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オタクパパの映画レビュー

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2023年4月の記事一覧

映画を観る目的は映画を楽しむことだったはずなのに〜シン・仮面ライダーに寄せて⑥〜

映画を観る目的は映画を楽しむことだったはずなのに〜シン・仮面ライダーに寄せて⑥〜

「それで、あれから何回シン・仮面ライダー見に映画館に行ったの」
「1回だけだよ。合計なら6回だけど」
「あきれたねぇ。まだ飽きないの」
「飽きない。今度の水曜に7回目を予約した。映画館に通うのはそろそろ限界かもしれないけどオンラインで配信されたらまた何度も見るよ」
「前回は公開直後に大量に配信された酷評レビューに怒ってたけど、最近はどうだい」
「風向きが変わってきたね。面白いという感想が増えてきた

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他人の意見がすぐに見れちゃう時代に〜シンシリーズを俯瞰して②〜

他人の意見がすぐに見れちゃう時代に〜シンシリーズを俯瞰して②〜

自分の意見は上の記事に書いたので、ここから見ず知らずの他人の悪口を書く。

SNSの発達以降、話題の映画について他人の意見がすぐに入ってくるようになった。
このシリーズを書くきっかけも他人のレビューが気になったからなんだけれど。
ここ数年は特に最速上映を見たyoutuber、vtuberの『最速レビュー』が当日に上がるようになった。

僕は見たい映画はできるだけ前情報を入れずに早めに見にいくように

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ストレートにシン・仮面ライダーの凄さを書く

ストレートにシン・仮面ライダーの凄さを書く

他人の感じ方を非難してばかりもなんなんで、ストレートに素晴らしいと思ったことを書く。
でも書きにくい。
なぜなら映画は映画だからで、言語化できないから映画として作っているのだ。

文章にすると、チープになってしまう。
短い文章なら単純になるし、長く書けば書いたで映画からどんどん離れてしまう。
映画のストーリーを紹介することもしたくない。

だってそれは映画ではないから。映画は映像と音声で伝えるもの

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あ...ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

あ...ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

映画館に行く前に 言っておくッ! 
おれは ショッカーの恐ろしさを ほんのちょっぴりだが 体験した
い…いや… 体験したというよりは まったく理解を 超えていたのだが……

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

「おれは ホンダのバイクに乗っていたと
思ったら いつのまにかショッカーのバイクになっていた」

な… 何を言っているのか わからねーと思うが
おれも 何をされたのか わからなかった

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映画鑑賞と恋愛の共通点〜シンシリーズを俯瞰して①〜

映画鑑賞と恋愛の共通点〜シンシリーズを俯瞰して①〜

特撮映画をリブートしたシン・シリーズが3本で一段落した。
『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』『シン・仮面ライダー』
僕はこの3本の映画を3本とも大いに楽しんだ。
(シン・エヴァンゲリオンはアニメなのでここでは除く)

振り返ればとても素晴らしいシリーズで、僕はすごく楽しませてもらった。製作陣にありがとうと感謝する。
けれど、同時にSNSや動画サイトでのレビューもすごく気になった。
2023年4

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「情報」じゃなくって「映画」を観るべし〜シン・仮面ライダーに寄せて⑤〜

「情報」じゃなくって「映画」を観るべし〜シン・仮面ライダーに寄せて⑤〜

「それで結局あんた、『シン・仮面ライダー』を2週間で何回見たの?」
「…5回。つい昨晩京都で見た、IMAX版のやつ入れて…」
「あきれたもんだ。あきないの?」
「あきない…」
「どうして?」
「どうしてって…面白いからさ」
「どういう風に?」
「どういう風にっていわれても、困るんだなぁ。はっきりいってあなた、面白さってやつは、言葉じゃ無いものね。子どもの頃からずっと、僕はヒーロー映画を見ていた…。

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映画のトータルバランスと観客の解像度〜シン・仮面ライダーに寄せて④〜

映画のトータルバランスと観客の解像度〜シン・仮面ライダーに寄せて④〜

4度目鑑賞の入場者プレゼントでもらったネームタグでカマキリカメレオンの配下になった僕です。

シン仮面ライダーがブッ刺さったことと、シン仮面ライダーに関する賛否両論。
映画を見ている時間よりもレビュー動画を見ている時間の方が長い感想ウォッチャーになってます。
さて、前回の記事を庵野監督はとにかく新しい表現をしようとしていたと締めた。

否の意見に多いのはアクションがしょぼい、CGがしょぼいというも

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他人を変えようとするのはショッカーの仕業〜シン・仮面ライダーに寄せて③〜

他人を変えようとするのはショッカーの仕業〜シン・仮面ライダーに寄せて③〜

つづきです。

NHKBSでOAされたシン仮面ライダーの制作ドキュメントを見てから、三度目の劇場鑑賞をしました。
一度目は真っ白な状態で全てを受け入れて観る。
二度目は自分なりに解釈をしてから観る。

三度目はパンフレットやドキュメンタリーで制作の裏側を知ってから観る。
全ては自分が変わっている。
一部に極端な「ひどい映画だから作り直せ」なんて意見もあるらしい。

それは劇中のショッカーと同じだ。

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