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NiziUの底なし沼から出られない
僕は今、底なし沼から出られずにいます。
でも、人生で数回しか経験のないレベルの快楽を与えてくれる底なし沼なので、しばらくは出られなくてもいいと思っています。
その底なし沼の名前は「NiziU」
実は、緊急事態宣言が出ていた頃だと思いますが、20代の友達から「スッキリですごいオーディション番組をやっているから、大村さんも観たほうがいいですよ」と言われたのですが、テレビは一切観ない僕はス
【コロナで脱資本主義】エピソード9 なぜ、資本家は金持ちなのか?(2)
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エピソード9
なぜ、資本家は金持ちなのか?(2)
さて、私は先に次のように述べた。
たとえただ働きでも、『労働』というのは、この世界を豊かにする。
すなわち、働くという行為は、価値を生み出すのである。
ところがである。今の技術力・生産力を考えると、生きていく上で必要な生活物資は、個々に見ると違いはあるが、全社会的な平均で見れば、日に三時間も働けば生産が可能であ
【コロナで脱資本主義】エピソード8 サラリーマンは資本家から見たら商品なのか?(4)
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エピソード8
サラリーマンは資本家から見たら商品なのか?(4)
「さて、二人が相当なショック状態であることはわかりますが、次回の私の最後の講義の前に、前回の疑問を解決しておかなければなりません」
【コロナで脱資本主義】エピソード8 サラリーマンは資本家から見たら商品なのか?(3)
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エピソード8
サラリーマンは資本家から見たら商品なのか?(3)
では、もう一つ。労働力の「使用目的」を検証しなければならない。なぜなら、労働力に「使用目的」がなければ、労働力は「商品ではない」という結論になってしまうからだ。
さて、今から述べることは、経済学史上、最大の発見と言っても過言ではない。この講義も、本当に山場に差し掛かっている。
【コロナで脱資本主義】エピソード8 サラリーマンは資本家から見たら商品なのか?(2)
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エピソード8
サラリーマンは資本家から見たら商品なのか?(2)
しかし、どうだろう。ここまで検証しても、まだどうにも、「本当に、私たちが働くことって『商品』なのだろうか。実感が湧かない」というのが本音ではないだろうか。
また、このように疑心暗鬼になってしまうのは、逆に言えば、すでに「商品とはなにか?」を理解していることの証拠とも言える。
【コロナで脱資本主義】エピソード8 サラリーマンは資本家から見たら商品なのか?(1)
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エピソード8
サラリーマンは資本家から見たら商品なのか?(1)
どうやら、マルクんは指輪の痛手から立ち直ったようだ。その証拠に、教室に入るなり、鼻歌交じりにサクサクと例の矛盾に満ちた図式を書いた。
(A) <貨幣> - <商品の消費> - <減少した貨幣>
↓
(B) <貨幣> - <商品の消費> - <増加した貨幣>
「さーて、お二人
【コロナで脱資本主義】エピソード7 サラリーマンは現代の奴隷か?(7)
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エピソード7
サラリーマンは現代の奴隷か?(7)
(A) <貨幣> - <商品の消費> - <減少した貨幣>
↓
(B) <貨幣> - <商品の消費> - <増加した貨幣>
「ほら、プレミアだよ」
「どういうこと?」
エリカが質問する側に回るなんて、なんと気分のいいことか。ボクは、空咳をすると、自信満々に口を開いた。
「たとえば、ビートル
【コロナで脱資本主義】エピソード7 サラリーマンは現代の奴隷か?(6)
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エピソード7
サラリーマンは現代の奴隷か?(6)
もう一度、先ほどの図を掲示しよう。
<貨幣> - <商品の消費> - <増加した貨幣>
※※※※※※※※※※
そう言って図を書くと、なぜかマルクんは遠い目になった。
「どうしたの? マルクん?」とエリカが訊く。
「あ、ちょっと思い出してしまって……」
「なにを?」と今度はボクが問う。
「……。わかりました