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詩など・詞など・曲など

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詩と詞と曲です。
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2021年10月の記事一覧

小箱の中の星

小箱の中の星

小箱の中には星を、深い藍色に光を一つずつ灯してあります。

テンデバラバラに浮かんでいるように見えて、物理学のルールに則ってあります。

あるものはクルクル回り。あるものは過激に吸い込み。あるものは曲線を描いているようです。

それで、小箱の内側には藍色の絵の具で染められてあります。

小箱の底には見上げる貴方と大切な人、それから望遠鏡があります。

少しひんやりとして心地よい秋の虫の音が聴こえま

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小箱の中の光

小箱の中の光

小箱の中はやさしい光に満ちてあります。

色は白いようで、黄色いようで、ピンクのようで、青いようで、緑のようで、紫のようで、金色のようで、玉虫色のように見えます。

ゆっくりとカーテンのようにふわりふわりとゆれてあります。

小箱の内側には玉虫色の壁紙に細かな模様が美しく浮かんであります。

香りはやわらかなやさしい香りです。

耳をすますとおそらく鈴でしょうか、やさしい音がします。

小箱の底に

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小箱の中の空

小箱の中の空

小箱の中には空が満たされてあります。

小箱の内側は、爽やかな青い色です。

太陽は明るく光り、風は自由に遊び、雲はのんびりとフワフワしてます。

上方では鳥のツーと飛び、真ん中では風船がふらふらとして、下の方では蝶々やトンボのクルリクルリと遊んであります。

飛行機もロケットも気球も、仲良く飛び回っています。

それでいて、広い広い空はすべてを包み込んであります。

小箱の底には見上げる貴方と大

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小箱の中の町

小箱の中の町

小箱の中の町へようこそ。

お家やお店がたくさんあります。

この建物はすべて小箱で出来てあります。

赤い屋根、青い屋根、黄色い屋根、瓦の屋根、アパート、マンション、……。

八百屋さん、お肉屋さん、パン屋さん、和菓子屋さん、居酒屋さん、小料理屋さん、ハンバーガー屋さん、ラーメン屋さん、お寿司屋さん、楽器屋さん、コンビニ、スーパー、ファミレス、交番、消防署、公園、……。

少しにぎやかで、楽しい

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美術展の感動から、作っている途中のポエム達の紹介に移行してしまい、また美術展の話をする話

先日、ピーター・シスの闇と夢展へ行きました。

(2021年11月14日(日)までとのことです)

チラシをみつけて、こりゃスゴい! と、心震えて、行ってみました。

生きてきた時代の、大変さにあいながら、素晴らしい作品を作られているとのことでした。

今まで知らなかった方でしたが、衝撃を受けるような感動でした。

来て良かったと思いました。

- - - (ここで読み飛ばして下さい)- - -

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小箱の中の雨

小箱の中の雨

小箱の中は雨が降ってあります。

高く青く少し灰色がかった模様の天のもくもくから、水滴が落ちて来ます。

水滴は雨といいまして、粒であり、線であり、霧であります。

雨は光の美しさであります。

雨は、強くなったり弱くなったり、時には少しだけやむこともあります。

たまに、天のもくもくは薄く光を帯びまして、光の柱を斜めに立てる様子も、大変美しいものでございます。

そばに湖のような水たまりがありま

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小箱の中の部屋

小箱の中の部屋

小箱の中には部屋があります。

書斎のようで、小箱の内側には本が沢山並んであります。

机が一つ、木製の重厚な質感です。

積み上げられた資料の側には、地球儀と天球儀もあります。

一つの壁には沢山の絵画もかかっています。

絵画は、小箱の町、小箱の雨、小箱の空、小箱の光、小箱の星、小箱の部屋、小箱の入口、それから、……。

小箱の底には静かに本を読む貴方と大切な人、それからノートとペンがあります

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小箱の中の入口・螺旋階段

小箱の中の入口・螺旋階段

ごきげんよう。不思議な世界へご招待いたしましょう。

こちらの小箱でございます。

ルービックキューブのような形の小箱でございまして。

色は星色・光色・空色・……。不思議な色でございますけれども。

小箱の中への入口をご用意いたしました。

この小箱の真ん中にある扉が入口でございます。

ささ、どうぞ。

入口を入ると、扉が四つあります。

一つの扉は星に満ちてあります。

一つの扉は光に満ちて

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詩を3つ(夜明けのビル街)

夜明けのビル街の都々逸天に半月、空は濃い青、東は光やや白く

ビルディングには黄色の灯り 車のライト走り行く

今日を行く人、過去迷う人、明日へ向かって歩く人

夜明けの街に溢れる光 光、光と、光たち

頑張れ私頑張れ私、負けるな私。

明日の私は、笑っているか。

来年はどうかな。十年後は。

そして今、ほほ笑んでいるかい。

朝の大丈夫明かりに気づく窓辺で一人

ため息からの深呼吸して

背筋

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詩を1つ(雨の詩いくつ)

雨の詩いくつ雨の落ちてゆく明け方の街

雨の涙に震える街路樹の葉々

雨を散らして傘を飛ばそうとする風

雨の日にはいくつの詩が降ってくるのだろう

青二才問題集に、ジユンペイ先生からの講評を頂きました! ~曲と詩と紹介記事。かるく哲学~

ジユンペイ様の企画『曲から記事』の曲④へ応募していました「青二才問題集」へ、ジユンペイ様から紹介記事を頂きました!

それがこちらです!

とても嬉しいです!

企画『曲から記事』はこちらです。

どうもありがとうございました!

では、改めまして。

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皆様、ごきげんよう。

勉学の秋ですね。

実は私先日。

ジユンペイ先生 の 課題へ、

解答 を 提出しておりました!

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詩を2つ(夕陽の柱)

夕陽の柱夕焼け 遠く君を想う

大切な人想えば 染まる雲

夕陽の柱が 街を輝かせるのは

大切な人 想い出させるためなのだろうか

地下鉄と夕方の空雲の白さは赤色へと譲り

空の青さは黄色へと譲った

夕方の空 地下鉄の入口を潜ったら

出口は夜空となるのだろうか

青二才問題集

#曲から記事

ジユンペイさんの、企画に参加させて頂きます。

曲④。

とても気に入りました。

詩を作らせて頂きました。

曲に合わせて詩が進むようにしました。

聴きながら、読んで頂きたいです。

どうもありがとうございました。

青二才問題集ノートと問題集とペンを用意した。

解かないといけない課題の山積みがある。

音楽をかけてやる。

心の中がグツグツ沸いてくるだろう。

グツグツグツ

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詩を4つ(夕方伝言さ)

カギ改札で家のシリンダーキーを出す

いつものことだ

玄関前でPASMOを出す

いつものことだ

曇りの朝曇り空の朝が来る

薄暗い道にも 薄明るさが増してくる

モクモク雲を眺めては

ありがとうの感謝をホイと投げ上げた

夕方伝言さ朝よ、夕方に逢ったことはあるかい?

美しく切ない夕焼けには涙がキラリ光るんだ

朝よ、夕方からの伝言さ

美しく希望に満ちた朝 様へ、いつか朝焼けで君と逢って

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