記事一覧
読まずに売った本の話
わたしの実家の本棚には、池波正太郎などの歴史小説が溜まっていた。
溜まっていたと過去形にしたのは、9冊のうち4冊ほどしか読めなかったから。
大学卒業時に、まとめて売ってしまった。
厳密には、自分で売った覚えがないので、
恐らく家族に要否を聞かれて
「もう、必要ない」と答えてしまった。
「きっと、読みたくなったらまた買うだろう」という表向きの理由で、歴史小説たちを手放した。
でも、読まないだけ
【日記】江戸切子体験
春キャンペーン投稿第二弾🌸
先日、浅草吾妻橋にある『創吉』さんで、
江戸切子体験をしてきました。
(友人から教えてもらってから、ずっと気になってたので)
⑴ グラス選び
大小形さまざまなグラスから好きな色形を選びます。
丸みのあるグラスや、お猪口ほどのサイズのグラスもありました。
私が選んだのは透明で大きめかつ、側面がまっすぐなグラス。
※色付きグラス(青、赤、紫、ライトブルーなど)は有料
【自己紹介】改めまして、比野です。
はじめまして!
noteさんの春のキャンペーンに応募したい!
連投予定です!自己紹介します!
🌸ステータス
🌸noteでは…
noteでは、主に3種類投稿しています。
・詩のようなもの
・日記
・お散歩先(展覧会や庭園)の感想
🌸投稿の傾向について
投稿頻度は少ないですが、吐き出したい時に吐き出してます。
ちなみに私はせっかちなので、推敲ができません!!!
記憶と感情の反芻を防
『不成恋』詩のようなもの/まとめ
おみやげ
きみが土産をくれたから
ひとくちごとに美味しいを口にする。
味のしない菓子を齧っては
美味しいを口にする。
きみがくれた土産がもたらした幸福が
「美味しい」としか言えなかった。
幸せを口にするのはあまりにも軽薄だから、
「美味しい」としか言えなかった。
あぁ、お茶が欲しかった。
全てを飲み込むお茶が欲しかった。
空気の詩
赤子の泣き声。
空間の認識失調。
水平線を追いかける船。
詩のようなもの「浮遊(ふゆう)」
貧しさから搾られた心の豊かさや
権力で支配した心の豊かさは
天秤に嘘を吐く。
心は豊かであればあるほど、
質量が減って、宙へと浮いていく。
かけた秤が示すのは、
妬みの重さである。
不幸の重さである。
人生の重さである。
揺れる天秤を尻目に、
今日も豊かに富んで行け!
『夜に漂う』 詩のようなもの/まとめ
入り口
真っ暗な夜の部屋には
ぼんやりとした黒が浮かぶ。
モヤのような黒に
重たい機械音が響く。
眠らない夜に
ジクジクと滲む黒が映る。
朝の鳥のさえずりが、
車の通る音が、
どうしてこれをかき消せるのか。
重たい機械音は、
ビクビクと跳ねる屍を追いかけて、
じっとりと耳に溶けていく。
隣人の足音にうつろうつろ
時折目を覚ましつつ、
夢で鳴り続けた鉛のような音に
再び溶け込んでゆく。
鳴
夢の話(ひとりごと)
冷たいフローリングの上で
横になって涼むきみがいた。
きみに気づいて欲しくて、
きみの鼻先に顔を当てるように
私は寝転んだ。
いつもの息に触れて、
目を閉じて、
きみが私に反応してにおいを嗅ぐ音。
一瞬にして懐かしさを覚えた。
懐かしさが仇となり、
空間が、時間が、間も無く
崩壊してしまいそうな不安が過ぎる。
すぐにでもきみの姿を
永遠に収めるべく
目を開けば、
そこは既に現であった。
懐
花を一輪添えるだけ【日記】
3月。人生で初めて、部屋に飾るお花を買いました。
「枯れてしまうものにお金をかけるのは…」と敬遠していたのですが、いざ飾ってみたら狭くて味気ない部屋がパッと明るくなって、気分がいいです。
地元のお花屋さんは若い人が多くて、とってもオシャレでした…たった一輪だけを買うお客さんなんているんだろうかと尻込みしていたんですが、快く接客してもらえて嬉しかった〜🌸
ピンク色のバラ系のお花と迷
「ソメイヨシノ」ひとりごと
ソメイヨシノが怖いのは、多分、綺麗であることに違和感を覚えない景色、空気感への忌避。
花の大群が空を隠し、大地を丸呑みする。
近づけば、唸る幹に人は巻き込まれてしまうのではないか。巻き込まれた人が、潰された下半身の苦痛から逃れようと腕を伸ばし、助けを乞う。
吉野の桜が色づいて道を浮かべるのには表情があった。ぼんやりとした表情があった。
ソメイヨシノ。どうか人のために咲いてくれるな