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ぼっち在宅介護 『伸展』 万事、表裏一体だ〜!な話

おととい、雨が来る前にと、ジャガイモの収穫や植付け遅れていたものを植えたい!と庭先やら畑やらバタバタしておりました。もちろん、隙間時間でやるので全てできるわけもなく、最後の辺りは畑の端っこに、10も20も芽が出ただけの塊をごそっと置いてくるので精一杯でした。

湿気のある暑い日に、水も持たずに飛び出して、正直、畑から帰宅するとグッタリ…
なんとなく腕が痺れていて、首の筋がギクっとなり…え?脳梗塞?!!と不安になりました。とにかく水分を摂らねばと休憩をとってました。

が、オヤジに水分と飯、ダンナがくるのでそっちも飯の支度を…と思っていたら、いつもより早くダンナがきてくれて、カクカクシカジカ…
「水分とれ」「突然むりするからや」など、やいやい言われ、とりあえずことなきを得ましたが、痺れや違和感が戻りません。

我々は二人とも腰痛持ちなので、集合した時は、必ずマッサージをやりっこするのが何となくの決まりになっておりまして。
で、なんだか首が…と言う話をしていて、軽くほぐしてもらっていたら、ふと、ちょっと気づくことがありました。

「あ、なんか、首のカーブがない感じ、ストレート首とかスマホっ首かもしんないかも…」

で、タオルで首ストレッチをしてもらうと、フッと何かが抜けた感じがして、首の違和感と腕の痺れが少し解消をした気がしました。
noteの書きすぎだったのかも(笑)

で、ダンナも最近、腕が痺れていて、だましだまし肩をまわしたりしてきたらしく、同じようにタオルでストレッチをしたらば…

「あ、効いたかも!楽になった」

となりました。

そして、
そうだ!表と裏のバランスだ!
と思い出したことがあります。



気功です。

私、遠距離介護をしていた5、6年前、2年ほど週一、気功の教室に通っていました。

と言っても、「エイヤー!」と瓦割るとか、目を閉じて瞑想ばかりとかではなくて、いろんな型(体を使ったポーズ)があり、曲にあわせて伸びやかに舞ったりするんです。
が、それは最終系でして、ざっくりはこんな感じです。↓

中国の伝統的な心身の運動と瞑想の一種で、平衡感覚、柔軟性、筋力、および健康全般を改善するために、意識的に呼吸しながら、精神を集中して、ゆっくりと正確な動作を行うもの。(Cancer Information Japanさんより)


私は、ヨガとかピラティスなんかは、ちょっと拒否反応があります。
オサレな服を着た方々いて、皆、すでに体が柔らかくて別世界。
体が異常にかたいおばさんは、耐えられない…と言う思いから、少し年齢層の高そうな健康管理のできる教室を探していまして…
太極拳とかいいなぁと思って探していたら、気功の教室に出会いました。
実家への通い介護が週3日、それを避けて通えるのがちょうどそこしかなかったのです。


そこで、ギシギシに体の固かった私が、なんと!体前屈で床に手をベタベタにつけるくらいまでになりました。
地味にじわじわと体が伸びるようになったんです。(ま、気功はまだまだ若輩者でして…今はおやすみ中なんで、これ以上語るものはないのですが。)

そこでは、45分レッスンのうち、30分ほどが気功式ストレッチ、10分間曲にあわせて舞い(気功の型式で音楽にあわせて舞う)、5分が体を緩めるストレッチと言った流れでした。

中学から腰痛持ちの私にしたらば、ストレッチ自体が辛く、大変恥ずかしいものでした。
腰を反ることが、痛いし辛いのです。


先生は、いいました。
「無理はしなくていいですが、少し痛いくらいのところまで頑張りましょうか。で、腰を反るとは思わないでください。反対側、胸。胸側の皮膚や筋肉が伸びて『あー、気持ちいい』と感じるのが正解です。」

え?皮膚が伸びて『あー気持ちいい』???
なんやそれ!って感じでした。

⚫︎腰が痛い
⚫︎無理をしてはいけない

ずっとそればかりが頭にあった私は、体の反対側の気持ちなんか40年弱考えたことはありませんでした。
まして、少し痛いくらい腰を反るなど、また腰骨がズレて腰椎すべり症になったら…実家へ通えない!!!と思ってましたから、ストレッチもヒヤヒていました。

先生は、腰ではなく、胸側の肉を意識するように何度何度も声をかけ続けてくれました。
すると、、、何ヶ月後か「あぁ、今日は、胸が伸びて気持ちいいなぁ」に変わっていたんです。
フッと、心から自然に漏れるように気持ちが降りてきました。


表裏一体です。

表と裏
前と後
右と左
上と下

物事の動き、人の動きは、
相反する二つのことと
対をなす二つのことと
から出てくるものです。

表裏一体とは、
二つのものが、表と裏の関係にあるように密接につながり、切り離せないことをいうそうです。

気功は、頭の先に糸をつけて、マリオネットが吊られたような感覚で行います。重力に体をまかせます。力まないで体幹でポーズを取っていくのですが、本当に力まなくなるとそれはとても美しいポーズになり、舞になるんです。

