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感想をかなでる。

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田村奏天が何かをよんで感想などをぽろぽろと。
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俳句甲子園の話──岩田奎「俳句甲子園で(再現性をもって)勝つ方法」を考える

俳句甲子園の話──岩田奎「俳句甲子園で(再現性をもって)勝つ方法」を考える

 あ、今回は俳句甲子園関係の感動的な話はしません。期待してた人たちはごめんなさい。でも、そういうの長引かせるのって、野暮ですよね。彼らの話は、彼らのための時間でします。そんでもって書いてみたらすごい分量になっちゃった。夏の課題より文字数書いてます。でも頑張って読んでください。

・ことの発端

 なんで改めて俳句甲子園の話をしだしたのかというと、俳壇で今羨望の眼差しを集めまくっちゃってる大会の先輩

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呪いのための

呪いのための

 今年も俳句甲子園が終わりました。ボクが学生コーチとして関わらせてもらっている立教池袋高校は、Aチームが団体として3位入賞、個人優秀賞と入選がそれぞれ1名。Bチームが団体では惜しくも初日での敗退だったものの、個人優秀賞を2名輩出するという、学校史から見れば快挙と言える、申し分のない結果でした。

 ただ、ボクは簡単に「おめでとう」とは伝えられません。例えばAチームに対しては、最後に負けて、その結果

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2022年の話 feat.『言葉の玉手箱26号』

2022年の話 feat.『言葉の玉手箱26号』

 暮れましたね。早いものです。けれど、思い返して見ると、確かに数ヶ月前のことが、遠い昔にも感じられます。時間は人それぞれに流れていて、確定したものではないのに、毎年が確かに尽きるから、みんな生きているなあと思います。
 この1年を、特にボクにまつわる一年を、語る言葉を持ち合わせません。終始、鋭く貫いてくる冷たい1年でした。それを正しく回復する方法も知らず、爛れおちていく外殻を眺めています。さまざま

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ネットプリント『ゼロの花束 vol.4』を考える。

ネットプリント『ゼロの花束 vol.4』を考える。

 どうも、田村奏天です。かなで、ではなく、かなめ、です。天は当て字なので読めなくてもいいです。音は多分、あめつち、とか、そういうところから来ています。いずれ読める人が増えるといいな。ということで、新年なので改めて名乗りました。特段、変な意図はありません。
 さて、みなさん知っていますか。『ゼロの花束 vol.4』が発表されました。詳しくはTwitterなどを見ていただければと思います(2020/1

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母校って思ってしまった話と、それと『下校路』

母校って思ってしまった話と、それと『下校路』

 さて、書くためにこんな場所を作っておいたのを忘れていた。下書きの欄にはどうやら俳句甲子園を終えたら書こうと思っていたらしい「どうも、僕です」から始まる原稿があったけれども、まあもう忘れてもいいことかな。そのくらいでしょう、数ヶ月前の自己顕示欲。そんなこんなで前回どんな書き口で書いていたかを覚えていないのでこんな乱雑な文章になっているんだけれど、できれば幻滅しないでね。これもわりと僕みたいなのよ。

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ネットプリント『ゼロの花束』をよむ。

ネットプリント『ゼロの花束』をよむ。

 なんの意味があるかどうかはさておき、noteアカウントをノリで作ってしまった。作ってしまったからには何か書いておきたいものだけれど、僕は人に見せられるような文章なんてものを書けるような身分でもない。とはいえ何かを書かねばならないという使命感はあるので、それをちょうど満たせる何かはないかと思い、考え付いたのがいわゆる"感想文"である。これならば小学校のころから課題として人並みに書いてきたものだし、

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