今回もお気に入りの漫画作品の紹介です。

作者が有名なので、読んだことはなくてもタイトルは聞いたことがあるという方も多いのではないかと思います。

面白いのはもちろん、個人的には「何かに息詰まっている」という方におすすめの物語としてもご紹介します。

※いつも通りネタバレは含まないように気をつけますが、今回はセリフとあらすじが出てきます。そのような情報は無しで作品を読みたい方は、タイトルを確認し先へ進むのはお控えください。

コジコジ

漫画家のさくらももこさんが1994年から1997年にかけて描かれた漫画
「コジコジ」という作品をご存知でしょうか。

さくらももこさんといえば、説明不要の国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」の作者ということで有名ですよね。

ちびまる子ちゃんは1986年から1996年まではレギュラーで連載されていたようなので、コジコジは並行して描かれていた作品なのだと思います。

あらすじ

コジコジは、宇宙生命体であるという設定以外は一切謎の主人公です。

お気楽でのんびりとしたマイペースな性格ですが、話すと毒舌で、稀に神秘性のある話、哲学性のある発言をしたりと周囲の人を驚かせるようなことがあります。

そんなコジコジが通う学校では、個性豊かなメンバーが揃っています。

何かといつもコジコジの近くにいる半魚鳥の次郎、雪だるまの少年コロ助、頭花族の少年頭花君、太陽の城の王様ゲラン、お正月の精の正月君...

メンバー名だけでお腹いっぱいですが、そんな個性的なキャラたちが日常生活を送る、ほのぼの物語です。

見どころ

この物語の見どころは、やはりコジコジのキャラです。

いつも自由に暮らしているコジコジを見ていると「和むなぁ...」と思ったのもつかの間、怒っている学校の先生に対して放った言葉は有名です。

「コジコジ、キミ将来一体何になりたいんだ。それだけでも先生に教えてくれ」と言われ

「コジコジは生まれた時からずっと 将来もコジコジはコジコジだよ」と言うのです。

また、「遊んで食べて寝ているだけじゃないか」と叱られた際には

「盗みや殺しや詐欺なんかしてないよ。遊んで食べて寝てるだけだよ。なんで悪いの？」

と返事します。あくまで攻撃性のある言い返しではなく、コジコジの中では思っていることをそのまま口にしただけで、きっと純粋にそう思っているのです。

コジコジはずっとこんな調子です。
生活の基準は自分以外の誰でもなく、コジコジなのです。
お腹が空いたら好きなものを食べて、飛んで、泳いで、寝る。

休んではいけないと考えている方。
休み方がわからないという方。
何かよくらからないけれど目に見えないもので胸がいっぱいになっているという方などに、特にコジコジはおすすめです。

ソニー・マガジンズコミックスから単行本3巻が発売。
幻冬舎から未収録作などを加えた完全版としてコミックス4巻まで発売...と、コジコジは何度か販売を繰り返しているので、私自身どの程度まで読めているのかはっきりとはわかっていません。
（私が持っているのはソニー・マガジンズコミックスB6判3巻分なので、まだ読めていない話がありそうです）

私の経験上、本屋や古本屋ではなかなか手に入らなかったので、ネットで単行本を購入するか、電子書籍の購入もいいのではないかと思います。

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