カメ

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  • 理系大学生が分析してみたシリーズ

    日常を理系大学生が分析した記事 ありふれた、当たり前を考え直してみませんか?

  • 高専寮生活

  • カメの短編小説集

    短編小説だけをまとめてます。

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短編小説【記憶】

 沙織は、玄関が閉じたのを確認すると、ハイヒールを脱ぎ捨て、ベッドにそのまま倒れこんだ。  バッグに入っているスマホは、そんな沙織を怒ったようにブーブー震えている。 ―今日ぐらい、いいじゃんか  沙織は恨めし気にバッグを見つめながら口をすぼめる。  今日は沙織にとって最悪の一日だった。仕事はどうしても手につかず、意気込んでいたエリートとのコンパでは、やけ酒を飲んでしまい台無しにしてしまった。  ベッドに倒れこんだまま手だけを動かして、スマホをなんとか取り出す。同僚の麗華からの

    • 東京海洋大学大学院の就活事情

      昨年度、東京海洋大学の編入は良いよってことを書いた。  その後、海洋大学大学院に進学し、就活をしている。  東京海洋大学の編入を進めておきながら、就活の事を書かないのはなんか違うなと思ったので、自分の就活について少し書こうと思う。  結果だけ見ると、すごい順調に就活を進めることができている。  長期インターン 4社  最終面接 5社  内々定 2社(1社結果待ち)  コロナ禍2年目で、就活の難易度が高いと言われている中この結果は、我ながらすごいと思う。  最終面接の中に

      • プライドと目標と

         目標に向かって手段を選ばずに努力をしている人に対して、 「プライドがないのか」と批判する人がいる。  例えば、恋人を作るために出会い系サイトを使う人のことを「そこまでして欲しいのか」と笑ったり、バイトをしながら夢を追いかけている人に対して「いつまでやるんだろうね」と皮肉ったり、テストの点数が低いので先生に対して全力で媚を売りに行っている人を「あいつまたやってるよ」と言ったりしている人だ。  批判する人の意見を詳しく聞いてみると、 「確かに目標を叶えたい気持ちは分かるけど

        • 「個性」という言い訳

           個性が適用する幅はとても広い。  必ず時間通りに来るのも「個性」と言えるし、必ず遅刻するのも「個性」と言える。  自分と違う価値観を持つ人に対して興味があるから、私は個性的な人が好きである。  ただ、「個性」を言い訳に使うやつは好かない。  例えば、遅刻したときにそれも個性だからと本人が言う場合。  開き直ってんじゃねえよと思う。  「個性」は良い意味でも悪い意味でもなく、「ほかの人と違う」という事実である。  だから、「個性的である」を免罪符に使うことはできない。

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        短編小説【記憶】

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          17本
        • 高専寮生活
          1本
        • カメの短編小説集
          2本

        記事

          私の本棚

           私は買った本の方が読める。  というのも、私はとてもケチなので、本を買ったからには読まないともったいないと思って読んでいる。  なので、図書館で借りた本や、古本屋で買った本はあんまり読めない。  そのため、私はたくさん本を買って、その中の何冊かを読んでいる。しかし、本は意外と場所をとる。  そのため、自分のお気に入りの本や、勉強になった本は部屋に来た人に、あげるつもりで貸している。  すると、私の本棚にはまだ読み終わってない本か、あんまりおもしろくない本が残る。  だか

          私の本棚

          タネ in カメ

          2泊3日で種子島に行ってきた。 種子島は鹿児島県から船で1時間半かかる島で、火縄銃と種子島宇宙センターで有名な場所である。 沖縄は行ったことがあるが、九州にそもそも上陸したことがなかった私はこの旅行はとても楽しみだったし、想像以上に楽しかった。 これから、種子島旅行の自慢をつらつらと書いていこうと思う。 **大自然 **種子島は、自然が身近にある。 港で海を見ていると、水が綺麗で水族館のように魚がいる。 緑は当然のように多いし、何万年もかけて削られた岩肌の迫力はす

          タネ in カメ

          タネの生活

          タネの生活

          青春18きっぷの旅:二本松2

          前回はこれ  私たちはバーに着いた。  店の名前は「メモリー」という店で、内装はとてもオシャレ。  東京から来たはずの、私たちの方が田舎者のようで少し恥ずかしかった。  9月第一週の火曜日の夜ということもあって、客は私たちしかいなかった。  カウンターの奥から、ムキムキのお兄さんが出てきて、注文を取ってくれた。  元々、東京でバーテンダーをやっていたらしく、子供が生まれるタイミングで地元に戻って店を持ったそうだ。  バーテンダーという技術を身に着けて、地元に帰ってきて生

