にわひら薫

記憶があるうちに書いておこう──やがて忘れる前に、と思ったのがきっかけ。主にゲームの話…

にわひら薫

記憶があるうちに書いておこう──やがて忘れる前に、と思ったのがきっかけ。主にゲームの話を書いていきます。アイコンはnoteで用意されていた犬アイコンが可愛かったので、しばらくこのままです。

最近の記事

塗り残しは、どこだ!? [クラッシュローラー]

 『クラッシュローラー』は、張り巡らされたパックマンのステージ的な通路を刷毛で塗りつぶすゲーム(※1)です。  通路の脇には「猫」「ネズミ」「鳥」「車」「透明人間」などのキャラクターがいて、たまに動き出して通路に足跡などをつけて汚していきます。  敵からの追跡を逃れつつ、それらの汚れを落とし、ローラーで敵を轢きつぶして反撃だ!  各キャラクターは常にアニメーションしているのですが、この中の「透明人間」が問題です。  こいつだけ常に部屋の四隅を歩き回っていて(足跡だけが見え

    • ゲーム筐体でもドッキング [ムーンクレスタ]

       幅が狭くて弾が1ショットの一号機。  一号機より少し幅広だが2ショット撃てる二号機。  2ショット撃てるが巨大(幅広)な三号機。  それらの機体を操作し、合体して、体当たり攻撃をしてくる敵を討つゲーム『ムーンクレスタ』。  印象的な音楽と効果音もあって、心に残るゲームです。  ほんと、心に残るんですから(※1)  通学路沿いの駄菓子屋に置いてあり、私はそこでよく遊びました。例によって1プレイ10円。  しかしその駄菓子屋は大変日当たりのいい場所で、設置してある筐体(テー

      • アイツ、あの中身 [パックマン]

         『パックマン』。  言わずと知れた、ドットイートタイプの世界的大人気ゲームです。  このゲームには攻略パターンが存在します。  パターン通りの道筋でパックマンを操作していけば、16面(※1)まで敵モンスターに捕まらずに面を進めることができました。  子供のころの私は、上手い人のプレイを見て覚えたのです(※2)。  すごい、子供の集中力と記憶力。  大人になった今ではパターンを書いた紙をモニタの横に置いて、ゲームをポーズ(中断)しながらプレイしても無理です。  ひたすら

        • たった一度の吸血鬼退治 [ドラキュラハンター]

           あの日は、親戚に連れられて旅行に行きました。  旅行先の場所も忘れてしまいましたが、強烈に覚えているのが  旅館の遊技コーナーにある見慣れないTVゲーム。  『ドラキュラハンター』(※1)  1プレイ100円。  当時の私にとって100円は大金。  でも旅先のテンションでは子供といえど金銭感覚が多少は麻痺します。  いつもなら遊んでいる人のプレイを凝視してゲームのルールやコツを掴もうと努力はするのですが、誰もプレイしていません。     なにも予習をしないで、1回だけ、1

        塗り残しは、どこだ!? [クラッシュローラー]

          舶来品のスペイシー感覚 [アステロイド]

           『アステロイド(Asteroids)』  ゲームスタート時には真ん中に配置される三角形の自機を操作して、敵UFOの攻撃をかわしながら周囲を浮遊する隕石を破壊するゲームです。  ベクタースキャン方式(※1)の素晴らしきグラフィック。  飴を両端から引っぱったような細いラインが味わい深いです。  自機の操作方法はレバーで船首を左右に動かし、二つのボタンのひとつAボタンで噴射し前進します。  自機には慣性があり、減速にするには360度機首を回頭し、噴射。文章にするとややこし

          舶来品のスペイシー感覚 [アステロイド]

          君はゲームも、が? できる電卓

           初代ゲーム電卓は親戚のお兄さんが持っていて、見せてくれました。  右から左へ数字が流れてきて、迫る数値に合う数をボタンを押して合わせて消して──なのですが、ビジュアル的には数字の羅列でしかないので、幼児の私が見てもいったい何をしているのかよくわかりません(※1)。  そんな理由で初代ゲーム電卓はあまり興味を持てませんでした。  友人のSさんが持っていたのはボクシングのゲーム電卓で、こちらは液晶画面に明確にボクサーが表示されているので、見た目も「ゲーム!」です。  お、

          君はゲームも、が? できる電卓

          画面の向こうに空間を感じた日

           どういう経緯か覚えていませんが、その日、Eさんの家に招かれました。 Eさんの家は病院を営んでいて、クラス一のお金持ちです。  EさんはTVが繋がったタイプライターのような機械を操作し、自慢げにTV画面を見せびらかしてきました。  そのタイプライターのような機械の正体は、パソコン(※1)。  これが初めて見たパソコンというものでした。  緑色の線(※2)で表現された地面がパパパパッと動き、「4」キーを押している間は画面が左向きに回転し続け、「6」のキーを押すと右向きに回

          画面の向こうに空間を感じた日

          初めて「敵」を破壊した日 [ギャラクシーウォーズ]

           大ブームを巻き起こした伝説のTVゲーム『スペースインベーダー』。  「敵の攻撃を回避しながら敵を撃つ」の初体験はこのゲーム、という方も多いと思います。  しかし当時、大ブーム過ぎて大人達が100円玉を積み上げてプレイし続けていて、子供の私は遊ぶことができませんでした。  しかもゲームセンター(※1)は私の行動範囲内に存在せず、インベーダーのゲーム機が置かれていたのは大人が集まる場所(パチンコ屋やホテルの遊技コーナーなど)で、子供一人ではとても遊べる環境ではありません。  

          初めて「敵」を破壊した日 [ギャラクシーウォーズ]

          初めて重力を感じたTVゲーム [サーカス]

           『サーカス(Circus)』(※1)。内輪では「風船割り」「シーソージャンプ」と呼んでいたTVゲームです。  左右にあるジャンプ台から飛び降りた人間(ピエロ)を下で構えたシーソーで飛ばし、上空に浮かぶ風船を割って得点を競うゲーム──大雑把に解説するとそんな感じです。  TVゲームで初めて見る「人型」のキャラクター。スタート時と死亡時、風船を一列全て割った際に鳴る電子音楽(単音)に魅了されました。  自分の指先一つで人の死が左右される、という怖さも惹かれた理由のひとつかも

          初めて重力を感じたTVゲーム [サーカス]

          最初に見たTVゲーム [テレビゲーム15]

           一番古いTVゲームの思い出は、大きなプール施設の遊技コーナーにあったアップライト型筐体のテニスゲームでした。  いまでは『ポン(PONG)』とよばれるゲームですが、私の見たものは数あるコピーゲームの一つだったと思います。  スクリーンに映し出された的(まと)を撃つ射的ゲーム(※1)や、フィルムに描かれたレーシングカーをハンドルで避けるレースゲーム(※2)と並んでTV画面に映し出されたそれは先進的なものでしたが、子供の頃の私にはピンときません。  なぜかというと、左右にあ

          最初に見たTVゲーム [テレビゲーム15]

          まだ記憶があるうちに、最初の一歩

           はじめまして。にわひら薫と申します。  世の中にテレビゲームというものが流行始めたころから嗜んでいる者です。一時期はテレビゲーム業界に居ましたが、フリーになってからは00すっかり別業種の人になってしまいました。  ところで、ノスタルジックな思い出話は心の平穏を保つのに非常に役立つそうです。  最近はニュースなどを目にすると、陰鬱な気分になる出来事ばかりで辛いです(なので極力、目に入らないようにしています)。  そんな辛さを紛らわせるため、また自分の拙い文章力を少しでも

          まだ記憶があるうちに、最初の一歩