ぽやん

美術館に行った記録をつけます。書かないと、何もかも忘れてしまうの。

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美術館に行った記録をつけます。書かないと、何もかも忘れてしまうの。

最近の記事

2020年9月 銀座のギャラリーを見てきた

よいご縁があったので、銀座のギャラリーをはしごしてきた。贅沢!職場も近いし、英会話にも通っているので、なんやかやと週一は来ている銀座だけど、意外とギャラリーは行ってなくて、楽しかった! エルメスの「ベゾアール(結石)」シャルロット・デュマ展。 馬。ひたすら馬。馬の結石とかの展示に慄く。結石11キロとかやばい。 与那国の馬とか、素朴というか、競走馬を見慣れている目には新鮮。ずんぐりむっくり。 animaというインスタレーションがなかなか素敵だった。うとうとする馬だったり、そん

    • ハマスホイとデンマーク絵画展を見てきた 2020年2月

      実はそんなに注目してなかった。ハマスホイも知らなかったし。ただ、東京都美術館だし、フライヤーのフォントが、かわいいな?くらいの気持ち。デンマークはデンマークヨーグルト、好きだったよ、というだけで。デンマークヨーグルトの飲むやつ、めっちゃおいしい。http://denmarkyogurt.com だけど、行ってみて、めっちゃ良かったです…その時の気持ちも多分あると思う。絵画はいつもそこにあるけど、受け取り手がどう取るか、で評価は随分違ってくるんだろう。それがぶれにくいのが、多

      • evala「See by Your Ears」を見た 2020年1月

        普段は展覧会の記録をしてるんだけど、今回のこの映画はインスタレーションに近いし、興味深かったので文章で残す。 evalaさんの“invisible cinema”、目で見えない映画って何…てなる。きっかけは美術手帖のリンクから、直感が働いて予告動画を見る。 たまたま出先でイヤホンをしてたのもあるけど、何これ?というか、めっちゃドキドキしたというか、え?え?という感じ。音自体がキレイ。雑味の少ない音。 普段、人の話を聞く、という事が仕事でもあるので、イヤホンでは爆音で聞かない

        • 未来と芸術展を見てきた 2020年1月

          気になっていた「未来と芸術展」を見てきた。場所は六本木の森美術館。副題が「AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか」という、今の時代なかなかキャッチーなもの。「IBM Watson」と協働して決まったそう。だからかー。 前に「いま世界の哲学者が考えていること」という本を読んだ事があるのだけれど、この本に通底するような展示だった。 https://www.amazon.co.jp/dp/4478067023/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_gUbhEb

        2020年9月 銀座のギャラリーを見てきた

          カルティエ、時の結晶展を見てきた 2019年12月

          カルティエは持ってませんが、生物としてキラキラ光るものには惹かれるよね…と思って国立新美術館に行ってきた。 前に行ったボルタンスキー展とか、クリムト展とか余裕で空いていたので、あんなに並んだのは初めて…日曜午後というのもあったけど油断してた。とはいえ10分位で入れた。 一番初めの展示が今回の会場構成を手がけた新素材研究所の杉本博司氏の作品で、1908年のものをを修復した大きな時計の展示だったんだけど、まさに、機械、でした。歯車がいくつもあって、カチコチ音がして、時を刻む感

          カルティエ、時の結晶展を見てきた 2019年12月

          クリスチャン・ボルタンスキー展を見てきた2019年8月

          これ、よかった。現代アートは敷居が高くて敬遠しがちなんだけど、これはしっくりきた。最初の「咳をする男」なんだけど、嫌悪しかない。なのに見てしまう。なんだろ…もう一つの「なめる男」もそうなんだけど、なぜか子供の頃の深夜番組を思い出す。昔、放送してた「悪いこと」とか「バミリオンプレジャーナイト」を感じる。 基本的に死の香りがする。ボルタンスキーの死までカウントし続ける展示とか、すごい。 死は免れない。そいう雰囲気を感じ取ってはみたし、おそらく全ての作品に通底するのだろうけど、

          クリスチャン・ボルタンスキー展を見てきた2019年8月

          素朴絵展をみてきた 2019年7月

          三井記念美術館の「日本の素朴絵展」に行ってきた。 前に地獄絵展に行って以来。この美術館けっこう好き。サイズ感もそうだけど、展示が盛りだくさん。 今回もいく時間が遅めだったので、最後はかなり駆け足でみてきた。 今回一番推されていたのはこれかな。 はい、かわいい。 図録を読んでいると、「素朴絵」を定義し、英訳するにあたって困ったそう。「素朴」の和訳では、artlessとしているものもあるようで、artなのにartlessと定義するという自己矛盾を孕む、と。それだけ「素朴絵」

          素朴絵展をみてきた 2019年7月

          エドワード・ゴーリーの優雅な秘密展を見てきた 2019年10月

          エドワード・ゴーリーはアメリカの絵本作家。11月までやっている練馬区美術館の展示を見てきた。まず練馬に初めてきたので、とても物珍しい。美術館前のオブジェも(たぶん)練馬大根をあしらっていてとてもシュール。 展示は1Fと2Fだったかに分かれていて、週末だったせいか人は多め。でも上野や六本木界隈に比べたら断然見やすい。 ゴーリーの展示は実は何年か前に見たことがあったので、今回もその巡回なのかと思っていたけど、なんか違う…図録買えばよかったな。 基本、絵本の原画が見られるわけ

