ラッシュ刑事

クラシックとデスメタルを愛する中年男性。生きづらい世の中でも、夢に向かってもがきます。

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  • Y医師のストックホルムの街角から

    ストックホルム在住のY医師が、スウェーデンあるあるからディープな社会問題まで、いろいろな話題を語り尽くします。

記事一覧

固定された記事

バタフライ・エフェクト2~奇蹟の軌跡

 昨年の夏、高校で同級生だった女医、マガジン『ストックホルムの街角から』でお世話になっているY医師に再会したことは下記の記事で紹介した。  私はこの記事を、以下…

ラッシュ刑事
2か月前
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努力アレルギー?

 古い話ですが、3月26日の白饅頭日誌を読んで、びっくりしてしまいました。X(旧ツイッター)を離れて相当経つけれど(アカウントは残してありますが)、こんなことにな…

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Y医師のストックホルムの街角から~#6 忘却力仮説

 もう随分前のことなのですが、Y医師との間で面白いやりとりがありました。 ある同級生  その前に、ちょっとおさらいをしておきます。  このエピソードを発表してす…

ラッシュ刑事
3週間前
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Y医師のストックホルムの街角から~特別編 一生の宝物

 今回はどの枠で記事を書こうかさんざん悩んだのですが、結局この枠で記事にすることにしました。その代わり、自分語りばかりなので「特別編」ということにしました。北欧…

ラッシュ刑事
1か月前
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藤田菜七子騎手のファンやってるのにヨリノサファイアの単複買ってないのはダメだよなぁ。ばんえい記念はサクッと的中したから、まあいいや。そういう問題か。

ラッシュ刑事
1か月前

Y医師のストックホルムの街角から~#5 医師は強し?

 今回はスウェーデンのマイナンバー事情をお伝えしようと思いましたが、その前にとても面白いやりとりがありましたのでそちらを先にお伝えしようと思います。 バカくさく…

ラッシュ刑事
1か月前
7

2024年にもなって前世紀のアナログテレビかと思うほどの画質だった山陽オートレースのオッズ画面、いつの間にかフルハイビジョン画質になってる……何があった山陽

ラッシュ刑事
1か月前
1

浮沈のコツと沈没の限界点

 私は月1回、メンタルクリニックに通っている。先週の土曜日がその受診日だったのだが、受診日の直前あたりは精神の調子が不調だった。  この記事や、 この記事などに…

ラッシュ刑事
1か月前
2

Y医師のストックホルムの街角から~#4 スウェーデンの医療事情

 さて今回は、Y医師が昨年の夏に、私の勤めている病院で行った講演会の内容から、記憶力を気力で振り絞ってスウェーデンの医療事情の一端をお伝えしようと思います。 ア…

ラッシュ刑事
2か月前
6

今日は少しだけ執筆が進んだ。とにもかくにも忙しい一日だったので、今日は落ち込む暇もなかった。明日はどんな一日になるだろうか。執筆のおかげで飯塚オートを最後まで見てしまった。AKIさん可愛いからもっとスタジオ映せばいいのに。

ラッシュ刑事
2か月前
2

今日のメモは、「自暴自棄になりかけてる。気力が萎えるのを感じる」だ。週末まで持つんだろうか。週末が終末にならなければいいがなどと冗談を言っている場合ではない。

ラッシュ刑事
2か月前
1

疲労感と徒労感と

 とにかく今日は疲れました。月曜日というのを抜きにしてもです。議会が始まったのでその分午前中にやることが増えたというのを抜きにしてもです。  2月の下旬から、や…

ラッシュ刑事
2か月前
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自分のいま

 どうにもスッキリしない。  書きかけたnoteのほうもどうにも筆が進まない。右往左往というよりは、右に行けばいいのか左に行けばいいのか迷っている感じだ。  しばら…

