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登園しぶりで、分かること

皆様、子育てお疲れ様です。

今回は、幼稚園や保育園に入園し、園生活に慣れた頃などによく起こる、
『登園しぷり』
について、お話ししたいと思います。

ネットなどには、保護者の方側からの見方、

例えば、

「話を聞いてあげましょう」

「優しく接してあげましょう」



などの、保護者に向けての対応アドバイスが多いように見受けられますが、

「なぜ、慣れたはずの園に行きたくなくなるのか」

といった、根本的な原因についてを、取り上げたものは、あまり見かけません。

もちろん、子どもの数だけ、理由は存在しますが、そんな理由の中で、

『園生活が、原因で起こる登園しぶり』

ついて、スポットを当て、お話しさせていただこうと思います。

幼稚園や保育園などの集団保育とは、人間形成の土台を作り上げる場所でもあり、
社会性を育む場所でもあります。

一度、集団生活に入りますと、家では、好きなように自由にできていたことが、集団という場において、思いどおりにいかないことが、たくさんでてくるようになってきます。

例えば、玩具にしても、自分が遊びたい玩具を、お友達に、取られてしまったり、
遊びに入りたいのに、言えなかったり。
あるいは、
遊んでいる玩具置いて、その場を離れると、帰った頃には、別のお友達が、その玩具で遊んでいるなどの姿もよく見られます。

園生活においてのルールについてもそうです。
ブランコで遊びたいのに、順番を待たなくてはならなかったり、自由に好きなことをして遊びたいのに、行事事の練習が、始まったりなど、数えはじめるとキリがありません。

ご自宅において、保護者や兄弟間であれば、自分の気持ちをそのまま、伝えることもできますが、お友達や先生ともなりますと、うまく気持ちを伝えられず、特に、同世代の子ども同士では、自身が我慢することとなったり、逆に、喧嘩になってしまったりと、
お互いが、社会性の発達途中であるために起こるトラブルによって、子どもながらに、
ストレスを感じる場面も、数多く経験することとなってきます。

子ども側からしてみれば、自由にならない場所、思い通りにならないストレスなどが、
発生することともなりますが、このような
集団生活における同世代の子どもたちとの
触れ合いの中での経験は、自分の思いや意思だけではなく、自分と同じ様に、お友達にも思いや意思がある事を学んでいく、といった、とても大切な過程の1つでもあるのです。

次に、登園しぶりが起こる時期についてです。

【登園しぶりが多く見られる時期】

○入園してまもない頃
○行事が近い
○進級してまもない頃
○梅雨時期
○長期欠席後
○体調が悪い
○その他

この中で、進級や、入園、長期欠席後に関していえば、上記のような内容が、原因になっていることが、予測されますが、梅雨時期に関しては、少し違った背景から起こります。梅雨になると雨天が続くことにより、室内遊びが多くなり、行事前に関しても、行事に対する総合練習などにより、自由な時間が減少するため、思い切り遊びを通して、発散が、できづらい環境となることなどの理由が、
考えられます。

よって、園生活が原因であると予測される
登園しぶりについては、理由はそれぞれ違っていても、担任の先生に、報告していただいた方がよいかと考えます。

次に、登園しぶりが始まった時の対応についてお話しさせていただきます。

【登園をいやがった時の対応】

登園しぶりが起こったとき、まずは、体調に異変がないかをご確認ください。

いつもとちがう様子はないか、
機嫌は、どうか


健康状態を把握します。

クリアでしたら、本人に、園にいきたくない理由を聞いてみてください。

言えることができなくても、大丈夫です。

言語能力は、発達過程にあり、まだ、言葉にすることが難しく、うまく伝えられなかったり、はっきりとした理由が、わからないお子さんも、たくさんいます。

次に、担任に報告することを子どもさんに伝えた上で、担任の先生に相談してみてください。

(他の父兄や子どもたちに伝えてほしくない場合は、必ず、その旨も一緒にお伝えください)

その相談方法は、現在の状況を、その日に聞くのではなく、次のような言い方で伝えた方がより、こどもさんの情報が得られると思います。

「今日から一週間、園での様子を見てもらえますか」


その場で、すぐに答えを聞かずに、先生に一週間ほど、期間を提示し、様子を見てもらいましょう。

教師側も幼稚園であれば、1人か2人で、数十人を見ているので、その場ですぐに答えるよりも、一週間という猶予の中で、答えを見つけた方が、理由にたどり着きやすく、また、期限をもつことにより、的確な原因に結び付くことが期待できます。

また、教諭においても、一週間という間、本人とのコミュニケーションをより深く持つなどの対策を講じながら、注意深く見ていてくれると思います。

教諭は、集団のなかの子どもさんの様子を見ており、この集団の中の子どもさんの様子は、家庭にいるこどもさんの様子とは、全く違う表情であるお子様方も、大変多くいらっしゃいますので、園での様子を聞くことは、とても有用な情報となるでしょう。

家庭では、思い当たることがなくても、集団生活から見ると、気がつくこともあるかもしれません。

以上のように、登園しぶりは、
園と保護者の、双方からアプローチすることが望ましいと考えます。

なぜならば、

子どもの成長は、園と家庭とで、一緒に見ていきましょうね!

というものが、園における教育の基本であるからです。

最初の題名にある主題

「登園しぶりからわかること」

その答えは

登園しぶりをしているお子さんは、保護者の方に、本音が言えているということ。

言い方を変えるならば、

保護者との絆が、成立しているということ。

これは、幼児期において、保護者の方と深い繋がりを示すとても大切なことでもあります。

登園しぶりがおこったときには、

まず、最初に伝える言葉は、

「ちゃんと、自分の気持ちがいえたね!」

自分の口から、困っている状況をお話しできたことを、全力で、褒めてあげましょう。

登園しぶりで、悩んでいる保護者の方へ

  幼児期において、1番大切とされる
『子どもとの信頼関係』が、獲得できていると考え、自信をもって、これからも、
育児にとりくんでくださいね!


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『イヤイヤ期の本当の意味』

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