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土瓶 土鍋 伊賀焼 萬古焼 


長年土鍋、土鍋を使っています。

思うに、日本ならではの
最高のものだと思っています。

土鍋でお湯を沸かし、白湯やコーヒー用
に使うのですが、
いい味になります。

というのも、以前街中の
ビジネスホテルに泊まった時、
電気ポットでお湯を沸かしたのですが、
全然違った。

いつものもの(土瓶のお湯)とまったく
違う味でした。

まぁ、お湯の味がどうこういうと、
嫌らしさを感じる人も
いるかもしれません。

火力で沸かすか、
電気で沸かすのか。


伊賀焼は、湖の底に溜まったプランクトンの死骸が含まれた土/原料が使われている。

とにかく沸かした水、煮物の味が良くなる、
と言われてます。

確か、以前、じゃぱねっとで、
高々と強調されていた記憶もあります。(いいもの売ってるな、思った記憶があります。買った人、正解だと思います。)

萬古焼(ばんこやき)は、ペタライトという熱に強い成分が含まれ、
ヒーリング効果もあるとか。

ヒーリングの事実かは分かりませんが、
いい味になります。

電気ポットの水とは違うのは
明らかです。

実は、ドイツのシラルガンという素材(今はWMF(ヴェーエムエフ)という会社の
フュージョンテック)は
水の味も売りにしていました。

(天然鉱物で作られていて、他の会社が真似できないそうです。)

確かにいいお湯になる。うまい。

でも、土瓶ほどではない、というのが
率直な感想です。

シラルガンほど高価でもないし、
日本、さすがだと思いました。

ですが、欠点あります。

それは、デリケート。

弱火で炊く、衝撃、急な温度変化等に弱い、などです。

また下処理やひび割れも生じます。
そこからお湯がしみ出ることも。

はじめは、ここで寿命かとも思いました。

そんな時は、お粥を鍋で炊きます。

土瓶でおかゆ、意外ですが美味しいです。
そして、ご飯の成分が入るのか、
ヒビに入り込んで、

おかゆ(大豆入れて)炊きました。
裏もかなり割れてきています。でもおかゆを時々沸かしていると、大丈夫です。

ひび割れるもの、
デリケートなもの、

弱火でじっくり、

土鍋や土瓶はそんなものだ
と割り切って考えた方がいいですね。

お米で直す、っていうのも日本らしい。

(余談ですが、木工用品の穴埋めでも、おがくずとお米でのり状にして使います。
化学のパテなんか使わなくてできます。)

土瓶でもセラミック配合で
強いものもあるようですが、
味等はほぼ変わらないと思います。

セラミック入りのものは、
みた時は売り切れて
生産が追いついていないそうです。

荒々しく使ってもタフで割れにくい、
という利点はあるんだけど、

強いて言えば、使いやすさ以上の
メリットはない。

伊賀焼も萬古焼も産地に
行ったことはないけど、

きっといいものがゴロゴロしてて、
詳しく教えてくれる人もいるだろう。

伊賀でも萬古でも、他の地域の土鍋でも
きっと似たような感じだろうけど、
一つだけ言えることがある。

それは、白湯がやさしい味になる。

角が取れた、まろやかな味、って表現してたけど、まさにそんな感じ。

土瓶の白湯では、飲めば怒れない。
ホッとする。

このことに去年気がついて、
毎朝必ず起きたら、土瓶に水を入れ、
火にかける。

超弱火でゆっくりと、ガスコンロに置く時もそっと置いて、何か大切なものを扱うかのように。

その間、他のもろもろの雑務をする。
そうすれば、ほどほどの時間でお湯は沸く。

沸いたら、湯呑みやシリットのポットなどに全てお湯を入れて水を切る。

お湯を土瓶に入れっぱなしは
良くないようです。(徐々に漏れます)。

使いにくい、って思うけど、

このお湯飲んで、怒れない。
怒りは消えるし、消せる。

イライラしないし、できない。

(ステンレスのポットであれば、
ガス火でもなぜか、
イライラしてしまうことがありました。)

誰しも土瓶もお湯で
ホッとするのは、稀に来る来客者全員に
出してみて実証済み。

コーヒーも、コーヒー屋さん顔負けのものを
出せる。

豆や入れ方も
あるだろうけど、
新鮮な豆であれば、土瓶のお湯を使えば、
とにかくいい味のコーヒーになる。

15年くらい前から、土鍋等使ってますが、
電気の湯沸ポットや炊飯器は同じ時期から使っていません。

便利かもしれないけど、便利=いい味、健康ではない。

きっと縄文土器等で調理したら、
いい味なんだろう。

そしておそらく、
土でできているから、何か綺麗にするもの、
土にかえるとも言えそうな、
何か良いものがあるのではなかろうか。

水を綺麗にするのか、何かわかりません。

でも、朝から何も慌ただしくせずに、
土瓶でデリケートなスタートを切る。

こんな文章を長々読み人は
少ないかもしれないけど、

もし、イライラすることがあるなら、
身近にそんな人がいるなら、

土瓶で白湯を、土瓶で調理を。

やってみる価値は十分にあります。
特に持病でもあるなら、土瓶はきっといい。

入院患者さんに土瓶の湯、なんていっても
病院には残念ながら通じないだろう。

でももし、水筒にでもお湯を入れることができるなら、作って渡してあげたら、きっといい。

急いで慌てて、レンジでチン、はもうダメダメ。どこか乱れます。

偏頭痛かもしれないし、
ずっと眠いような状態かもしれない。
よくわからない体調不良かもしれない。
ずっと先に何か起こるかもしれない。

昔の自分を思うと、まさにそうでした。

そう言えば、家に電子レンジも
ここ15年くらい前にいつしか、消えました。

その時は、シリットやフィスラーの調理器具を手にした頃だったかと記憶しています。

ドイツ、日本、きっと他にも、
何か歴史あるものっていうのは、
便利をはねのけくらいの魅力、
いいものがある。

街中出た時に、無印があって、
偶然土鍋見たんだけど、
結構いいものでした。

あるから買わなかったけど、
確か伊賀焼だったような。

炊飯器で10万円なんてあるようだけど、
まさに無駄金で、
数千円で買える無印のものでも
使いこなせるようにした方がいい。

仮に家がオール電化であったとしても、
私なら引っ越すか、カセットコンロでも使って土瓶使います。

土瓶で水を美味しくする、
安価なトレビーノ程度の浄水器でも
いいお湯になります。

水は実は軽視されがちですが、
とても大事です。

長々なるので、またいつか思うことを書いてみたいと思います。

以前からかなり良いと感じているシサムのコーヒーカップ。ネパールのせっき、という土らしいけど、お湯がなかなか冷めない。またいい味になっています。よくわからないけど、何か不思議な陶器です。もしシサムがお近くにあれば、ぜひ。

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