          青春18きっぷの旅:二本松2

          青春18きっぷの旅:二本松

          前回はこれ  二本松駅に着いた。  時刻は19時。駅を出ると、目の前に銅像と、コンビニがあった。  コンビニの駐車場で、若い男女が楽しそうに話している。  若い奴いるんだなと、驚きつつ、何か思い出になりそうなものを探す。  とりあえず、駅前に「アラカルト」という、ファミレスがあったがそろそろパンチが強い思い出を作りたい。  とりあえず、駅前を歩いて、何かないか探すことにした。  駅を出てすぐにある、横道に入っていくと、スナック街になっていた。  我々は、これは良い思い

          青春18きっぷの旅:二本松

          バイト

           バイトのとらえ方は人によって違うと思う。  学費を自分で貯めるためだったり、遊ぶ金欲しさだったり、暇だからやったり、色々あるだろう。  私は、遊ぶ金欲しさにバイトをしている。  バイトは目的ではなくて、手段のための過程でしかない。  だから、バイトに責任を感じないし、気楽にやっている、  だからと言ってバイトの時間を楽しまないのは損である。  今のバイト先は、キッチンをやってるのだが、すごい楽である。  機械から出てくる、伝票に沿って料理を作ればいいだけなので、ゲー

          バイト

          「この世界の片隅に」野外上映会に参加して

           東京国立博物館で、「この世界の片隅に」の野外上映会があった。  東京国立博物館の庭に大きいスクリーンを設置して、約1,000人ぐらいで夜に映画を見るのは、普段と違う体験ができてよかった。  映画も私が非常に好きな「この世界の片隅に」で、非常に満足している。  野外なので、木のざわめきや鈴虫の音が聞こえてくるのだが、映画の内容的に、木のざわめきが聞こえてもおかしくないので、本当にその世界に入り込めたような感動があった。  「この世界の片隅に」は、本当に良い映画で元々全国

          「この世界の片隅に」野外上映会に参加して

          相談

          今日はしっかりと研究を進めることにした。 データを取るためにはKinectを使うのが良いということになり、使い始めたが、わからないことの方が多い。 詳しい人は教えてください。 お願いしますorz

          東京駅の「book&cafe」

           東京駅の丸の内南口と中央口にある「book&cafe」  ずっと前から気になっていたけど、なかなか時間がなかったのと、ルールがよく分からなかったから入らないでいた。  たまたま、昨日暇だったから行ってみたけどすごい良かった。  そもそも、「book&cafe」は本屋とカフェが合体している店で、カフェの利用客は、店内の本を自由に閲覧できるシステムである。  基本的に本屋なので、最新の本や、雑誌が綺麗な状態で、紅茶代さえ払えば読み放題なのは素晴らしい。  最初だけ、読ん

          東京駅の「book&cafe」

          坊主にしたい

           髪を染めてから、3か月が経とうとしている。  私が危惧していることは、髪形がプリンのようになってしまうことだ。  毛量が多いおかげで、まだ金髪だが、ちょいちょい黒髪が見キレ始めている。  まあ、髪を黒染めすればいいだけなのだが、わざわざ染めた髪を元通りに戻すのはなんかもったいない。  それなら、金髪部分をすべて切っていしまえばいい。  そうだ、坊主にしよう。  ただ、床屋で坊主にしてもらうのはなんかもったいない。  髪を刈るだけならだれでもできそう。  だから、自

          有料
          500

          坊主にしたい

          青春18きっぷの旅:西那須野駅

           前の話はこれ  西那須野駅に着いた。時刻は15:54。  西那須野駅に着いたとき、私たちは非常に萎えていた。  萎えていた理由を説明するために、青春18きっぷの旅のめんどくさいルールを説明しようと思う。    青春18きっぷの旅はサイコロによって、乗り場と降りる駅を決める、完全にランダムの旅である。  そのため、電車の終点より先に進むときに、乗り場を振りなおす必要がある。  どういうことかというと、例えば東京方面の乗り場で、12駅進むとする。  しかし、電車の終点は東

          青春18きっぷの旅:西那須野駅

          遅刻する人の思考回路

           私はよく遅刻するが、遅刻の理由は寝坊が多い。  私の遅刻は生理現象が起因するものなので、病気のようなものだ。  つまり、体の調子が悪いためにプールに入れないようなもので、私自身は悪くない。  しかし、遅刻したときに罪悪感をしっかりと感じる。  冷静に原因が私にあるからだ。  私は遅刻を罪だと考えているので、自分が遅刻しそうになる時は胃がキリキリする。  そのため、なるべく遅刻したくないんだが、遅刻したくないと思えば思うほどに、前日に眠れなくなる。  遅刻するタイプはみ

          遅刻する人の思考回路