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「大人の世界にある醜さ、あなたは直視できますか?」

あなたは覚えていますか?
少し前に静岡県の保育所で、
園児を虐待していた
保育士3人が逮捕されるという
とても痛ましい事件があったことを。

もちろん事件は痛ましいですし、
保育士の信頼を揺るがしたうえで、
全国の園児と保護者を不安にしている、
とても大きな事件だと思います。

しかし、事件をみて私はある疑問を持ちました。

「保育士を逮捕して園長が謝罪、
それだけで事件が果たして終わるのか?」

報道を見ている限りの感想ですが、
あなたもこのように思いませんでしたか。
もし思ったのであれば、私が上記の疑問を
抱いたきっかけである本を読んでほしいと思います↓

「坂倉昇平著・大人のいじめ」

タイトルこそいじめとなっていますが、
本の内容はいじめという言葉では
片づけられない重々しい物です。

著者についての詳細

重い内容に入っていく前に、
まずは著者について少し触れていきましょう。

坂倉昇平さんはまさに今回事件が起こった、
静岡県の出身で、京都大学大学院文学研究科を
修了したのち、在学中に立ち上げたNPO法人、
「POSSE」(ポッセ)の理事となって、
年間5000件以上の労働問題について、
相談を受けているのです。

今日紹介する「大人のいじめ」は、
著者が関わった相談の中から、
いくつかのケースを厳選して紹介されています。

本の具体的な内容

本の中身で取り上げられているのは↓

  • 前書き

  • 近年起こっている職場いじめの特徴

  • 過労職場で起こったケース

  • 保育、介護現場で発生したいじめ

  • 発達障害者をターゲットにした場合

  • 労働組合と関わったパターン

  • 大人のいじめが持っている歴史とパターンについて

  • 職場いじめはなくせるか否か、

  • 具体的な解決に向けての方法

以上の内容が書かれています。
より詳細に述べると

  • 第1章では職場いじめのパターンと、
    パワハラとの関係、さらに同僚からのいじめが、
    近年急増しているということが描かれ、

  • 2〜5勝では、さまざまな職場で起こった、
    著者が相談を受けた実例を挙げており、
    中には目を覆いたくなるようなものも、
    発生しているということ。
    冒頭で触れた保育業界の問題も、
    ここに含まれています。

  • 6章では職場いじめがどのような経緯で、
    ここまで広まってしまったのかについて解説し、
    続く7章と後書きで、具体的な解決方法を、
    いくつか紹介されています。

私の感想

ここから私の感想になりますが、

「目を覆いたくなるような内容が、
次々と書かれている一方で、
最後に具体的な対処法も書かれていて、
わずかだけど希望を持つこともできた」

というのが最終的にもったレビューです。

特に実例紹介においては、
冒頭でも触れた保育業界と介護が、
職場のいじめ、ハラスメント対策
ワースト1であることや、

利用者に対して問題を起こしている場合、
大抵職員同士の人間関係も悪く、
強いストレスを感じている事などが
挙げられており、私が冒頭で挙げた疑問を、
抱いた理由もここにあります。

さらにそうした職場では、
拝金主義の経営がまかり通っており、
経営方針に従う職員を贔屓した結果、
その腰巾着になる職員や、
あきらめて言いなりになる職員が現れ、
歯向かう人をいじめるという構図にもなります、

つまり、児童への暴力というのは、
氷山の一角でしかなく、

また今回問題が起こった保育園だけの
話でもなくて、業界全体、さらには
今の日本社会が抱える醜さの縮図ではないか、
私はそう思ったのです。

ただ、一方で解決の糸口、
戦い方についても書かれていたのは、
救いだと思いました。

上司や同僚への相談は基本無駄、
やるなら専門家、機関へと言うのは、
私が以前から話している

「コミュニケーションは100中99はムダ」

と言う考えにもマッチしますし、
行う際にもしっかり録音して、
証拠を抑えることが重要というのも、
全て同感です。

つまり、著者の提示する解決策に、
共感できる部分が、私は
かなり多いんですね。

今日紹介した本、板倉昇平著
「大人のいじめ」は、
記事を読んでくださっているあなたが↓

  • 社会問題の裏側を考えたい

  • ハラスメント対策に興味がある

  • 職場の問題を解決したいと思う

と思っているのであれば、
ぜひ読むべきです。

まとめ

日常演舞の読書感想文、今日は
「板倉昇平著・大人のいじめ」を
読んで、あなたにあっているかどうか、
レビューしてみました。

あなたが私の文章を

  • わかりにくい

  • 別の表現もある

と思ったのであれば、
今後の参考にしたいので、
ぜひコメントで教えて下さい。

明日またお会いしましょう!!

  • 各種SNSもやっています。

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