ラッシュ刑事
2か月前
3

死への第一歩

 を、踏み出した。と言っても、首吊り用のロープを買ってきたとか、富士の樹海行きのチケットを買ったとかそういうことではない。終末期医療に関する事前指示書や、遺言書…

ラッシュ刑事
2か月前
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シベリウスの5番を聴いたよ

 今回はシベリウスの交響曲第5番の話だ。「聴いたよ」などと言ったところで、私はもう二十何年も前から5番は聴いている。何せ、かの有名な交響曲第2番のカップリングと言…

ラッシュ刑事
2か月前
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1m50cmの自制心

(これは事実を基にしたフィクションです)  冬のある日のことだ。旧友の吉岡から電話がかかってきた。挨拶と他愛もない近況報告を済ませると、声のトーンを落として「あ…

ラッシュ刑事
2か月前
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バタフライ・エフェクト2~奇蹟の軌跡

バタフライ・エフェクト2~奇蹟の軌跡

 昨年の夏、高校で同級生だった女医、マガジン『ストックホルムの街角から』でお世話になっているY医師に再会したことは下記の記事で紹介した。

 私はこの記事を、以下のように締めた。

 人生を変える夏になると確信して、秋、冬が過ぎて春を迎えようとするこの3月、大きな動きがあったのでご報告したいと思う。

気象予報士試験 私のnoteの中で何度か触れてきた「国家資格試験」は、実は「気象予報士試験」だっ

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努力アレルギー?

努力アレルギー?

 古い話ですが、3月26日の白饅頭日誌を読んで、びっくりしてしまいました。X(旧ツイッター)を離れて相当経つけれど(アカウントは残してありますが)、こんなことになっていたの?と驚くばかりです。

 私はどちらかというと、ありがたいことに、努力が報われるタイプの人間であり、心を揺り動かされるモノに対しては努力ができるタイプの人間です(何に対してでもいくらでも努力ができるわけではない)。だから、という

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Y医師のストックホルムの街角から~#6 忘却力仮説

Y医師のストックホルムの街角から~#6 忘却力仮説

 もう随分前のことなのですが、Y医師との間で面白いやりとりがありました。

ある同級生

 その前に、ちょっとおさらいをしておきます。

 このエピソードを発表してすぐのことです。チャットでこんなやりとりがありました。(──に続く部分が筆者の発言)

 感動的なエピソードなのに、そのエピソードだけでなく、Yちゃんがかばった男子生徒の存在自体がYちゃんから消えていました! 3年間も一緒にいたのに! 

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Y医師のストックホルムの街角から~特別編 一生の宝物

Y医師のストックホルムの街角から~特別編 一生の宝物

 今回はどの枠で記事を書こうかさんざん悩んだのですが、結局この枠で記事にすることにしました。その代わり、自分語りばかりなので「特別編」ということにしました。北欧文化に触れたかった皆様には申し訳ないのですが……。

舞い込んだ宝物 この間、この記事で私が気象予報士試験に合格したことを報告しました。

 これを読んだY医師=Yちゃんから、一通のメールが届きました。

 ハッとさせられました。

 何の

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藤田菜七子騎手のファンやってるのにヨリノサファイアの単複買ってないのはダメだよなぁ。ばんえい記念はサクッと的中したから、まあいいや。そういう問題か。

Y医師のストックホルムの街角から~#5 医師は強し?

Y医師のストックホルムの街角から~#5 医師は強し?

 今回はスウェーデンのマイナンバー事情をお伝えしようと思いましたが、その前にとても面白いやりとりがありましたのでそちらを先にお伝えしようと思います。

バカくさくない?

 ことの始まりは、前回の記事のこんなやりとりでした。

 この記事について、Y医師からこんなメッセージが届きました。

 それに対して、私がY医師にこう質問したときのことです(以下──に続くのが私の発言)。

「なにそれ」

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2024年にもなって前世紀のアナログテレビかと思うほどの画質だった山陽オートレースのオッズ画面、いつの間にかフルハイビジョン画質になってる……何があった山陽