「『伸展』です」と先生はおっしゃいました。
ストレッチ、伸びることです。


人の動き、生ける物の動きは、本来、『伸展』手を伸ばす、足を伸ばす、目を見開くなど、伸びやかな物から来ると私なり解釈をしました。

気功の舞の美しさは、指の伸びる様、体のしなやかさ、まさに『伸展』から来ているのだと感じました。

たしかに、植物も伸びていきます。
どんな老いた老木も朽ちながら、太陽に向かって芽を出して伸びていきます。

が、歳を重ね、経験を重ねると、肉体、皮膚、筋肉、臓器の伸展力は落ちていき、経験による効果効率の高い位置への着地力を求めてしまいます。目標を定めることへの力技のようなことができるようになってしまいますよね。

その均衡が、歳を増すにつれて、バランスが変わってきます。
人それぞれではありますが、得意な方に動きが出やすくるなるわけです。


痛みが出ると言うのは、得意な方にばかり動くとか、仕事柄同じ方向にばかり動くなど、偏った動き、酷使の状態だと思うのです。
すると、そちらの部位は常にテンションがかかり、伸びきってしまいます。伸び切ったゴムは普通のゴムには簡単には戻せません。いや、ゴムは戻らない。

で、逆にその反対側の動きはと言うと、ずっと縮こまっているため、『伸展』力を失い、硬直に向かっていきます。
冷えて固くなったガムや餅は、引っ張れば、切れたり砕けます。


違和感があると言うことは、そこにナチュラルな動きや呼吸がないということになるのです。


そんなこんなで、当時の私は、腰痛の痛みを失くすと言うことではなく、苦手な方向を見つめて、そちらにも『伸展』と言う動きをつけることに集中しました。すると、痛みが自然となくなっていきました。痛みはゼロにはなりませんが、付き合い方を見つけたと言うことです。

(が、ま、私め人なんで…
ずっと意識したり、ストレッチを続けられるほど人ができてませんので、また、痛みが来たりして、慌ててストレッチをしたりするわけですけども…笑)



で、今回の首の後ろの違和感は、首を前に倒しっぱなしだったり、スマホを見る時間が長くなっていたため、首の疲労を吸収するためのカーブがなくなってしまいました。
後ろの皮膚や筋肉は伸びきり、前の喉辺りの皮膚や筋肉はカチカチに固まっていて、首周りの神経や血管が圧迫狭窄していたんではないかと思います。

ダンナにマッサージをしてもらい、皮膚や筋肉が温まり、『伸展』の動きを与えて、血が流れ出したら、疲労の元の老廃物がリンパから流れたんだと思います。


表裏一体だ〜!


と、話をしていたら、ダンナが

「同じ時期に同じ症状になると言うことは、そう言う年齢や時期ということやな…」
と言いました。


そうだわ…夫婦もだ


気づけ!
と誰かに教えてもらった気分になりました。

物事の動き、人の動きは、
相反する二つのことと
対をなす二つのことと
から出てくるものです。 

表裏一体とは、
二つのものが、表と裏の関係にあるように密接につながり、切り離せないことをいいます。

『伸展』しないと言うことは、
問題がおきはじめているよ、とか
老いがはじまっているよ、とか
偏りがあるよ、と言うようなメッセージと言うことかと。


たしかに、ここ何年か、双方の親や家のこと、巻き込まれたといえばそうなんですが、二人とも、かなり、前のめりに頑張ってきて、なんとかやり過ごしてきた感じがあります。


前のめりもまた、偏った、力の入った動きです。無理があったなぁと今思います。


同時期に同じ症状があると言うことは、同じ速度で同じ方向を向いてこれたからかもしれません。

対ではいられたのかもなーとは思います。

が、対で体を壊しては元も子もないです。

夫婦、家族、親子、介護、暮らし、
万事、表裏一体ですね。

お互いの苦手な方向への動きに気をつけて、できるだけ力技ではなく、『伸展』の心を持って行動していきたいなぁと思いました。


また、相反する表裏一体もあると思います。

デコとボコが違う、補合える関係もあると思います。

これもまた、
万事、表裏一体。

隠と陽
日向と日陰
太陽と月
朝と夜
痛みと和み

バランスの均衡は、片方が0にはきっとならなくて、ちょっとちょっと、その時その時のバランスがあり、それにつきあっていくことが生きることなんだろうと、今日は感じます。


日曜日は、雨。
久々に、慌ただしく動くことをやめて、たっぷり眠り、二人で音楽を聴いたりしました。


万事、表裏一体でございます。


長々と失礼しました。

読んでくださった方々の
健やかな時間と体と心が『伸展』となりますように🙏

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