今、苦しいことやつらいことが起きている時、たしかに周りの環境のせいで、この世の中のせいで苦しめられているという場合も多いと思います。現に、そういうことがあったからこそ、人生とはつらいものだとなっているのかもしれません。

　しかし、１番大きな原因は、人生はつらいもの、苦しいものという世界を信じていることにあるかもしれません。そう信じてしまうような過去があったため、仕方ないといえるのですが、そういった世界観を信じることでさらにつらい、苦しい現実が引き寄せられてきます。

　人は、自分の選んだ世界観の証拠固めをしようとします。あの人に嫌われていると思えば、相手の言動・行動１つ１つを見て、やっぱり自分は嫌われていると思いますし、自分はスポーツが得意だと思えば、野球も人よりできるし、足も他の人より速いし、など自分がスポーツが得意であるという証拠を見つけます。そして、この証拠固めの癖の影響で１番大きいのは、証拠が積み重なるほどに、信じる度合いも強固になるということです。この世はつらい、苦しい世界と思っていたぶんだけ、自分はそれを信じていることになります。

　自分が望む世界を選択しましょう。今つらくて苦しい場合は、優しい世界を選択しましょう。１つのお菓子。好きなお店。１本の動画。見ず知らずの人の１つの親切。なんでも良いので、１つ１つ、この世は優しい世界だという証拠固めを意識的にしていきましょう。一方で、それにそぐわない出来事もたくさんあると思います。しかし、それは、スルーすれば良いのです。自ら、貴重な時間を使って、暗いニュースを見て、この世は苦しい世界だ・・・と感じているならば、ニュースを見る量を減らせば良いのです。高圧的な人や冷たい人が周りにいるのであっても、貴重な時間を使って、迎合したり、機嫌を伺ったりする必要はないのです。物理的に精神的に関わる量を減らせば良いのです。

　この世に危険があり、つらい世界苦しい世界と思うことで、危機能力を高め、身を守っているといえなくはないかもしれませんが、それだと大切な自分の心が崩れてしまうので、結果的に身を守れておらず、苦しいつらい世界の脅威に引きずりこまれるかもしれません。変化には、勇気は入りますが、優しい世界に少しずつ足を運んでいきましょう。

　最後までお読みいただきありがとうございます！