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野口晴哉「整体入門」で思い出したシステマのリラックス

「野口整体」の野口晴哉さんの本を読んだら、「活元運動」という言葉が出てきました。「身体が自らバランスをとろうとして不随意に生じてくる動き」らしいのですが、要は「リラックスすると、自然に身体がゆらゆら揺れ出す」みたいなことらしいです(合ってる?)。

ほーん、と思いながら読んでましたが、よく考えたらシステマの創始者ミカエル・リャブコの息子であるダニールが来日した際のセミナーで、似たような感覚になったのを思い出しました。

ダニール来日時は、私はシステマを初めて2カ月程度。システマが何なのかよくわかっておらず、呼吸と姿勢が大事なんだよね、くらいの知識です。

で、ダニールのセミナーで何をやったかというと、ひたすらプッシュアップの腕を伸ばし切った姿勢で耐える練習。30秒くらいで腕がプルプルしてくるけど、腕や足や胴体をくねくね動かして力を分散させながら耐えます。ダニールは椅子に座りながら「今、どんなこと考えてる?何を思ってる?」みたいなこと聞いてくるけど答える余裕はありません。「早く終われ~」と思ってました。

で、何分か過ぎてもう腕がパンパンで疲れたら仰向けになって、呼吸してリラックス。足、ふくらはぎ、腰、お腹、胸、腕、首、頭などいろんな部位で息を吸って吐いて、各部位の脈を感じながらまた吸って吐いて。寝そうでした。

今度はうつ伏せになって呼吸。ダニールが歩き回って、各自の緊張していそうなところに触れていきます。私は首と肩が緊張しやすいのですが、横を向いて寝ている姿勢の時に、いきなり頬から首にかけてを足でメリッと踏まれました。頬の骨が折れるんじゃないかというくらいかの痛みで、本来なら反射的にギャーっと飛び起きるレベルですが、プッシュアップで疲れ切って動けないのと、脈を感じる呼吸で眠くなっていたので、めちゃくちゃ痛いけど眠いという訳の分からない状態で、無抵抗で身をゆだねる感じになりました。で、踏まれた後は首まわりが軽くなる不思議。その時は、荒療治すぎるだろと思いましたが。

その一連のリラックスタイム(?)が終わって、みんなで感想を言い合うのですが、その時の身体の感覚はなんだかとっても不思議な感じでした。身体の中を、あったかいエネルギーがせわしなくぐるぐる駆け巡っている感じがして、あぐらで座っているんだけど、身体が自然とゆらゆら動き出す感覚です。呼吸しながら脈を感じる、というのをした時に身体中がポカポカしていました。ぷるぷるプッシュアップで余計な力みも消えていたのも大きそうです。

本を読んで「活元運動」の説明を見た時に、この出来事を思い出したのでした。あの感覚、あれから体感してないかも。それくらい不思議な感覚でした。子どもの時、部活でめちゃくちゃランニングして、倒れ込んだ時に同じ感覚になっていたかも、などと思いました。要は運動しろってことですね。そんなことを考えました。


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