          エドワード・ゴーリーの優雅な秘密展を見てきた 2019年10月

          メスキータ展を見てきた 2019年7月

          またも、午後から休みを取ってメスキータ展を見てきた。 場所は東京ステーションギャラリー。全然存在を知らなかったのだけど、東京駅丸の内駅舎にあって、1988年からあったみたい。ギャラリー周辺には東京駅の変遷がわかる模型や展示もあってこれはこれで楽しい。 今回は、メスキータ自体は知らなかったのだけど、あのエッシャーの師だという点と家族もろとも強制収容所に送られて殺されたという点に引かれて、行くことに。それにこの作品の雰囲気…目が離せない引力があるし。 多くの作品は木版画で、版画

          メスキータ展を見てきた 2019年7月

          奇想の系譜展に行った 2019年3月

          やっとこの展示の記録ができる! もう終わっちゃっているんですが、展示の前期後期2回行くくらい、好きな展示でした。 まあまず『奇想』に惹かれたし、国芳も好きだったので行くしかないよね!ということで東京都美術館へ。 この時まだ寒かったな…2回目は4月だったので桜が綺麗だった思い出。 この展示はもともと、辻惟雄氏の著作「奇想の系譜」の波紋がじわっとひろがり、辻氏の教え子である山下裕二氏監修のもと平成最後に展示会になったという感じでしょうか。 展示内容は、岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若

          奇想の系譜展に行った 2019年3月

          場所をめぐる4つの物語展に行った 2019年07月

          ようやくいけた! 招待券も手に入れたので、雨の中のんびり行きました。恵比寿もあんまり来ないのですが、久々に来たら変わってない所もあって懐かしかった。 写真は嫌いじゃない。でも、最近絵画に触れてたので、ある種、直接的というか、圧がすごい。 たしかに、写真だからと言って作者の意図がよくわかる訳ではないんだけど、絵画よりクリアな部分てのはある。 なので、それをまともに感じてしまうとしんどいんだけど、最近写真からは遠ざかっていたので、まあまあ楽しく見ました。 個人的には<カントリー

          場所をめぐる4つの物語展に行った 2019年07月

          ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道を見てきた2019年6月

          そしてそしてようやく見てきました。新国立美術館のウィーン・モダン展。 結構やってる期間が長いので急がなくていいやーと思ってなかなか行けなかったのですが、曇天の空、行ってきました。 新国立美術館には初めていくので、どんな感じなかなと思って行ったら… 意外と空いてた! もちろんひっきりなしに人は来てたけど、自分のペースで見られる感じ。日曜の15時過ぎという事もあるだろうけど、いい感じの人の入りです。 どうしても音声ガイドのポイントある展示は人が溜まりがちなんだけど、逆にいうとそ

          ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道を見てきた2019年6月

          文化庁メディア芸術祭の展示を見てきた 2019年6月

          今週6月16日で最後になる、文化庁メディア芸術祭の展示を見に来た。お台場、湾岸スタジオ。 ほんとはトークイベントとかもたくさん見たかったけど、もろもろ時間が合わず最終日にあわてて向かう。 どうでもいいけど、私、ゆりかもめが大変好き。景色もいいけど、ゆりかもめ自体のコンパクトなちっちゃい感じも大変好み。だから、毎回ゆりかもめに、乗るとテンションが上がる。なんというか、アトラクション感がハンパない。 横浜の方で同じ自動運転のシーサイドラインが、事故を起こしたけど、ゆりかもめも

          文化庁メディア芸術祭の展示を見てきた 2019年6月

          ギュスターヴ・モロー展を見てきた 2019年5月

          やはりサロメ!ってことで、楽しみにしていたギュスターヴ・モロー展にきた。幼少の頃から「ムー」を定期購読する家庭に育っただけあって、こういう幻想とかのモティーフに弱い。 サロメ自体は、ヨハネに恋い焦がれて屈折した恋?てな理解。でもそういう心持ちは分かる。愛してくれないなら死んじゃえ、的な。 展示はモローと家族というところから始まり、繰り返し出てくるサロメと出現のスケッチや素描が印象的。 画家ってほんとしつこいくらい書くのな。同じもの。 女性やいわゆる神話の女神モティーフもたくさ

          ギュスターヴ・モロー展を見てきた 2019年5月

          廃墟の美術史展見てきた 2018年12月

          ちゃんと見てきた日付を入れたほうがいいとようやく気がついた。後で前に書いたやつもタイトル直しておこう。 2018年12月に、松濤美術館で『終わりのむこうへ・廃墟の美術史』を見てきた。これもなんで知ったんだったか、Twitterのような気がするけど。 廃墟、と聞いてときめくタイプなのでこういう出会いは大切にしている。世の中にはたくさんの展覧会があるけど、全部見られるわけではないし。 なのでいそいそと時間を作って平日に行った。展示は基本的に平日見る派。人少なめだし。 この日は金曜

          廃墟の美術史展見てきた 2018年12月

          センスオブスケール展見てきた

          偶然、センスオブスケール展が横須賀美術館で開催されることを知る。以前から田中達也さんのミニチュア写真が好きだったので現物が!と思うと心踊る。 横須賀もまだ行ったことがなかったし、遠足気分で(ただし一人である)行ってきた。 横須賀美術館までは横須賀駅から、バスで30分くらい。で、まあ景色がいいよね。海沿いのバス。昔の歌になんかあったな… 展示は一部を除いてほぼ写真ok。見たかった田中さんの展示も見てきた。 現物の展示の何がいいかって、360度で見られるってところ。もちろん、

          センスオブスケール展見てきた