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メルカリやヤフオクの起源「eBay」から学ぶ個人間消費『C2Ceマーケットプレイス』


企業と消費者ではなく、消費者と消費者をつなぐ仕組みをC2Cと呼びます。


アメリカの西海岸で生まれたeBayが始めた「消費者と消費者をネットオークションで繋げるサービス」は、現在のヤフオクやメルカリに引き継がれているビジネスモデルで『C2Ceマーケットプレイス』と呼ばれています。

eBay創業者のピエール・オミダイアが、初めてネット上にテスト出品し購入された商品は、壊れたレーザーポインターでした。


今回は、現在のヤフオクやメルカリに引き継がれているビジネスモデル『C2Ceマーケットプレイス』について紹介していきます。

「eBay」は長期休暇中の思い付きから生まれた


1995年、eBay創業者のピエール・オミダイアは、長期休暇中にやることがなくなり「企業と消費者ではなく、消費者と消費者をつなぐ仕組み」を思いつきました。


『C2Ceマーケットプレイス』とは、商品を出すのも消費者、買うのも消費者という電子オークションサイトのことでピエール・オミダイアは早速オークションサイトを完成させました。

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翌日、テストで出品していた壊れたレーザーポインターが15ドル(約1600円)で売れていたことに驚きます。


驚きすぎて購入者に電話をかけて確認をしましたが、購入者は壊れているレーザーポインターを集めていると答えました。


ピエール・オミダイアは、世界には壊れたものでも集める人間がいることを知り、会社を辞め起業することを決意します。


取引手数料1%が市場を拡大させた


ピエール・オミダイアは、宣伝費をかけることもなく、最初の1月だけで1000ドル(約11万120円)を手に入れることに成功しました。

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eBayはオークションに参加するユーザーにとって必要な費用を、出品手数料10セント(1円以下)と、売れた場合の成約手数料1%だけという超低額にしました。

そのため、1997年には1日で80万件の取引が行われるようになり、あっという間に市場が広がり成功しました。


オミダイアはeBayの経営にこだわらなかった


創業者であるピエール・オミダイアは、eBayの経営にこだわらなかった人物でした。


P&G、ベイン、ウォルトディズニー、ハズブロといった有名企業で働いていたハーバード大学出身のメグ・ホイットマンをCEOに迎え入れ経営を任せました。

メグ・ホイットマンは、社員30名、年間売り上げ470万ドル(約5億1,750万円)だったeBayを株式上場させ、時価総額は19億ドル(約2,092億円)を超えるまでに成長させました。


次々に関連ベンチャー企業や類似サイトを買収し、2002年までの投資額は8億ドル(約880億円)以上になりました。

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さらにペイパルを買収することで、オンライン決済システムをゲットし、彼女が退任する2008年3月までに、eBayの売上収入は就任時の約200倍の77億ドル(約8,478億円)になっていました。

最後に


今回は、現在のヤフオクやメルカリに引き継がれているビジネスモデル『C2Ceマーケットプレイス』について紹介しました。

1995年、eBay創業者のピエール・オミダイアは、長期休暇中にやることがなくなり「企業と消費者ではなく、消費者と消費者をつなぐ仕組み」を思いつきました。


企業と消費者ではなく、消費者と消費者をつなぐ仕組みをC2Cと呼び、『C2Ceマーケットプレイス』とは、商品を出すのも消費者、買うのも消費者という電子オークションサイトのことを指します。


現代では、メルカリやヤフオクなど個人間取引が当たり前ですが、1995年に
1人の青年の思い付きから生まれた『C2Ceマーケットプレイス』がもとになり「壊れたレーザーポインター」が売れたことがすべての始まりだったのです。

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