発達児は、生きて中学を卒業できれば満点
わたしの人生は、希死念慮と手を繋いで歩いてきた。
今日こそもうダメだ。今年はもう乗り切れない。もうすぐあちらに引っ張られる…そう思って生きてきたから、いまこうして、すこし図太いおばさんとしてまだこの世にいることが不思議でならない。完全に余生だ。
そんなわたしだからこそ、誰かがSNSで言ってくれた“発達児は、生きて中学を卒業できれば満点”という言葉は一瞬で理解できた。
だって、わたしの身の回りは、歯の欠けた櫛みたいに、ぼろぼろ死んでいったから。
ところで、この記事は恩田陸「