浮沈のコツと沈没の限界点

浮沈のコツと沈没の限界点

 私は月1回、メンタルクリニックに通っている。先週の土曜日がその受診日だったのだが、受診日の直前あたりは精神の調子が不調だった。

 この記事や、

この記事などに心のすさんだ様子が現れている。

 前々から、主治医には、「ちょっと気分が沈んだくらいを目指すといいです」と言われている。
 どういうことか。

 人は、どうしても気分の浮き沈みの中間を±0とすると、ちょっとプラスのところをキープしたが

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Y医師のストックホルムの街角から~#4 スウェーデンの医療事情

Y医師のストックホルムの街角から~#4 スウェーデンの医療事情

 さて今回は、Y医師が昨年の夏に、私の勤めている病院で行った講演会の内容から、記憶力を気力で振り絞ってスウェーデンの医療事情の一端をお伝えしようと思います。

アートな病院

 まず、スウェーデンの病院は「5%がアートでなければならない」という決まりがあるんだそうです。今、Y医師から頂いたスウェーデンの病院の写真を見ているのですが、いつも人でごった返して、貼り紙だらけの弊院とはまるで違っています。

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今日は少しだけ執筆が進んだ。とにもかくにも忙しい一日だったので、今日は落ち込む暇もなかった。明日はどんな一日になるだろうか。執筆のおかげで飯塚オートを最後まで見てしまった。AKIさん可愛いからもっとスタジオ映せばいいのに。

今日のメモは、「自暴自棄になりかけてる。気力が萎えるのを感じる」だ。週末まで持つんだろうか。週末が終末にならなければいいがなどと冗談を言っている場合ではない。

疲労感と徒労感と

 とにかく今日は疲れました。月曜日というのを抜きにしてもです。議会が始まったのでその分午前中にやることが増えたというのを抜きにしてもです。

 2月の下旬から、やや緊張感や疲労感を覚える頻度が高くなりました。
「2月26日緊張感強い。」
「2月27日疲労感。」
「2月28日疲労感あり、歩くのも若干辛い。」
「3月4日土日除雪したせいか疲労感強く、かなり辛い。」
と、メンタルクリニック受診用のメモに

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自分のいま

 どうにもスッキリしない。

 書きかけたnoteのほうもどうにも筆が進まない。右往左往というよりは、右に行けばいいのか左に行けばいいのか迷っている感じだ。

 しばらくいろいろなことを休んだのは、それはそれで良かったのかもしれない。かもしれないが、その分──その分という表現は正しくないのかもしれない──自分と向き合う時間も取れた。

 自分と向き合うというのは、自己肯定感の高い人にはいいことなの

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死への第一歩

 を、踏み出した。と言っても、首吊り用のロープを買ってきたとか、富士の樹海行きのチケットを買ったとかそういうことではない。終末期医療に関する事前指示書や、遺言書を書いたのだ。

総合検診と昔の職場の大先輩

 きっかけは2年前の総合検診だった。異常値こそ出ていないが、かなりギリギリの値で、腎臓の機能低下があった。
 町の保健師に相談すると、腎臓は悪くなることはあっても良くなることは基本的にはないと

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シベリウスの5番を聴いたよ

 今回はシベリウスの交響曲第5番の話だ。「聴いたよ」などと言ったところで、私はもう二十何年も前から5番は聴いている。何せ、かの有名な交響曲第2番のカップリングと言えば5番が大の定番だからだ。

久々に買った楽譜

 私の趣味は楽譜を手に音楽を聴くことだ。こう言うと格好よさそうに聞こえるかもしれないが、全くの受け売りで、もちろんスコアリーディングなどできるわけがない。
 あれはもう20年以上前の話に

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1m50cmの自制心

(これは事実を基にしたフィクションです)

 冬のある日のことだ。旧友の吉岡から電話がかかってきた。挨拶と他愛もない近況報告を済ませると、声のトーンを落として「あのな……」と吉岡は切り出した。思わず背筋が伸びた。
「坂口が……死んだらしい」
 吉岡が「亡くなった」、ではなく、「死んだ」という言葉を選んだところに、何やら不吉なものを感じた。
 どこで、どうして、と思わず矢継ぎ早に質問を浴びせかけたが

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