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10人になっても4-4-1を貫いた日本と、5バックで日本に臨んできた韓国。真の勝者に輝くのは
中国、UAE、韓国を相手に2勝1敗。U-23アジアカップで日本は準々決勝進出を決めた。3戦ともとりわけ監督采配という点において見どころの多い試合だった。
1-0で迎えた前半17分、西尾隆矢がレッドカードで退場するハプニングが起きた中国戦では、そこから10人でどう戦うかに注目が集まった。選択肢は大きく分けて2つ。それまで通り前からプレスを掛けに行くか。あるいは後方に多く人を配し、ゴール前を固め
森保、池田、鬼木……日本人指導者が取り憑かれる5バックなら守り切れるという幻想
「前からプレスを掛けに行けば後ろにスペースは生まれるわけですから……」。「理に適った現実的な作戦だと思います」と、テレビ解説者は、5バックで守りを固める戦法を否定するどころかむしろ肯定する。森保一監督の表現を借りれば「臨機応変」、「賢く、したたかな戦い方」となるが、日本人の指導者の間ではどうやらこの森保的な思考法がスタンダードとして浸透しているようである。
たとえば、つい2〜3シーズン前まで1
男子サッカーはメジャー競技なのに女子サッカーはマイナー競技。当たり前であってはいけない話が起きる理由
北朝鮮を2-1で下し、パリ五輪出場を決めたなでしこジャパン。もしこの一戦に敗れ、五輪の出場権を逃していたら、女子サッカーへの関心は低下する。女子サッカー界の今後のためにも絶対に負けられない試合。関係者だけでなく、選手自身がそう口にしていた。
試合後、テレビのインタビュアーに5バックで戦った件に付いて問われた池田太監督は「前線から圧力をかけていきたかったから」と、伝わりにくい答えを返した。触れ
いま改めて痛感する伊東純也の希少性。右利きの右ウイング。代わりがいない選手であるゆえん
アジアカップ期間中にチームを離脱した伊東純也は、次の代表戦(北朝鮮戦)に復帰することができるだろうか。軽々なことは言えないが、日本サッカー界にとって重要な問題であることは確かである。
ベスト8に終わったアジアカップ。その決勝トーナメントで伊東という選択肢があれば、違った結果になっていた可能性は高い。日本に必要不可欠な、代わりのいない貴重な選手。筆者の目に伊東はそう映る。
他の右ウイング候
森保監督だけではない。アジアカップの敗因は元選手、多くの日本人指導者が見過ごす問題点にあり(その2)
香川がマンチェスター・ユナイテッドで満足な活躍できなかった理由について、ファーガソンの後任にあたるモイーズ監督との、相性の悪さを口にする人が多い。しかし、香川がポジションをカバーする概念を持ち合わせていないことは入団当初から明白だった。サイドを離れ、気がつけば内寄りで構えるその癖は、高い位置でボールを奪おうとする欧州サッカーに入ると、好ましくないものとして際立って映ったものだ。
テレビ解説者
森保監督だけではない。アジアカップの敗因は元選手、多くの日本人指導者が見過ごす問題点にあり(その1)
アジアカップでベスト8に沈んだ森保ジャパン。森保監督は解任した方がいいと考える。協会によりよい新監督を探す力があるか、そこもまた心配される点だが、それはともかく、監督を変えた方がいいと考える一番の理由はそのイラク戦の采配にある。
南野拓実を左ウイングとして先発させたことだ。
浅野拓磨、久保建英、伊東純也、そして南野。スタメン表に名を連ねたアタッカー4人の顔ぶれを見たとき、筆者はてっきり1
アジアカップ。グループリーグ突破のオッズは1.01倍。絶対的本命・日本に求められる優勝の飾り方
昨日、アジアカップが開幕した。しかし本日行われる日本の初戦、対ベトナム戦はテレビ放送がない。3戦目のインドネシア戦、決勝トーナメント1回戦も同様。視聴環境はDAZNに限られる。
ユーロ、コパ・アメリカ等と同格のれっきとした大陸王座決定戦だ。代表チームのイベントとしてはW杯に次ぐ格式を誇る大会である。驚くべき事態である。従来の概念に基づけば事件と言えるかもしれない。しかしベトナム戦、インドネシ