を守るため私は学校外では匿名で顔も出せません。今まで千人を越える子どもたちを送り出して来ましたが、子どもたちとの思い出の品や写真なども1つも持っていません。私の仕事はあくまで裏の仕事であり子どもたちの守秘義務を守ることを重要視しているからです。もちろん遠足などに出かけることもありません。


他の子どもたちの目につかないよう学校のどこにあるかもわからない狭い小さな部屋でずっと子どもたちを待ち続けます。


卒業と同時に繋がりが消えるようになっています。それが守秘義務を守ることにも繋がります。本当忍者の隠密みたいな仕事ですよ。


本当に1枚も子どもたちの写真持っていないです。そういう覚悟が必要で大切なんです。プロとして守秘義務で子どもたちを守るには。きっとね


振り返らず前に進め



ってことなのだと思います。振り返ったら私たちの仕事はうまくいかないですしプロとして失格なんです。冷たく感じるかもしれませんが、これはとても大切なことです。もう一つ同じぐらいとても大切なことがあって


振り返らずに前に繋げ



ってことなのです。子どもたちを次のステージに居る方々を信頼して繋ぐことが大切なんです。いつまでもグダグダ言ってたらダメなんです。そうなって来るともう1つ大事なことが出て来まして


悔いがないように子どもたちが次のステージでもやっていけるように全力を尽くす


ということなんです。子どもたちが笑顔だったら良いんです。それが一番重要でこの先笑顔でいられるために出来ることは何かを最善で考えます。


心理学の仕事では暗黙のルールがいくつかあります。中には守らない人もいますがね。その1つが


手を離れて次に繋がった子どもたちとは会わない



というルールです。大きな理由としては子どもたちが混乱してしまうからです。そして、1つに絞るのが重要と言われているからです。こっちではああ言ったあっちではああ言ったという状況は良くないからです。


それぐらい良いんじゃないか?



っと感じられるかもしれませんがこれがプロとしての線引きです。最悪のケースを想定して必ず線引きをすることが大切なのです。どういう最悪のケースを想定しているかと言いますと、


次の人との関係が進展しない


前の人次の人で言ったことが違って混乱して不登校になったり自傷行為をする


前の人が繋がるということはもう学校内での付き合いではないので原則禁止されている場面での繋がりとなる


携帯の番号など交換するようなことがあればそこから犯罪に繋がるケースがある。異性なら特に。


何も残さない状態で子どもたちと別れる訳ですが、そんな私の心の支えになっているのは


子どもたちが次のステージで笑顔で楽しんでいることを想像することです



そして、そう想像出来る自信と確信を持てるよう日々全力を尽くしていることです。すぐにまた新たな子どもたちが沢山来るようになり、一から新たな関係作りがスタートします。立ち止まっている訳にはいかないのです。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?