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システマ プッシュアップと拳の感受性

最近アレルギー性鼻炎になって鼻で息を吸えることのありがたみを実感した今日この頃です。鼻が詰まるとシステマどころではないです。耳鼻科にいって薬を飲みましょう。

システマ四大運動の一つであるプッシュアップですが、拳を立てて床を押すので当然拳は痛いです。今回のトレーニングでは、拳を地面にフィットさせてしっかりと地面を広く感じ、充実感のある拳のまま立ち上がってストライクを打つ、というのをやりました。
ハンターハンターに例えると、ゴンの「ジャジャン拳」のグーみたいな感じで、拳にオーラをまとっている感じ?すみません、例えは適当です。

まずうつ伏せでリラックスして寝そべって、そのまま両拳を立てて地面を押すと、身体全体はふわっと軽く上がります。立ってストライクをする体勢は、地面に向かってプッシュアップしている体勢をそのまま90度回転させただけなので、プッシュアップで足までふわっと上がれていればストライクでも無駄のない動きでふわっと相手をプッシュできます。逆に、腰が力んでいたら、立ってプッシュした時も踏ん張ってしまいます。

理屈はわかるけど、プッシュアップする時は感覚が途切れる箇所がたくさんあります。まず、うつ伏せから腕を動かして拳を地面に立てる時。この時点でもう感覚が切れちゃうんです。地面を広くとらえて、無駄のない動きで拳を立てる。地面を押して身体を上にあげる時も、腰が力むと上半身と下半身はバラバラになります。これは繰り返すしかないなと思います。

個人的に印象的だったのは、拳に充実感があり他の身体のパーツがリラックスできていれば、拳を通して相手の身体の状態・情報が流れ込んでくることです。拳が掃除機の吸引口みたいになって、相手の状態をどんどん吸い込んでいくみたいな。力んだり、ぐりぐり押したりすると本当に何も感じません(笑)。
私は力が弱く抜けすぎているので、「自分ではだいぶ強めに押している」くらいの感覚のほうが自分の身体(骨格のフレーム?)が安定します。でも、肩が力むと相手の肩を感じられなくなり、腰が力むと相手の腰を感じられなくなる。本当に映し鏡みたいで面白いなと思いました。

ヴラッド大阪セミナーでも、群集の中を歩きながら、他の人にバレないように片腕をゆっくり上げてゆっくり下げるというのをやりました。まさに今回やった、うつ伏せから自然な形で腕を動かしてプッシュアップすると同じだなと思います。何気なく歩いてる人からいきなり見えない拳が飛んできたら怖くないですか?それがヴラッドでした。

あと、自分の弱みとして気になるのは逃げグセでしょうか。相手が正面から迫ってくると、そこから逃げて、余計ターゲットとして追われるのでそのままパンチが入る(笑)。日常生活の逃げグセ思考がそのままトレーニングに出てきてしまってます。縮こまった身体がのびのびと動いてくると、まぁ多少殴られてもよいか、と思います。仕事なら、「まぁここは多少負けてやってもいいぜ」みたいな(笑)。
トレーニングなので本気で殴るわけじゃないですが、自縄自縛状態になっていると、「うまくやらないと」「うまく逃げないと」とか無意識に思うんでしょうね。そんな小さいことに思考を乗っ取られたり、縮こまったりするのはもったいないですね。

あと、トレーニングの日の夜は睡眠時の呼吸がとても深くなります。がんばって深く吸おうとかじゃなくて、自然に深い呼吸になるんです。薬も効いてきたから鼻が通ったのかな。そんなことを考えました。

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