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オタクパパの映画レビュー

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2022年3月の記事一覧

映画『イミテーション・ゲーム』で鍛える2022年に必要な考え方

映画『イミテーション・ゲーム』で鍛える2022年に必要な考え方

2014年公開、ベネディクト・カンパーバッチの主演作。
第二次世界大戦のイギリスで、ドイツ軍の暗号解読に活躍した天才数学者の人生が描かれている。
『プライベート・ライアン』が表の戦争映画だとすれば、『イミテーション・ゲーム』は裏の戦争映画。

主なストーリーは暗号解読やスパイ戦を中心に展開していく。
けれどもそれだけではない。
主人公のアラン・チューリングを中心に、複雑な人間模様や社会情勢、そして

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スターウォーズ7、8、9の評価についてこれだけは言っておきたい

スターウォーズ7、8、9の評価についてこれだけは言っておきたい

まあ、誰に向かってどんなタイミングでこれを書くんだ。
と自分にツッコミを入れてしまう。
だけれども、誰がいつ何を書こうとも自由なのがネットメディアのいいところ。

2015年、『スターウォーズ7:フォースの覚醒』は多くのファンに好意的に迎えられた。
評論家も絶賛している人が多数派だった。
でも僕は『フォースの覚醒』を好意的には評価できない少数派だった。

2017年、『スターウォーズ8:最後のジェ

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人生も映画を見るのも「今がスタート」でいい

人生も映画を見るのも「今がスタート」でいい

同じテーマで何度も書くということは、よっぽど自分にとって気になることらしい。
ヒットしている映画の続編が気になっていて、観に行きたいけれど過去作を見ていないのでどうしたらいいか?
という質問がネットでもリアルでも多いことだ。

僕は映画館に行くことが「映画を観る」ということだと定義している。
けれども最近はネット配信の映画も多数あるのでこれも含もう。
この質問に対する返事はざっくり分けて3通りだ。

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観るつもりの映画の予告編は見ない方がいいと思っている

観るつもりの映画の予告編は見ない方がいいと思っている

ネットには「予告編を見て喜ぶファンのリアクション」動画が多数公開されている。
既に固定ファンがいるシリーズものに顕著だ。
シリーズものの予告編を見てから映画本編を観る人が多数派らしいということに驚いている。

だって、そのシリーズのファンならばもう本編を観ることは確定しているから予告編を見る必要はないじゃないか。
僕はほとんど予告編を見ない。
あまり興味がない映画なら、見ても構わない。興味がある映

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ジャンル映画を流れで見るか単発で見るか ザ・バットマン

ジャンル映画を流れで見るか単発で見るか ザ・バットマン

ジャンルもの映画にはそのジャンルでの歴史や流れというものがあります。
今劇場で公開されている映画の中から例示すると、

『ナイル殺人事件』には、ミステリー映画、その中でもアガサクリスティー原作映画の流れがあり、
『アンチャーテッド』には、インディジョーンズを嚆矢とするアクションアドベンチャー、秘境冒険ものの流れがあり、
『ドラえもんのび太のリトルスターウォーズ2022』には、言うまでもなくドラえも

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ぬるま湯につけられて喜んでいてはいけない

ぬるま湯につけられて喜んでいてはいけない

コンテンツには2種類ある。
受け手の心を熱湯で刺激して鼓舞する「覚醒コンテンツ」と、受け手の心をぬるま湯でとろかして怠け者にする「麻酔コンテンツ」だ。
山田礼司のヤングサンデーで提唱された定義。

何が覚醒で何が麻酔かは人によってズレがある。
けれども、自分がハマっているコンテンツが覚醒か麻酔かは自覚しておいた方がいい。
という前置きで僕が考える覚醒コンテンツと麻酔コンテンツを書く。

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